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ゾム視点
戦争の真っ只中
銃弾が飛び、砂埃が舞う
刀同士がぶつかり合い、キィンという嫌な音がする
俺はいつものように無心で爆弾投下と幹部の暗殺をしていた。
rb『あー、こちらロボロ。かなり押されている。気を引き締めろ。特に西に敵兵が多い。ゾムシャオは気ぃつけて』
『りょーかいでーす』
sha『っす』
確かに多いとは思った。後ろの方でショッピが援護射撃してくれてはいるが、敵は後を絶たず向かってくる。
時々銃弾が肩を掠める。動きも次第に鈍くなってゆく。
もう少し応援があれば押し切れるのに…
ナイフを的確に敵に突き刺してゆく。
遠方に爆弾を投げ、敵を吹っ飛ばす。
少しでも…敵兵を減らせば良い。皆の負担が減れば満足。
早く…この戦争を終わら…
shp『ゾムさん!!後ろ…!!!!』
「っ…」 反応が遅れた。防御が間に合わない。
後ろからじゃ受け身すらまともに…
腹部に重い衝撃が走った。
電流のように痛みが全身に伝わってゆく。
視界がぐわんと歪み、焦点が合わない。
ぼんやりとして、歪んだ視界の中、地面にナイフを突き刺す。体が地面を拒否しているかのようだった。
ケタケタと笑い声がした。「幹部をいとも簡単に殺せた」と、俺を嘲笑していた。
傷口を押さえると、血が止め処なく流れている。
地面に倒れ込み、死を覚悟して意識を手放した。
▷
【あ゙なたはドちらを゙選択シマすか】
無機質な機械の音声が聞こえた。
何も見えない、体も動かない。聞こえるのはその声だけ。
【選択シろ】
【このマま死ぬカ、記憶を゙失っテでも生きる゙カ】
何を言っているのか分からなかった。まずこの声は誰だ?
すぐに そんなにも俺は危険な状態にあることを悟った。
記憶をなくす…ということは皆を忘れるということだ。
でも…
(会えなくなるよりは…記憶なくす方がマシか…)
【ソうか。早く目を゙覚マすとい゙い。コの記憶すらも゙、お前ニは残ら゙ナイだろウ】
また、暗闇に戻り、静寂が続いた。
そして、おもむろに目をとじた。
▷
電子音がして、俺は目を覚ました。
目を開くと、見えたのは白い天井だった。
?「ぞ、ゾム…?ゾム!!良かった…気がついたんやね…」
水色の袴の男が泣きながら言った。
あまり状況は分からなかったが、目が覚めたことは事実。
……俺は…誰だ…?
名前は…?ここはどこだ?この男の名前は…何だ…?
何も覚えていない…俺は何をしていた?いつここに来た?
思い出せない…
知らないことが多すぎて混乱していた。
体は思うように動かないし、目も少しぼやけている。
?「皆に知らせてくるね…!あ…大勢来ると迷惑か?」
「… ?」
?「…?…ま、まぁ…総統だけでも呼んでくるね…!」
いそいそとその男は部屋を出ていった。
【ソウトウ】という人が来ることしか分からなかった。
誰だ…そいつは??大勢…?他にも人がいるのか?
考え込んでいるうちに、扉が開いた。
黒いスーツ、金髪で眼鏡…ガラが悪そうな人。
この人が…【ソウトウ】さんか…?
??「よく…生きたな…、本当に…良かった。」
「…?…」
?「さっきから様子がおかしくて…」
??「…病み上がりでまだ意識がはっきりしないのか? 」
?「さぁ…?反応がなくて…」
2人は困っている様子だった。
…正直に話したほうが…良いのか…?
でも…正体が分からない人達と同じ空間にいるのは何となく気が引ける。
ここは勇気を出して聞こう…
「…あなたたちは…だれですか?」
「ここは…?俺の名前は知りませんか…?」
わこマリ〜
これね、楽しいわ
混沌としてるのって良いよねってゆーか…?
記憶喪失のお話って唆るよねってゆーか…?
そんな感じっす。
んじゃ、また次回。
おつマリ。