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視点:須藤亜樹 11月29日
「…きて…おきて…起きて!亜樹!」
その聞き慣れた明るい声で僕は起きた。
「んん….おはよ…優里…」
はぁ、スッキリする朝だ。これほど気持ちのいい朝はいつぶりだろう。
そんな事を思っていると優里の家のリビングの方からいい匂いが鼻を掠める。
「あ…いい匂い..」
「ふふ〜ん、でしょ〜!」
人差し指を立て、ウインクしながら彼女はこちらを向いて得意げに言う。可愛すぎるだろ、この生き物。
今日から僕は優里の家に居候させてもらう。ちなみに親は仕事のため半年ほど海外にいるらしい。
なんとも都合のいい。
そんなことを考えながら朝食の席に着く。
「じゃ〜ん!朝ごはんは、白米!焼き魚!味噌汁!サラダで〜す!」
机の上に並べられたその料理は質素な感じではあるが、妙に食欲をそそる見た目をしている。
「ほら!食べて食べて!」そう促され僕は箸を持つ。
「じゃあ、頂きます。」
「召し上がれ!」
そういうと、僕は焼き魚を口に入れ、すぐに白米も掻き込む。
美味い。今まで味わったことのない美味さだ。焼き魚の絶妙な塩加減と、白米の甘さが口の中に広がり消えていった。
(ん?すごく食レポチックなことを考えているな?)
自分でそんなことを考えは消えていった。
口の中から二つが無くなった後に味噌汁を啜る。
これまた美味しい。出汁がしっかりと味噌汁のベースを作っていて、その中に入っている具材のワカメと豆腐に味が染みていて美味しい。
「どうどう?美味しい〜?」
「あぁ、とても美味しいよ。」
そう言うと優里の顔はパァっと明るくなった。
「えへへ〜//なら良かった〜//」
やけにニヤニヤしているな、だがそんなところも可愛い。
そんなこんなで全部を食べ終わり、しっかりと挨拶をする。
「ご馳走様でした。」
「はい、お粗末さま。」
そう言い僕は立ち上がり皿を洗おうとする。だが、優里に止められた。
「亜樹、皿洗いは私がするよ?」
「いや、居候の身だし申し訳ないよ。」
「そんなこと考えなくていいの!せっかくゆっくりしてもらうために連れてきたんだし。」
「いや、でも…」
「大丈夫!ほら!あっちでゆっくりしてて!」
あまりの圧にこれ以上言うのは無駄だと感じ、渋々指定された部屋へ行く。
(なんか、申し訳ないな…)
視点:愛染優里 11月29日
私は最高に今気分が高揚しているのが自分でも分かる。やっと、やっと!亜樹を家に連れ込めた!
それだけですごく嬉しいのだ。だというのに亜樹は朝から私にいろんなサービスをしてくれた!
亜樹の寝顔を見れた!寝起きの顔も見れた!寝癖を恥ずかしそうに解かしているのも見れた!
それだけでたまらなく嬉しいというのに、私の手料理を笑顔で美味しいと言ってくれた!
あぁ…こんなに幸せなことはない!早く、早くあの部屋に閉じ込めて亜樹を、私のものにしたい♡
主:ヤンデレっていいよね!☺️
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