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次の日 結芽は教室で席に着くと、昨日の出来事が頭から離れなかった。葵葉くんとの時間を思い出すたび、頬が熱くなる。

「あのケーキ、美味しかったな…」結芽は小さく呟き、手の中でチョコの香りを思い出した。

突然、教室の扉が開く。葵葉が入ってきて、結芽は反射的に顔を上げた。彼と目があった瞬間、心臓がドキリと跳ねる。

**「おはよう、結芽」**葵葉の笑顔に、結芽は一瞬戸惑った。しかしすぐに微笑み返し、「おはよう…」と小さな声で応えた。

クラスメイトたちがざわめき始めた。*「昨日の葵葉くんと結芽ちゃん、一緒に帰ってたみたいだよ」「何話してたのかな?」*結芽はその言葉に気まずそうに俯いたが、葵葉は気にせず結芽の隣に腰掛けた。


**「今日、またうち来ない?」**葵葉が提案すると、結芽の心臓は再び高鳴った。彼女は一瞬考え込み、「うん…いいね」と答えた。

結芽の返答に、葵葉は満足げな笑みを浮かべた。彼が教室の中で堂々と微笑む姿を見て、結芽の胸には温かい感情が広がった。しかし、結芽の心の中にはまだ不安な気持ちも残っていた。


「えっと…葵葉くん、昨日のこと…」結芽は声を震わせながら口を開いた。彼女の目は一瞬揺れ動いたが、すぐに葵葉の顔に戻った。


**「みんなに何か言われたり…嫌じゃない?」**結芽は葵葉の反応を伺うように、ちらりと他のクラスメートに視線を向けた。彼らが何気なく話している様子に、結芽の表情が一瞬曇った。


葵葉は優しく微笑んで首を横に振った。「気にしないで。結芽と話すのは楽しいんだよ」


その言葉に、結芽の心は安堵で満たされた。だが同時に、彼女の胸には新しい感情が湧き上がってきた。


「葵葉くん…どうして私なんかと一緒にいたいのかな…」結芽は小さな声で呟いた。彼女は自分の言葉に驚き、顔を赤らめながら視線を落とした。


葵葉は結芽の言葉に少し驚いた様子を見せたが、すぐに穏やかな声で答えた。「結芽といると安心するんだ。結芽は優しくて、一緒にいると楽しいよ


結芽の顔に驚きと喜びが交錯した。彼女は葵葉の言葉を胸に刻み、小さな声で「ありがとう…」と呟いた。

数時間後

昼休みのベルが鳴ると、結芽は静かに席を立った。教室の中には活気ある声が響き渡り、友人たちが楽しそうに話している。


結芽は廊下に出て、静かな場所を探していた。その時、葵葉の姿を見つけた。


「葵葉くん…」結芽は小さな声で呟き、少し緊張しながら近づいた。


結芽に気づき、微笑んだ。「お昼ご飯、一緒に食べる?」


その提案に、結芽の胸はドキリと跳ねた。彼女は一瞬戸惑ったが、すぐに頷いた。


二人は校庭の隅にある木陰に座った。結芽は手作りのお弁当を取り出し、そっと蓋を開けた。


「これ…あまり上手くできないけど…」結芽が恥ずかしそうに言うと、あなたは笑顔で答えた。「全然美味そうだよ」


結芽はその言葉に安心し、小さな笑顔を浮かべた。しかし、彼女の表情にはまだ一抹の不安が残っていた。

パク………「美味しい超美味しいー」

何度これ今までで一番美味しい唐揚げだ

結芽の頬は、葵葉の言葉に照らされて紅潮した。彼女は恥ずかしそうに視線を逸らせたが、その目には喜びの光が宿っていた。


「そ…そう言ってもらえると、嬉しい…」結芽は小さな声で言った。彼女の手が微かに震えていた。


風がそっと木々を揺らし、結芽の柔順な白い髪が優雅に舞った。彼女はそっと手で髪を整えながら、葵葉を見つめた。


「あの…葵葉くんって、いつもこんな風に優しいの?」結芽は、少し戸惑いながら尋ねた。彼女の声はかすかに震えていたが、その瞳には真摯な好奇心が光っていた。

「違う中学生時代は剣道に明け暮れて人に構わず仲間敵だと思って過ごしていたんだ」

結芽は驚いた表情で目を大きく見開き、葵葉の言葉に耳を傾けた。彼女の瞳には興味と少しの畏怖が交錯していた。


「剣道…」結芽は小さく呟きながら、遠い目をして続けた。「それってすごいね…私なんか、運動全然苦手だから…」


彼女はそっと自分の体を見下ろし、苦笑いを見せた。白い髪が風になびき、その姿はまるで儚い花のようにも映った。

「更には団体戦はボロ負け」

結芽は驚きと同情の混じった表情で、葵葉を見つめた。彼女の瞳には一瞬悲しみが宿り、その感情を隠そうともせず、素直に言葉を紡いだ。


「そっか…それは大変だったね」彼女は静かに言った。その声には、葵葉の過去を慮る優しさが滲み出ていた。

「けど、師匠に言われたんだ」

結芽は、葵葉の言葉に興味を引かれた。彼女の目がきらりと光る。「師匠…?」結芽は小さく問い返した。


「どんなことを言われたの?」彼女はさらに尋ねた。その声には好奇心と共に一抹の緊張感があった。どうやら、人との関わりに対する不安と、知りたいという欲求が交錯しているようだ。

「お前は強いだがお前だけが強くたってチームは強くなんない個人戦で全国行ったからって自惚れるなって

「それからは人に優しく自分に厳しいしていったんだ」

結芽は、葵葉の言葉に深く頷いた。彼の瞳には理解と尊敬が宿っていた。「それで、今こんなにも強くなったんだね…」彼女は静かに言った。

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