テラーノベル
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「好きにしろ」
「…え」
「その代わり俺も好きなようにする」
動揺しているのかいつもより反応速度の落ちたトラゾーの体を床に倒して押し付けた。
「待っ、リアムさん…っ」
「何故だ?言っただろ好きなようにすると。お前も俺の拘束を解いて好きなようにそいつのところに行けばいい。…まぁ、俺から逃げられればの話だが」
固い床に押し付けられて痛いのだろう。
苦痛に歪む顔を別の意味で歪ませたくなった。
「ぃ、った…ッ」
「さて?いちを聞こう。急にそんな馬鹿げたことを口走った理由を」
「ひっ…⁈」
後ろ手に手錠をかけると、トラゾーは金属の冷たさに裏返った声を出した。
「答えによっては、どうなるか分かっているな?」
「ぁ、う…っ」
殊更低い声で言ってやるとあからさまに体を強張らせる。
「さぁ?教えてくれないか。俺に、そんな巫山戯たことを言った理由を」
「、ぅ、あ…ッ、」
背後から押し倒されているのはさぞ怖かろう。
「トラゾー…、尋問のようなことはお前にはしたくないのだがな」
「ひ、ッ…」
「それとも俺のことを疑っているのか?」
「ちが、…!」
それでも尚、戯言を言った理由は白状しようとしない。
「ふむ。ならば躾直しだな」
「っっ!!?」
喋ろうとしない口内に自身の指を突っ込む。
「ぅ゛ぁ⁈」
「このままお前のことを気絶させることは容易いが、それでは躾直しができんからな」
柔らかい舌を指で挟む。
「嘘つきは舌を抜かれるんだったか?」
「ひぐっ、」
「まぁ、嘘ならばだが。…してやる、と言っていたが具体的にはこれからするつもりだったのか?それとももう既にしている?それに誰とする気だ?お前のお仲間か?知らない人間としているのか?」
口を開かされ舌を摘まれている為、トラゾーから飲み込むことができない唾液が垂れてきていた。
「知らない人間としているとなれば、そいつを探し出して俺は話を聞かねばならんな。…聞くだけで済めばいいが」
首を振って微かな抵抗をするのを見て喉を鳴らして笑う。
「そいつを擁護する、と?」
「ひがっ、ひがいまふ、っ!」
「何を言ってるか分からないな。あぁ、すまん。舌を摘んでいたな」
舌から指を離して、上顎を撫でると身体が跳ねた。
「はぅっ」
力が抜けたところを見計らって手早く下を全て脱がす。
「なっ…!!」
「腰を上げろ」
後ろ手に拘束されたままだとかなり不安定な格好になるだろうが俺の知ったことではない。
「痛い目にあいたくなければ言うことを聞け」
頬の内側や上顎になぞるようにして触ると従順な身体は素直に反応している。
「っ、っ〜!」
せめてもの抵抗だろう。
口内に入れていた俺の指をトラゾーが噛んだ。
「!」
僅かな痛みに眉間に皺が寄るのが分かった。
「…俺の指をそのまま食いちぎるか?お前は”上”の方も達者なんだな」
かっと顔が赤く染まっていった。
俺の言う意味を理解したようだ。
「ココは俺のを離すまいと、いつも締め付けているからな」
「ひゃっ⁈」
腰骨をなぞりながらソコに触れる。
「いや、コッチの方がもっと上手に咥えるか」
噛まれた指から血が滲み、指を伝った。
「ちょうどいい。慣らす手間が省けた」
トラゾーの唾液と俺の血で濡れた指をソコに入れ込む。
「や、っぁ゛♡⁈」
「ふっ、こんなことでメス顔するとはな。やはり、躾し直さないとな」
固い床に額を押し付けて喘ぐ姿は、普段の飄々とした姿とかけ離れている。
「それで?浮気というのは本気なのか?」
「ちがぁ!♡、してなぃ、してないれす…ッ♡!」
「なら俺に嘘をついたということか?」
「りあむさんッ、の♡はんのうが、ぁっ♡みたくて、ぅそ♡つきましたぁッ♡♡」
捉え所のない緑は快楽に歪み、涙で滲んでいた。
「ほう」
話を聞く為に手を止める。
喋れなくては意味がないからな。
ほっ、と安堵の息を吐いたトラゾーは話し始めた。
「いつ、も…はんのうとかッ、うすいから…かおにも、あんまでないし…おれ、ほんとに、すかれてるのか、ふあんで…っ」
「俺の反応が薄いのも表情が出にくいのもいつものことだろう」
「…それでも、ちょっとはおどろいたかおとか、やきもちやいたかお、みたかった…」
「……」
後ろ手に拘束していた手錠を外して抱き起こす。
「……いや、お前にここまでさせるほど俺は分かりづらい反応しかしてなかったな」
「りあむさん…?」
「表情筋が死んでいると部下にもよく言われる。お前の仲間にもな」
トラゾーはおずおずと俺の背中に手を回す。
「嫌になったか?」
「いやになるわけ、…!…おれが、あなたのこといやになるなんて、ありえません…っ」
その必死の表情にふっと口角が緩んだ。
「!、りあむさんが、わらった…?」
「失礼な。俺も笑うくらいする。滅多にないがな」
「はじめてみた、かも……うれしい、っ」
無邪気に本当に嬉しそうに笑っている。
その表情に心の底から喜びを感じていた。
「ふっ、お前はよく表情が変わる。可愛いらしいな」
「かわいくない…」
「俺の言うことが間違ってると?」
「そのいいかたは、ずるいです…っ」
ふと背中に回していた腕を離し、トラゾーが俺の噛んだ方の手をとった。
「ごめんなさい、いたかったですよね…それに、うそついて、ごめんなさい…」
血はもう止まっている。
痛みもとっくにない。
浮気してやる、と言われた時に相手に殺意は湧いたがトラゾーには怒ってなどいない。
「トラゾー?」
その指を口に含んだ。
「、なにをして?」
「しょうどくれす…ッ」
「…舐めれば治るなんて、古典的で信憑性のないことを…」
眉を下げて本当に申し訳ないという顔をしている。
ただ、していることが別のことを彷彿とさせていた。
「は、っ…ふッ」
「トラゾー、もういい」
「れも…」
「大丈夫だ。…それよりも、俺の指を咥えただけでココを勃たせるなんてな」
空いてる方の手でソコをなぞる。
「ひゃぁッ♡⁈」
トラゾーの思考が再びそっちに戻った。
「そう仕込んだがもう一度躾直しだな?」
「しつけ、なおし…♡?」
「快楽に弱いトラゾーに、俺にしか反応できないように躾けないとな?」
そのまま床に押し倒し、顔を近付ける。
顔を逸らしたトラゾーの耳元でわざと低い声で囁いた。
「二度、戯言も言えないように」
柔らかく俺を受け入れる状態になったソコに自身を突き挿れた。
「!!、ぁ、ふぁああ♡♡!!」
「ふ、嬉しいのか?はしたない身体だ。」
「は、はしたなくなぃいッ♡りぁむさん、らけなのに…っっ♡♡!」
「どうだかな?浮気してやるなんて言うくらいだ。そいつにもココを触らせる気だったんだろう?」
抉るようにすると背中を仰け反らした。
浮き出る喉仏を噛むと、後ろが締まる。
「ひゃぁ゛あ♡!」
俺のモノを締め付けイッたようだ。
おかげで俺の腹はトラゾーの出したモノで濡れている。
「ははっ♡」
「は、ぁっ♡、ぃつも、よりッ♡ゎるいかお、ッ、してぅう、ゃあッ♡」
「いつもより?残念だが俺は俺自身の顔は見ることができんからな。お前がしっかり見といてくれ。そしてココとココに刻み込んでおけ♡」
「〜〜〜♡♡♡!!?」
今までそれ以上はと躊躇っていたが、今日は躾直しが目的だ。
更に奥へと腰を進めた。
「ら、らめぇ♡!!それ、ぃじょッ、はいっちゃだめで、すッ♡♡」
「駄目?イイの間違いだろう♡?」
きっとしてはならない音がまた聞こえたが、当の本人の耳には届いていない。
俺の腹を押して離そうとしていた手から力が抜け床にぺたりと落ちる。
「♡?、ッツ⁇♡♡⁇」
「謝罪はされたが、俺はまだそれを受け入れていないぞ?トラゾー♡」
「ん゛ぁ♡ひ、ゃぁあ゛♡♡だめだめッ!ぅごいちゃ、ぃやぁ゛あ♡♡」
「俺が許すと言うまで、ごめんなさいしないとな♡?」
「ごめッ、ごめんにゃしゃぃい♡♡りぁむ、ひゃんにッ♡ぅそついへ♡♡ごめんなひゃい♡♡こんな、はしたないからだでッ♡♡できっ、もしないのに、ほかの、ひと♡さそおうとして、っ、ごめんら、しゃいッッ♡♡」
床に落ちた手を引っ張り、身体を起こすと当たるトコロが変わったのだろうまた背中をしならせた。
「こら、離れていいと言ってないぞ」
「だめぇ♡だめなとこッ♡はぃってぅう♡♡」
「俺しか入れないんだぞ?嬉しいよな♡?」
「ばかに、なぅ゛う♡♡」
首を振る度に短い黒髪から汗か散り、快楽で出る涙が落ちていく。
「全身ドロドロだな♡?至るとこからいろんなモノ溢れさせて、お前は本当にはしたない身体だ♡」
それでも僅かな反抗で睨む目には何の効力もない。
寧ろ俺を煽るだけの材料にしかならない。
「あんたの、せぃい♡なのにぃいッ♡♡」
「何を言う。元を正せばトラゾーの戯言のせいだ。それに俺のことをあんたと言ったな?言葉遣いも躾直しか?」
俺に凭れかからせ、空いた両手で尾骨と下腹部を同時に押す。
「ぁあ゛〜〜〜♡♡♡!!」
トラゾーは白濁したモノでない水のようなモノを吹き出した。
「(潮吹きしたか)」
わけが分からないと頭に疑問符が浮かんでいる。
「まぁたまに口の悪くなるお前も可愛らしいがな?」
しかも目の前に星でも飛んでいるのか、焦点の合わない緑は完全に快楽に塗りつぶされていた。
「トラゾー、俺はまだ”許す”と言っていない。誠心誠意謝らなければ俺は一生、このまま動かずにいるぞ♡?」
「ぃ、ッしょう♡は、だめッ、みんな、にぁぇなぃいッ♡」
「いいんじゃないか?どうせ相手は身近な奴らになっていただろうし。8番と9番は喜ぶんじゃないのか?お前のこんなはしたない姿を見たら」
「きゃ、ぅゔッツ♡♡!!」
前を触ると女のような声を上げた。
「そうはさせないが、な!」
「──────〜〜〜♡♡♡!!!!」
入ったばかりの狭いソコを乱暴に突いた。
「躾直した後のお前も満足できないだろうし、奴らには渡さん」
「りぁむ、しゃ、…やきもち…♡♡⁇」
「いつもしてるさ。お前が知らないだけで。言っただろう、俺は分かりづらいと」
快楽で震える腕が俺の首に回される。
「もっと、ッ♡、みせて、くらさぃっっ♡♡」
「表に出せば大変なのはトラゾーだぞ」
「だぃじょぶッ♡れふ…っ♡」
「四六時中、犯される覚悟があるのか。所構わず」
「ふたり、♡らけにゃらッ、いいですっ♡♡」
「…くっ」
舌舐めずりをするとトラゾーは嬉しそうに目を細めて俺にしがみついた。
「もっと、あなたの♡っ、わるぃかお♡みてッ、たいから♡♡」
「、…とんだ淫乱だな。…いや、これは随分と躾直し甲斐がある」
「りあむしゃんッ♡なら、いぃれす♡わるいぉれのこと、いっぱいッ、しつけなおして♡♡⁇」
6番や部下が見れば失神するのではないかというくらい凶悪ヅラをしている自覚がある。
「あぁ、トラゾーがごめんなさいを言えなくなるくらい永遠に躾けてやろう♡」
「はひ♡♡やったッ♡あなたのッちがぅ♡かおみれて♡うれし…ッッ♡♡」
こんなにも俺の隠していた感情を引き摺り出せるのはこいつしかいない。
だからこそ、誰にも渡さんし例え頼まれようとも譲る気は微塵もない。
頼んできた奴は殺す。
嫉妬してほしいなんて、違う顔を見たいからなんて随分と可愛らしい理由だ。
良心があるからこそ言いにくかったのではないかと思うが、思わぬ副産物も知れたことだし良しとしよう。
我に返った時のトラゾーの慌てようが目に浮かぶ。
そんな姿でさえ、誰にも見せない。
こいつは永遠に俺のモノだからだ。
コメント
4件
いや毎度思いますけどトラゾーさんの浮気するって理由可愛すぎません???多分浮気する相手居るはすると思いますけど(rdとかstyとかpiとかkrとか)本人は目星ついてなさそうですよね笑 躾直されるトラゾーさんが可哀想で可愛い♡♡(๑♡∀♡๑)✨️ 最後堕ちて無意識に相手を煽る言葉言っちゃってるのもほんと最高✨️