あれから、1ヶ月。
時間をみつけては、ジムに通う。
トレーニングしてると、渡辺さんが来た。
渡『おー、来てたんだ』
「はい。時間できたんで」
渡『頑張るねー』
「いや、まぁ、体力もつけたいですから」
そんな話をし、バラバラにトレーニングを行う。
一通り終わり、帰ろうとしたとき渡辺さんに声かけられた。
渡『もうかえる?』
「はい。一通り終わったんで帰ってシャワー浴びろうかなと」
渡『そっか。』
「渡辺さんは?」
渡『おれはこのまま、温泉いくかな』
「いいですねー!」
渡『一緒いく?』
「え?いいんですか?」
一緒に歩いて帰り、着替えを準備し、車で温泉へ。せっかくだから、山の方にある景色がきれいな温泉へ行くことに。
ふと横を見ると、渡辺さんが寝ていた。
「つきましたよ?」
渡『ん…?……あ…俺寝てた?ごめん…』
「大丈夫です(笑)」
中に入り受付済ませる…
岩盤浴、温泉両方入れるコースに。
待ち合わせ場所を決め、岩盤浴から楽しむ。
温泉もサウナも楽しんだ。
「はぁ~、スッキリした!」
そう思いながら、なにげにスマホをみる。
すると深澤さんから、メッセージがきていた。
《やっほー!久しぶり!明後日そっち帰るんだけどさ、家で、呑まない??もちろん、飛鳥さんも。》
すぐ、飛鳥に、連絡をすると、オッケーと返ってきた。
なので、下の子寝かしつけたあとならと、返事をすると、了解と、返事が来た。
久しぶりのやりとりに、ちょっと心が跳ねた。
待ち合わせ場所にはまだ渡辺さんの姿はなかった。飲み物を買い、待つ。
しばらくしたら渡辺さんが来た。
渡『待った?』
「まぁ、少しは?(笑)」
渡『まじか、ちょっと水買ってくる…』
「あ、良かったらこれ…」
買っておいた、水を差し出す。
渡『え?いいの?』
「はい!」
渡『あ、ありがと!』
キャップをあけ、ごくごくと喉を鳴らしながら飲む姿にちょっとキュンとした。
「あ、そうだ。深澤さんから、連絡きませんでした?」
渡『え?』
そういいながら、スマホを確認する渡辺さん。
渡『あ、きてる。明後日飲み会…』
「らしいです(笑)」
渡『…めめと、照と、涼太と阿部もくるみたい…』
「えっ?」
渡『うん、ほら』
そういって、画面を見せてくれる渡辺さん。
「ほんとだ……やば…」
渡『てか、そんな人数入るか?(笑)』
「たしかに(笑)」
明後日が楽しみだな。
長女にも報告しなきゃ。
そんな事を考えていたら…
私のお腹がなった…
渡『なんか食べるか(笑)』
「はい…すみません///」
温泉の食堂でご飯を食べ、帰宅。
帰りの車内でも、渡辺さんは爆睡…
「渡辺さん、つきましたよー!」
渡『ん…?あ、ついた?』
まだ少し寝ぼけ眼な渡辺さん。
渡『今日はありがとね』
「いえ、こちらこそ!楽しかったです!」
そういって、帰って苦姿を見送る。
それから私は、夕飯をつくり、保育園へ迎えにいく。