MBTIの動画でこえくんがめっちゃ
ゆうくんにかわいいって言ってるの、何…?可愛い…
Coe side -
「ゆうくん可愛いよ~!」
ふと隣から、そんな叫び声が聞こえた。
続けざまに奥からも、可愛い、と声が聞こえる。
そちらを見てみると、 奇声を発しているのは
案の定、れるとくにおだった。
等のゆうくんはと言えば、
喜んでいるような困っているような…
そんな表情だ。
「……」
…僕だって、ゆうくんに可愛いって言いたい。
ゆうくんにはにかんでもらいたい。
だけど僕が言ったってなぁ、なんだかなぁ。
そう考えながら、目の前のほろ酔いを少し呑み込んだ。
その時、既に酔っていたのかもしれない。
ほろ酔いと思って僕が呑んだのは、
普通のアルコールだった。
◇
数分後、
もちろん僕は、べろんべろんとはいかずとも、
それなり…まあ大分酔ってしまったようだ。
無意識にゆうくんの傍へ潜り込んでいた。
「わ、こえちむが酔ってる!」
ゆうくんはそう言って、こちらを振り返った。
その右手には缶ビール(ほろ酔い)が掴まれている。
僕はいつもの癖で、ゆうくんのその細い右腕に
かぷりと噛みつこうとした。
「あぁぁ、危ない」
しかしそれは、かわされてしまった。
「んゔううう…」
僕は、不貞腐れつつも、仕方がないので
代わりにその腕にしがみつく。
ゆうくんも、それならいいよと言って、
そしてまた皆とのトークに混ざり始めた。
すると、
「ゆうさん可愛いね!
俺と一緒に呑も~!」
ふと近くからくにおがゆうくんの隣へやってきた。
「あっ、ずるい!
ゆうくん、れるもれるも!」
遠くかられるもやってくる。
おいこったん、くにおが浮気してるぞ、と思ったが、
こったんは既に夢の中のようだった。
「んゔうううううう…」
僕は、れるとくにおを睨みつける。
僕だってゆうくんの傍にいたいのに。
ゆうくんとふたりでいたいのに。
僕の心に、酔いと嫉妬と、
あってはならない何かが渦巻き始めた。
…そう、あれは、酔った勢いもあったのかもしれない。
◇
ゆうくんが他のメンバーばっかりで、
つまらなくなった僕は、ぐいっとゆうくんの腕を引っ張った。
油断していたらしいゆうくんは、潔くこちらへと倒れ込む。
「へ、こえく…?」
ゆうくんが目を大きく見開いた。
そんなゆうくんに、
僕は悪戯げに微笑んで見せる。
そして、ついに、
ちゅ。
僕は、可愛らしい彼の、
柔らかい頬に、
そっと優しくキスをした。
倒れかけたゆうくんを、そのままガシッと抱きとめる。
「っ~~~!」
途端、ゆうくんの顔が、ぶわわっと赤くなった。
それと同時に、 れるとくにおからは、
耳を劈く程のうるさい悲鳴が鳴り響く。
この騒動で、さすがのこったんも
目を覚ましてしまったようだ。
僕はそんなメンバー達に、べっと舌を突き出す。
そして飛びっきり可愛い顔で、
小悪魔のように笑ってやったんだ。
コメント
2件
こえゆう尊い(◜¬◝ )