[ #入歌 ]
⚠️ 入歌 CPあります!
原作 と違っている可能性 あり
単行本12巻までのネタバレが含まれます
❗️なんでも許せる方向けです❗️
歌川 ➞ 「」
入道 ➞ 『』
冬のある日。
放課後のことだった。
「 ごめんね、連助くん…。 」
「 私の仕事なのに、手伝ってもらっちゃって…。 」
申し訳なさそうに謝罪する歌川に反し、
『 ううん、大丈夫だよ。 』
『 別に放課後は何も用事無かったし。 』
と笑いながら手伝う入道がいた。
どうやら、歌川の仕事を入道が手伝っていた様子だ。
『 そういえば、今日の小テストどうだった? 』
「 えっと、国語のテストだったっけ 」
『 そうそう 』
「 …うーん、頑張ったから、9割はとれてると思うわ。」
『 え、まじか。今日のテスト、相当難しかったのに。』
『 流石、弍年参組自慢の学級委員だな。 』
何故か入道から後光が見えた気がした歌川は ぽっ と顔を赤らめて、下を向いた。
『 この宿題、職員室でよかったっけ? 』
「 う、うん! 」
他愛のない会話をしながら、2人は職員室へと向かった。
職員室
安倍「 あ!2人とも〜! 」
安倍「 みんなの宿題持ってきてくれたんだ〜!ありがとう! 」
と言い、体をくねくねさせながら2人に近づいて来る 安倍晴明 がいた。
『 …先生、気をつけてくださいね? 』
安倍「 へ?どしたの急に? 」
きょとん という顔をして、入道を見つめる。
入道は、晴明の純粋な顔を見て、言葉に詰まった様だった。
「 あはは…晴明先生は傍から見れば、妖怪よりも妖怪してますから…」
言葉に詰まった入道の代わりに、歌川が答えた。
安倍「 えぇ、うっそだぁw」
『 いや、保護者に見られたら普通に通報されますよ。 』
安倍「 気を付けます。」
真顔で言う入道に怖気付いて、晴明は即答した。
『 結局、これはどこに置けば? 』
呆れ気味に、晴明に尋ねる。
安倍「 あ、ごめん2人とも。僕、書類の処理終わってないからさ、国語準備室に持っていっといてくれない? 」
悪びれもせず、笑顔でそう言った晴明。
入道の額に血管が浮かんでいたことを察した歌川は、
「 わかりました! 」
「 ほら行くよ!連助くん!」
と言って、その場を後にした。
「 確か、国語準備室ってここだったよね。」
ガラガラガラ と扉を開けた先は、
ものが大量に積まれた、汚部屋だった。
『 …え、コレマジで言ってんの…? 』
見上げると、冷や汗を垂らしながら部屋を見つめている入道が。
胸が、きゅん と音を立てた。
手を出す前に、早急に置いて、さっさと帰ろう。
そう決意した。
「 晴明先生のデスクってここかな。 」
宿題を置いた時だった。
『 危ない! 』
バサバサバサ と、大量の荷物が落ちてきた。
歌川は、突然の事に驚き、目を瞑って倒れ込んだ。
音が止み、目を開けると。
目の前に、入道がいた。
思考が停止したことが分かる。
『 大丈夫だったか? 』
心配そうにこちらを見つめる入道と目が合う。
「 う、うん。 」
とりあえず返事をしてみた。
少し思考が追いついてきて、
現在の状況を確認すると、
入道が歌川に覆いかぶさっていた。
「 縺医↑繧薙〒蜈・驕薙¥繧薙′縺薙%縺ォ!? 」
『 え、大丈夫か!? どこかで頭打ったか!? 』
その時、ガラガラガラ と扉が開く音がした。
泥田「 なんかすごい物音がしたけど大丈夫っすか…?」
先生が倒れたと思い、駆け込んできた泥田は、現場を見て驚いた。
泥田「 …どういう状況な訳…?」
倒れたと思われる先生は1人もいない。
ただ、最近初恋の相手同士だと発覚した2人が覆いかぶさっていた。
泥田「 …あっ、まさか入道…」
泥田「 歌川ちゃんに手ぇ、出したんか…? 」
恐る恐る泥田が聞いてきて、入道はやっと自分の置かれている状況に気が付いた。
『 えっ違う違う違う!! 誤解!誤解だよ!? 』
すると、泥田はニヤッと笑い、
泥田「 おいお前ら!!入道が歌川ちゃんを襲おうとしてるぞ!!」
と、大声で叫んだ。
そう。大声で。
良くも悪くも、近くには状況を見守る佐野や豆、座敷。
そして、狢や玉緒、蓮浄がいた。
全員、動きを止め、
ダッシュで国語準備室の前に集まる。
蓮浄「 国子、大丈夫ですの!? 」
狢「 あーあ、やっちまったなぁw 」
玉緒「 嘘だろ連々… 」
豆「 あちゃー、やっちゃったねぇ 」
座敷「 おっ、面白そうなことしてんじゃん 」
参組の野次馬が、直ぐに集まった。
このメンツ、そしてこの状況。
入道にとって、この世の終わりである。
『 ち、違うんだよ!! ね、国子ちゃん? 』
入道はあたふたと言い訳をしながら、歌川に話を振った。
ここまで、ずっと黙っていた歌川は、真っ赤にした顔を入道の額に ごつん と頭突きをして
「 ごっ、ごめん!! 先帰るね!? 」
と言って、扉の前に集まった野次馬達を押しのけて、全力で寮へと帰って行った。
蓮浄「 国子!? 待って!? 」
蓮浄も、歌川を追いかけて走り去る。
残されたのは、歌川に頭突きをされて ぽかん としている入道と、面白そうに様子を見ている野次馬だけ。
周りの野次馬達は、その様子をみて爆笑中だ。
入道は、
『 なんか、一生分の恥をかいた気がする… 』
と言って、よろよろと国語準備室を後にした。
その後、入道は数週間、この話で弄られたそう。
コメント
9件
え、天才じゃん✨️天才すぎて神で神超えての神じゃん(?)あと、リクエストなんですけど、たか山をやって欲しいです💦
最っ高 … !!!!!! ほんとにこの2人ってThe青春みたいな感じの恋愛しててほんとに好き!!!!!! それを見て揶揄う参組の皆もいいんだよなぁ!!!! 今回も好きすぎる話で最高でした!!!!!!