BL注意⚠
虎冬
一虎side
千冬「ぁ、一虎ク…ン」
一虎「千冬、これ、何の薬だよ」
千冬「ぁ……えっと」
転がっている瓶には、精神安定剤、と書かれたラベルが貼ってあった
他にも、色々……
一虎「何で……こんな量の薬…必要なんだよ……?」
千冬「えっと……」
一虎「……落ち着いたらで良いよ、今は休みな」
千冬「……はい、心配かけてスイマセン……」
ガチャ
程なくして、千冬が店に来た
一虎「もう休まなくて良いのか??」
千冬「まぁ、頭痛は治ったんで」
一虎「……ほんとに大丈夫?」
千冬「大丈夫って言ってるじゃないですか」
一虎「……だって、目の下の隈……酷いじゃん」
一虎「寝れないなら、俺が隣に居てやっから……な?」
千冬「……うっす」
千冬「……いつもありがとうございます」
一虎「いーんだよ、病人は静かに寝てろー」
千冬「……」
こうしてると、本当に俺は千冬の事が好きなんだなって、よく分かる
千冬「……すー……すー」
一虎「……大好きだよ」
聞こえねぇだろうな、お前には
一虎「……さて、店閉めてくるかぁ」
すっ……ギシッ
千冬「……行かないで……」
一虎「ん?……寝言?」
一虎「カワイーやつ」
誰に言ってんだろうな
一虎「俺だったらいーのに」
千冬side
夢を見た
怖い夢を
また、皆居なくなる
場地さんも、一虎クンも、
それに……誰だっけ
皆の顔……分かんないや
みーんな、モヤモヤが掛かっていて……
名前も、声も、分からない
自分はいま、何処にいるのか、此処は何処なのか
分かるのは、いつか、一虎クンが、俺を見つけ出してくれること
そう思うと、心が安らぐ
一虎「……大好きだよ」
千冬「……俺も…です」
不安故の涙が、俺の頬を伝う
俺のか細い声が、空気を震わす
一つ一つの行動が、俺が生きている事を示している
千冬「ぁ……朝……?」
やばい、めっっっちゃ寝てた
千冬「……」
隈が取れてる
一虎クンは凄いなぁ
日に日に、自分が弱っていくのを感じる
千冬「ははッ……死ぬわけじゃねぇのに……何言ってんだよ、俺」
実際、死ぬわけじゃねぇ
単に、自分自身の事以外を、忘れるか、思い出すか、今山場らしい
思い出してぇな
一虎クンのことも、他の事も……
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いつも短くてすいません💦
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コメント
4件
いつも面白いです これからも自分の ペースで頑張ってください