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晴れて両思いになった私たちは、その日も忙しく働いていた。
領地セイラには移民も増え、活気付いてきたのはいいけれど、肝心のアレが無かった。
アレとは?
そう、宿屋である。
「宿屋ですか…
まぁ、卵焼き店とカレー店の収入を合わせれば、建てるのは可能ですけど…」
ゼルゼディス様も言う。
「そうでしょう?
でも、普通の宿屋では面白く無いと思いません?」
私は何かを企んだようににっこりと笑った。
「というと?」
「えぇ、宿屋にエステルームを設けたいのですの!」
「えすてるーむ?」
「簡単に言うと、美容マッサージ店ですわ。」
私は分かりやすく言った。
「ふーん、いいんじゃ無いですか?
元猫の私にはよく分かりませんが…」
「でしょうね。」
私はつい意地悪く言ってしまう。
「おや、ベッドに運ばれたいんですか?」
「は、は、半年は待つ約束ですわ!」
私は焦る。
「はぁ…
蛇の生殺しです…」
「約束ですもの。」
そうして、2人でアルトさんの元に向かった。
アルトさんは相変わらず酒場におり、豪快にビールを飲んでいた。
「おぉ、ゼルゼディス様にエシャロット様ではないか!
相変わらず仲睦まじいな!」
アルトさんは私たちを見てそう言った。
「…そうでもありませんよ。」
ゼルゼディス様が答える。
かなり、夜の情事を根に持ってるようだ。
「えぇ、仲睦まじいんですの!」
私はゼルゼディス様を黙らせて、そう言うと、宿屋の話を持ちかけた。
「あぁ、宿屋か。
確かにこのセイラの領地も有名になってきたし、宿屋くらいは必要だ。
建てるのは一向に構わんよ。」
アルトさんは言うので、早速明日から建て始めてもらう事にした。
♦︎
その日の夜…
私達は相変わらずベッドでいちゃついていた。
ゼルゼディス様がそれをしたがるのと、私にも断る理由は無い為だ。
ゼルゼディス様の唇が私の唇を捕えて、少し強引に舌を挿入する。
私はされるがまま、彼の熱い思いを受け入れていた。
彼の手が私の耳元を通り、首筋に降りて、段々と…
??!?
「ちょっ、どこ触っているんですの!」
私はゼルゼディス様の手を握って止めた。
「どこって、胸ですけど?」
悪びれも無く言うゼルゼディス様。
「は、は、半年待つ約束ですわ!」
「だから、触るだけですよ。」
「ダメですわよ!」
「けち!」
ゼルゼディス様が拗ねた子供の様に言う。
「あ、みゅう!(怒」
「みゅう~!?(怒
猫じゃないって事、分からせてあげましょうか?
身体に。」
「エロ猫!」
そんなこんなで、その日の夜もイチャゲンカしながら更けていくのだった。