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同棲している相方はウザい友達で命の恩人
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あいつは変な奴だと思う。
死神なのに人の命を2度も救うなんて正直死神に向いてない。
鬼灯の事を思い出したらなんだかイライラしてきたので携帯から音楽を流す事にした。
「…どれにしようか‥な…」
俺は前までは曲すらも聴けなかった。
だけど今は晴れて自由な身だ。
人間が歌っている曲も好きだが最近はボーカロイドが歌っているものも好きになってきている。
と言っても昔の曲はあまり分からないが超有名なものなら何となく分かる。
今の曲はどれもテンポがいいものが多いが、昔のテンポがゆっくりな曲も好きだ。
「ボカロ 初音ミク」
と検索してみると色んな曲が出てくる。
今日は挑戦していこうかなと、聞いたことない曲を聞いてみる。
独特なテンポで口ずさみたくなるリズム、覚えやすいダンスのようなもの。
「数時間も聴けるな…脳バグるけど。」
音楽をイヤホンで聴きながら家に帰る。
玄関のドアを開けると鬼灯は正座をして俺を迎え入れた。イヤホンを外して鬼灯を少し引いてる顔で見つめる
「何してんだお前‥」
『別に。暇だから。』
真顔で見てくる。
もうなんなんだよこいつ。
そう思いながらも家に上がって鬼灯に手を伸ばして、リビングに行く。
「大体‥アナタのコトアタシ‥‥ダイキライ‥」
うろ覚えだから少し歌詞は間違えてるがまぁ良いだろう。
ふと鬼灯を見ると、不思議そうな表情をしてこっちを見ている。
「なんだよ‥」
『アタシっ子なのか〜?イトスギぃ〜‥』
「ちげぇよ!!曲の歌詞だよ!」
『知らない単語を2つも出さないでくれないか?』
「知らねぇの‥?」
こいつ曲を知らないのか‥。と思いながらジェスチャーをしながら説明をする
「曲は音楽‥分かる?」
『わからん』
「まぁ‥一定のリズムがあってそれに合わせて歌うやつ?で歌詞がその歌う時に言うセリフ的な‥」
『全く分からない‥。語彙力大丈夫か?』
「お前は理解力と学力がない!!なんで学校行ってない俺より知らねぇんだよ!」
『‥‥‥。』
鬼灯が少し暗い顔をした。
俺はこいつの過去を知らない。ていうか教えてくれないからいつか問いただそうと思う