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神
作者は脅威様推しです。贔屓が物凄いことになっております。
不快に思う方は回れ右、でお願い致します。
ヒロアカとのクロスオーバーです。我々だ様の企画、お嬢様上等から取らせていただきました。
登場するのは主に脅威様でございます
それでは本編へ、どうぞ
zm視点
3月21日
ご機嫌ようゾムお嬢様、今朝は少し冷え込んでいました。
もう3月も終わってしまいますね、窓の外を見ると木々は桃色に色付いてきています。中庭に蝶が舞うのもすぐでしょう、今度私の家にいらっしゃる時には一緒にお花見するのもいいですわね。春、といえば貴女は雄英高校に入学なされるのでしょう。実はゾムお嬢様に秘密で私も受験していたのです、合格通知もきました。入試1位、ゾムお嬢様でしょう?華蓮に次々とロボットを倒していく緑色のワンピースを纏った少女が居た、だなんて言われていましたよ。オールマイトさまも随分と驚かれたそうです。そういえば、今年から特待生制度が出来たみたいですね、私も僭越ながら特待生に選ばれました。ほかの方々も皆特待生に選ばれたそうですよ。 にしても皆さんが推薦を蹴り一般入試に望む、だなんて言い出した時は正直まともでは無いと思ってしまいましたわ。ですが一般入試を受ける事によりきちんと実力で判断して下さいましたね、確かにあのような入試ならば皆さんが惹かれるのも納得です。
さて、本題に入りますね。緑谷という少年が居た事を覚えていますか?以前、ゾムお嬢様が落とした大切なペンダントを一緒に探してくれた方ですよ、あの時は何度もお礼を言いましたね。緑谷さまは探している途中、自分には個性がないと卑下していたでしょう?実は入試の時に緑谷さまを見かけたのです。そして個性らしき力を披露し0ポイントのロボットを一撃でぶっ飛ばしておりました。あの時の緑谷さまの話し方からして個性が無いと言うのは嘘では無く、本当だったのでしょう。個性が身体に馴染んでいなかった様子ですし、高校生になってから個性が発現するだなんて前例もありません。きっと誰かから譲り受けたのです、きっとそうに違いありませんわ!オール・フォー・ワン、覚えてますでしょうか。彼は個性を奪い、そして与える事が出来ました。オール・フォー・ワンに似た個性持ちが居るのね!そう私は考えましたの、思い立ったが吉日と言いますから私、緑谷さまを少し尾行させて頂きました。ゾムお嬢様、近くに廃棄物だらけの海があったでしょう。そこの廃棄物を運んで掃除をしている姿を私見ましたの!そしてなんと、そこにはオールマイトさまもいらっしゃいました。きっとオールマイトさまが緑谷さまに個性を受け継がせたのです。オールマイトさまは雄英高校の教師になるそうです、緑谷さまとオールマイトさまの行動を観察させてもらいますの。ゾムお嬢様も良かったら考察しませんこと?これは一大スクープですよ、報道陣には教えないで下さいね。オールマイトさまの秘密を暴露する様な真似をしたい訳じゃございませんから!
私の大切なお友達のゾムお嬢様!
雄英高校でお会い出来る事を楽しみにしておりますわね
エーミール
大阪にある住居をヴィランの手によって破壊され、引越してから約十年ほど経った。
当時の大阪の治安は最悪でニュースには殺人、強盗、とにかく平和とは程遠いものであり、そのヴィランの勢いも6人の少女により収まったのだが結局ゾムだけ家を破壊されたので転校。一度、仲の良かったご令嬢の方々と別れたが当時6歳の少女であるゾムは寂しさに耐え切れず引きこもる様になった為、相談した結果全員が引っ越す事になった。全員飛び上がって喜んだ。そのまま元ヤンの先生が勤める国内随一のお嬢様学校・吾吾学園、所謂超エリートのお金持ちが通う様な学園へ入学。入学前はお嬢様学校など面白くなさそうだと反対していたが実際行ってみると校訓は麗しき喧嘩道というお嬢様の欠片も見当たらない様な学園で、毎日楽しんで通っていました。そして遂に卒業し、今に至る。どうやら私は入試1位だったらしい、特待生制度なんて聞いたことも無かった為多少驚いた。
「あらゾム、早起きね?エーミール嬢からの手紙はもう読んだの?」
「おはよオカーサマ…朝から顔に手紙投げつけんのやめてくれないかしら?」
「ふふ、ごめんなさい。起こすにはこれしかなくて…」
「嘘でしょ、もっとあったやん揺するとか」
「ユカリさんが何度もやったらしいけど起きなかったわよ?」
「…それは私が悪いわ、ごめんなさいユカリさん」
「いえ、大丈夫ですよ。気持ち良さそうに寝ていらしてましたね」
「ブタミンゴに乗って空を飛んだの、素敵な時間でしたわ!」
食卓には豪華な食事が用意されていてどれも美味しかった。
今日のスケジュールは全てユカリさんが把握しているので、
食事が終わると同時に服を持ってきてくれるのはとてもありがたい。さて、今日は確かお母様と買い物へ向かう日では無かっただろうか、入学式までに揃えなければならないものを買いに行って…そして次は大先生の家で遊ぶ…入学式まで時間もあるし準備は前日でも良いだろう。さっさと着替え玄関で待機していた母様と一緒に歩き出す、エミさんが言っていたように中庭の木は少しだけ桜が咲いていた。
「お母様ね、ゾムが雄英に受かったって知った時嬉しかったのよ」
「淑女たるもの、何事も全力で完璧にがモットーでしょう?当然ですわ」
「えぇ、そうね…大阪から引っ越してきた時はあんなに泣き虫だったのに…」
「や、やめてぇやお母様!んな昔の事なんか覚えてへんもん!」
「焦るとゾムは関西弁が出るわよね、可愛いわ〜」
「ぅ、あ、焦ってませんわ!私が焦るだなんて有り得ませんもの!」
「あら、そう?…耳が赤いわ照れてるんじゃないの〜!」
「これは寒いからであって決して恥ずかしいわけじゃ…」
「ふふ、…でもホント成長したわね。吾吾学園は心配でしか無かったけれど」
「素晴らしい学園よ、口喧嘩が特技になりましたわ」
「口喧嘩で私、勝てた事ないのよね〜…やっぱり吾吾学園のおかげかしら!」
母様は私の成長を実感し、昔の恥ずかしい事をペラペラと話し出す。この様な会話をしているのが国内でもトップレベルなお嬢様だとは誰も想像がつかないだろう。通行人に微笑ましく見守られている事が何より恥ずかしかった。母様の思い出話が盛り上がってきたところに丁度デパートが視界に入る。今の私にとって救いでしかない、と思い駆け込んだは良いものの、まさかの母様の思い出話は終わらない。更に目立つ形となってしまった。私はもう殺してください…と思ってしまう程に恥ずかしくなってきたので全力で止めた。
もうそれは凄い勢いで。
「お母様!!!?デパート内で私の過去を楽しそうに話さないでほしいですわ!!!!!」
「あら、…顔真っ赤じゃない。ごめんなさいね?周りが見えてなかったわ」
「い、良いんですのよ…ただ恥ずかしいだけですわ…」
「じゃあ文房具を買いに行きましょうかしら!」
「普通のペンですわよ!?絶対にブランド品なんて買わないでくださいな!
「そう?…じゃああっちの店に行きましょう!」
「百均で大丈夫ですわ、ペンに二万も出さないで!使いづらいわ!」
一悶着ありながらも買い物を終え帰宅、私は元々しんみりとした空気感が苦手な為母様が私の成長を見て涙ぐむところを見て、何だかむず痒くなってしまった。
ワンチャン続く3000くれ⌒ ͜ ⌒