〜前書き〜
こんにちは、雪夜です。今回はすこーしだけえっち含めますので苦手な方はご注意ください。
それでは、本編どうぞ。
〜本編〜
「何だよ芥川の奴、、、!お陰で良い気分が台無しになっちゃったなぁ、、、」
「まぁまぁ、そんなに落ち込んだって仕方がないだろう敦君?」
「うわっ!何時の間に!?」
「やぁ、こんな所で会うなんて偶然だね」
下を向いて歩いていた僕の背後に何時の間にか太宰さんが立っていた。さも本当かのように”偶然だね”と云ったが太宰さんのことだ、多分違う。
「、、、仕事は如何したんですか?」
「ん?あぁ、たった今最後の一つを終わらせて来たよ?」
「え?」
「ほら、其処の公園で射殺された奴。あの人の処理。全く、もう二度と関わらないし関わるなと云った筈なんだけどなぁ、、、 」
「あ、、、」
つい先刻起きた事に太宰さんも関わってたんだ、、、元ポートマフィアである太宰さんに、こうやって度々頼み事が来るみたいだ。勿論皆さんには内緒で来てるんだろうけどね。
「、、、あれ、国木田君から電話が、、、もしもーし?」
『貴様ぁ!!まだ仕事が終わっていないのに何処をほっつき歩いてるんだ! ?』
「え?何云ってるの国木田君。ちゃんと全部終わらせたよ?」
『後一つ残ってたぞ!早く帰ってこんか!』
「えぇ〜!?後一つでしょ〜?!国木田君がやったって良いじゃないか〜!」
何時もの口論が始まってしまった、、、子供みたいに駄々を捏ねる太宰さんと電話越しでも十分聞こえる位大声で怒鳴る国木田さん、この人達に羞恥心というものは無いのだろうか、、、
「あの、、、早く帰った方がいいと思いますけど、、、」
「敦君まで、、、!、、、ん?」
此方を振り向いた瞬間、太宰さんは僕から視線を外して真剣な表情になった。それからニコッと笑い、電話に向き直る。
「分かったよぉ、帰れば良いんでしょ?それじゃあね〜」
『あ、コラ!待て太ざ』
プツッと電話の切れる音が国木田さんの声を遮断する。それと同時に太宰さんは僕に背を向けて黙って帰ってしまった。何で急に帰る気になったんだろう?何か僕の後ろにあったのかなぁ、、、気になって仕方がなくなってしまったので恐る恐る後ろを振り返ってみる。其処には見慣れた黒い外套と毛先に向かって白くなっている髪がチラッと見えていた。
「、、、芥川?」
「むっ、、、バレたか」
「バレバレだったけど、、、何だよ、何か用があるのか?」
「先刻の事だ、怪我は無いか?」
「えっ、、、う、うん、平気だけど、、、」
「そうか、それなら良かった」
僕の心配をして態々戻って来たのか、、、?
一応、僕らが付き合っているのはポートマフィアの皆さんには内緒にしている。懸賞金まで賭けられて狙われている僕と付き合ってるなんてバレる様な事があれば、僕だけじゃなくて芥川も危険な目に遭うかもしれないから。でも、最近は狙われていないから平気だと思うけど、、、
「、、、なぁ、芥川。ポートマフィアの皆んなに話さないのか、、、?僕らが付き合ってるって事、、、」
「、、、云わぬ。今はな」
「今は?」
「何時か云わなければならない時が来るだろう。其の時が来るまで云わぬ」
「そ、、、か、、、」
其の時が来るまで、か、、、何時なんだろうな、”其の時”が来るのは、、、其の時が来たとしても、果たして受け入れてくれるのだろうか、、、
「此方に来い」
「え?うわっ!」
色々と考えている最中、突然腕を引っ張られて木陰に連れて行かれ、危うく芥川を巻き込んで転んでしまうところだった。
「な、何だよ急に!危な____」
チュッ
「んっ!?んんっ!?///ん〜!///」
いきなり過ぎて吃驚してまい、無理矢理引き剥がす。慌てる僕に対し、芥川は不満そうな顔をして此方を見てくる。
「ぷはっ!///はぁ、はぁ、、、!///い、いきなり何すんだよこんな所で!」
「貴様こそ勝手に引き剥がすとは如何いう心算だ?」
「外でするのがおかしいんだよ!」
「安心しろ、見えていない」
「見えてる見えてないの問題じゃない!///」
「ならば今すぐ家に帰ってするか?」
「なっ、、、!///」
何を云い出すんだ此奴、、、!強く抱擁されて身動きがまともにとれないが頑張って身を捩って逃れる事を試みたが全く離れることはなく、其の儘木陰から出てしまい、通行人に冷ややかな目で見られることになってしまった。最悪だ、、、恥ずかしい、、、!
「〜〜〜〜っ!!///離せよ早く!///」
「断る。逃げるな」
「離せよ!///」
「断る」
「断るなよ!離せ!///」
「断る」
「もぉーーー!///」
僕は、人に見られながらこのやり取りを一時間程繰り返した後に解放されたのだった、、、
〜次回へ続く〜
コメント
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珍しく早めの投稿。これが中間テスト一週間前という現実から逃れようとする力か、、、凄いですね。(勉強しろ)