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・魔shpzm です 。地雷 の 方は 🔙
・ご本人 様 には 関係 ありません 。
・コメント は 検索避け お願い 致します 。
・今回 R ナシ です 。
R だけ 見たい 人は 後編へ どうぞ 。
一応 前編 を 見なくても 話は わかりますが (多分) 見た方が 話が 飲み込みやすいと 思います 。
想像 されている 4倍 ぐらいは 長い と思うので ご注意 を…
全部 大丈夫 だ という 方 のみ お進み 下さい 。
わんく
「え、ちょっ、は!?」
「うぇ〜いおつかれゾムゥ〜!」
我々師団の師団室は、今日も今日とて騒がしかった。
どうやら今日は、全員でゲームをしていたらしい。
負けたのはゾムだった。
「じゃ、ゾムが罰ゲームということで…」
「いやちょ待て!まだ俺負けたとは」
「うっせぇはよ着替えてこい!」
そう言ってゾムの手に渡ったのは
“メイド服”
だった。
「…考え直さへんか。」
「却下。」
遅ない、と誰かが口にしかけた時、師団室の扉は開いた。
そこから顔をのぞかせたゾムは、なんともいえない表情でこちらを見つめている。
「これ、誰が得すんの…」
「えぇからはよ!!」
シャオロンに急かされ、仕方なく入ってきたゾムはフードを深く被っていた。
辛うじていつものローブは許可されたようだが、それにしても今のゾムの格好は非常に恥ずかしいものである。
胸元にはハート型の穴があり、スカートは見えるか見えないかスレスレライン。
ただでさえ恥ずかしいのに、全員から突き刺さる視線と重い沈黙がなんとも辛かった。
今にも爆発させてやりたい。
…はよ喋れよ誰か!黙って見てくんな!!
「…なぁ、さすがにこれはきついやろ、」
「…に、似合ってまちゅよゾムちゃ〜んww」
チーノはそう言ってス魔ホでゾムの写真を撮る。
「…ふざけんなよお前ェ!?」
「メイドがご主人様にそんな言葉遣いでいいんですか〜??」
ショッピは追い討ちするようににやりと笑った。
「…申し訳ございませんでしたァ!!」
「災難やったわ…くそ…」
「いやぁおもろかったわwww」
ファーッと引き笑いしながら、ロボロはチーノに先程の写真を貰っている。
「お前ら揃いも揃って黙りやがって!!逆に辛かったわ!」
…ん?おいチーノ!何してんねん!!
「まぁそこは負けたゾムさんが悪いということで…」
「トントンまでそんなこと言う!?」
最後の良心さえも…
「あ、ごめん僕今日女の子待たせてるんやったわ!」
「はぁ?」
「さすが大先生…」
コイツ俺が恥ずかしい思いしとんのに…!!
「俺もペイント兄さんと約束してるわ。」
「俺なんかトントンと相談してきたやつの相手せなあかんねん。」
「俺はアクバイトやわ…」
ふーん、チーノさん可哀想ですねェ!
「じゃあ用事ないのはショッピくんとゾムだけ?」
「そうなんな。どうするショッピくん?」
「え、帰る以外の選択肢あります?」
…ほんまやん。なんで俺が待たなあかんねん。
「そやな!!じゃあなお前ら!」
「おー、また明日!」
絶対いつか仕返ししたるからな!!
「あ、俺の家そろそろなんで。」
「ん、じゃあ明日な!!」
…今しかない、よな。
「ちょっと待ってください、ゾムさん。」
「どしたんショッピくん?」
「俺、新しいゲームかったんすけど。一緒にやってみません?」
ゾムさんは少し立ち止まった。
「あの、ゾムさんが前やりたいって言ってた猿をボコボコにするゲームなんすけど…」
「猿…え、あれ!?」
「はい、あれです。」
多分。
「まじ!?ええの!?」
「ええっすよ。マルチプレイもあるみたいですし。」
マルチプレイじゃないと入手できひん武器あるしな。
「よっしゃ行くわ!…でもええの?親おらんの?」
「今日は夜まで仕事らしいんで。気にしなくて大丈夫っす。」
「ん、じゃあ行こうぜー!」
ゾムさんは後ろのしっぽをぶんぶんまわして、目を輝かせている。
ゾムさんもそんな顔するんだ、なんて考えながら俺の家へと向かった。
「どうぞ、荷物は適当に置いといてください。」
「お邪魔しまーす!」
「邪魔すんなら帰ってー。」
「あいよー…ってなんでやねん!?」
お決まりのくだりをして、笑いながらリビングへ歩みを進める。
「なんか飲みます?」
「んーじゃあお茶貰っていい?」
「了解っす。」
「なぁショッピくん起動しといていいー?」
「ええっすよー。」
起動されたと同時にテレビに接続された画面が映る。
あ、ちょ待って?
俺スキンあのまんまじゃね??
「…ショッピくんのスキン俺と似てんな。」
ああああああああああああ!!!
「ぇ、あ、まぁそう言われれば、そう、かも???…まぁええやないっすか!はよやりましょ!! 」
乱暴にお茶を机に置く。
…ゾムさんをイメージして作ったなんて口が裂けても言えない。
ここまで来たらわかるだろう。
俺はゾムさんが好きだ。
恋愛的に。
今日ゾムさんを家に連れてきたのもこのためである。
にしてもスキンをゾムさんにしてしまうほどなんだから、もう末期だ。
「…ショッピくん?」
「あ、すいません。ぼーっとしてました。」
ほなやりましょか、とコントローラーを渡す。
俺の暗い心と裏腹に、ゲームはぴこんとポップな音を鳴らして始まった。
「ふーん勝ちよし!!」
「うわまた負けた…!」
「お疲れ様でーすwww」
「はぁぁ〜…やっぱ強いっすね。」
ばんっ、とコントローラーを投げ捨て、お茶を一気に飲み干す。
「ここまで強いとなると、なんで昼負けたんか疑問っすわーww」
「もーええやろその話!!」
ゾムさんはからになったコップを机に置いた。
「て、もうこんな時間やん!」
「あ、ほんまっすね。門限大丈夫っすか?」
「…わからん。」
「ははっ、じゃあさっさと用意してきてくださいよ。」
「はーい…」
とぼとぼと玄関に向かうゾムさんの右手を掴んだ。
「ん?ショッピくんどした?」
「あの…ラスト1回だけ勝負してみません?」
「え、なんで?てかもう帰らな…」
「ええじゃないっすか!」
「んー…まぁ1戦ぐらいなら?」
…チャンスは今しかない。
「じゃあ、罰ゲームつけません?」
「罰ゲーム?」
「はい、それじゃあ…”負けた方は勝った方の言うことを聞く”ってことで。」
「大道やな…まぁええよ。もう1回負かしたるやんけ!」
ゾムさんは地面に置いていたコントローラーを乱暴に手に取り、ゲームをもう一度起動する。
…あーあ、可哀想なゾムさん。
こんな悪い悪魔に捕まってしもて…
ほーんま、カワイソww
「よし、勝った。」
「…は?」
ラストゲーム。
画面には【ショッピ win!!】と赤文字で大きく書かれている。
ゾムさんは信じられないとでもいうように、ぽかーんと変わるはずのない画面を見つめている。
「じゃ、俺勝ったんで言うこと聞いてもらってもええっすか?」
「…ズルやろ!俺は認めへん!!」
「いやズルなんてしてませんって。」
「じゃあなんで急にこんな強くなってん!?」
「そりゃまぁ… 」
練習しまくったからですけど???
「いやっ、じゃあなんで今まで本気出さへんかってん!!」
「まぁまぁ、能ある悪魔は爪を隠す、なんて言うじゃないっすか。」
それでも彼は認めたくないようで、わなわなと震えている。
そんな所も可愛らしいが。
「んじゃ、命令しますよ?」
「…しゃーないな!男に二言は無い!!なんでもやったるわ!!」
ゾムさんはこちらに向き直った。
「んじゃ、メイド服着てくださーい。」
「…は?」
「聞こえなかったっすか?メイド服を」
「あー聞こえてる聞こえてる!!!」
ゾムさんは顔を真っ赤にしてわたわたしている。
「いやや!やっぱいや!!」
「んーじゃあ、これが広まってもいいんすか? 」
ふたりで決めたルールなのにわがままだなぁ、なんて考えて。
まぁそれでも可愛い後輩は嫌がるだろうし。
追い打ちをかけるように、スマホを彼に見せつける。
「…は??」
それに映し出されているのはメイド服を着て顔を隠すように立っている少年。
そう、罰ゲームでメイド服を着たゾムさんの写真である。
「な、ななななんでそれ」
「チーノに貰ったんすよ。」
「いやでもそれは消したはずやろ!?」
「ゾムさん、ひょっとして忘れてます?」
俺の家系能力。
「消された写真を復元して保存するなんて朝飯前なんすよ。」
どう?納得いきました?
「うぐ…、」
「ははっ、じゃあさっさと着替えてきてくださいよ?」
「そ、そーいえばあの服師団室に」
「あぁ、それなら心配なさらず。」
俺は通学カバンの中をごそごそと漁る。
…あ、あった。
「はい、どーぞ。」
「なんで持ってんねん…」
「チーノから貰っといたんすよーww」
このために、ね?
「大丈夫です、着てくれたら写真も消しますから。」
「ほ、ほんまに?」
「はい、ほんまっす。」
ゾムさんは少し考える素振りをしたあと、のそりと立ち上がった。
もちろん、メイド服を持って。
「じゃ、行ってらっしゃーいww」
更衣室は向こうです、と指を指す。
ゾムさんはこちらを睨んだ後、俺の指さした部屋へと向かっていった。
前編 終わり 。
次回 R 入ります 。