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この棟のトイレは1階にしかないため、御手洗に行くためには階段をくだらないと行けない 私の学校の階段は1段1段高くて階数が多いから怖い。ここから落ちたら重症骨折かな
とか思いながら手すりにガッツリ捕まって慎重に1歩を踏み出していく。
「ねぇ!!!」
「きゃあ!」
後ろから急に話しかけられバランスを崩し階段から落ちてしまいそうになる
「っぶな」
白く綺麗。だけど筋肉質な腕が私の腕を引っ張り抱き寄せた
「ごめんね。びっくりさせて」
「大丈夫?」
私は驚いて何が起きているのか分からない。
さっきまでクラスの真ん中にいた人がなぜ私を抱き締めてるんだろう。呆然としていると私は今汗をかいていることを思い出した
パッと離れて口を開く
「ご、ごめん大丈夫。」
「私の事呼んだよね?どうしたの?」
「トイレの場所が分かんなくて。」
「廊下に出たら君の姿が見えたから
場所を聞こうかなと思って声をかけたんだ」
「ほんと、ごめんね」
「ううん全然大丈夫案内するね」
教室でみんなと話してたのになんでわざわざ私なんだろうかと思いながらもトイレの場所を教え、足早に教室へと帰った