テラーノベル
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「運命?」「縁?」「永遠の愛?」
「ないない!あっははっそんなのあるわけないでしょ!」
「絶対!ぜっーーたい!あるよ!!」
2年3組では、最近恋愛の話が妙に盛り上がっていて朝も昼も放課後もその話題ばかり。
そもそもこの女子校だし恋愛なんて雲の上のようなこと。
そしてそんな女子校で運命だのな んだの言っいる雪來(ゆら)は小、中は、もちろん高校になっても男子と喋っているところを見たことすらない。
「ん?」
私(ユノ)が呆れて雪來を眺めているのがバレたのだろうか雪來が私に話しかけてきた。
「ね!どう?信じる?」
「え?何。」
「だから!赤い糸!」
「はぁ…ないよ。そんなの。」
「雪來は信じてるのに…」
少し拗ねた口調になった雪來に素っ気なくしすぎたか?と内心反省である。
「はぁー。ちょっと言い過ぎた?まぁ雪來だし。いつもの事かー。あ、今日の帰り新作のジュース買って帰ろ。」
「えーとお店はこっちの神社の方が近、、いから、、」
「うぅグズっスッ」
「え?ちょっなにびっくりしたぁって泣いてるの?え、雪來?なになにどーした?」
神社の階段に人が座っていることに驚いたがそれよりも雪來が泣いていることに驚きを隠せず雪來の背中をさすりながら話を聞くと
どうやら隣町の高校に通う幼なじみの男子をデートに誘ったら断られたらしい。
「それで?雪來はどうしたいの?」
「勇気出したのに。。」
「そっかそっか!えらいぞ!」
「グズッ」
「もう泣かないの!ジュース買ったげるから!」
「うん。。。」
その場しのぎになってしまったけど
今はこれでいいでしょ。
ブーブー
「ユノ?携帯鳴ってない?」
「あ、ほんとだ。ちょっとごめんよ。」
「全然!」
「もしもし久しぶりだね!どーしたの?」
電話に出ると中学の同級生の弘(ひろ)からだった。
「元気?俺のところ今月の10日文化祭なんだけどユノ暇?」
「あ、ちょうど空いてる!いいの?」
「おう!良かったら友達も呼んでな!」
「ありがと!また連絡するよ!」
「おう!」
「ごめんごめん!雪來!」
「どしたのー?まさか!男の子!?」
「いやそうだけどただの同級生!今月の10日文化祭あるからどーかって!」
「えーー!いいなー!」
「友達も誘っていいって言ってたから雪來一緒に行かない?」
「行く!!!」
「おけおけ!伝えとく!」
文化祭前日
ブー
「メール?弘からだ。」
明日久々に会えるの楽しみだな!
私も楽しみだよ!
「マメだなー。明日の服決めて寝よ。明日は10時に駅前っと!雪來にも連絡したし! 」
その日は早めに寝て次の日の朝。
ブーブー
電話のバイブで目が覚める。
「ん?まだ7時。。。雪來?」
「ごめん!ユノ。。熱出ちゃって。」
「大丈夫?ゆっくり休みなよ!」
「わかったぁ。。ありがとう。。」
「また遊ぼうね!」
「そーする!」
「はーい!」
「って私一人じゃん!どーしよ。。断、、いやいや!せっかくだし!」
断ることを一瞬想像したものの弘からの誘いは正直嬉しくて断れなかった。
これでよしっと。
準備万端で駅に向かう途中、弘の学校のブレザーの制服を着た生徒を何人か見かけた。
はぁーやっと着いたぁー
ここ坂あるから大変なのよ。。。
「よっ!」
疲れて息切れしてると元気な声が聞こえて顔をあげると弘がニカッとした笑顔で立っていた。
「うわぁっ!お、おはよ!」
「ビビりすぎだって」
笑いながら言う弘を見て少しきゅんとしてしまった。
「弘。なんかかっこよくなった?」
「え?うそ?!まじ?サンキュ!」
「やっぱ今のなしなし。」
「えっ?笑 てか、案内する!」
「いいの?1人だしありがたいけど」
「あれ、そういえば友達は?」
「熱出て来れなくなっちゃったのよ」
「ありゃ。それは残念」
へぇーこんなところあるんだ。
やっぱすごいね。
なんて他愛でもない話をしながら文化祭はずっと弘が一緒に回ってくれた。
あっという間に時間が経って気づいたらもう17時半になっていた。
「後夜祭は?どーする?」
「私、帰ろうかな。」
「そっか、またな!あ、最後にちょっといいか?」
そういうと弘は私の手を引いてある教室に連れて行ってくれた。
「ここって。」
「そうそう俺らが受験で使った面接の部屋!」
「ちょっと!やめてよ!」
私が弘と同じ高校を受けて落ちたことをバカにされたと思ってつい声を荒らげてしまった。
「いやさユノ覚えてない?」
「あなたは目に見えないものを信じますか?って質問に対して言った言葉」
「そ、それは覚えてるけど。」
「みんなが幽霊とか居ないから信じないって言ってる中、ユノだけ信じます人との縁も糸も信じますって言ったの!」
「だから覚えてるよ。けどここ受からなかったからやっぱり縁とかそういうの綺麗事だって思ったの。」
そう。私は元々信じてた。縁も運命の赤い糸も永遠の愛だってあるんじゃないかって。
あの時は本当にそう思ってた。
だからこの高校に入れなかったあと雪來に出会ってあんなこと言われて冷たくしてしまったのだ。
「あのさ俺、縁とか糸とかそんなのよく分かんねーけどそれって自分で作るもんじゃねーの?別に赤い糸って俺赤色好きじゃねーしなんなら青の方が良いし。」
「多分そういうことじゃないよ。赤い糸って。運命の人との例えが赤色なんじゃないの?」
「なるほど。ユノがまだ俺と赤い?糸が繋がってるって思うなら俺と付き合ってくれない?」
その言葉に驚いて自分の声が聞こえなくぐらいの耳鳴りのような心臓の音がうるさいような感覚の中、私は小さく、うんっと頷いた。
「いいの?やった!よろしくな!」
「、、、え、、いいって、、え! 」
そんな思い出を6年後の今、夫になった弘と話せているのは
あの時言った弘の言葉が正解だからだろうか。
運命の糸には様々な色があって赤1色だと見飽きちゃう。だから色んな色で結わえた糸をお互いに編んで作るのが縁であり運命の糸ではないかと心の中で思うんだ。
もし運命の糸が存在するならば私はきっと運命に逆らってもまた同じ糸を結えたい。
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