?? 「どうして私がここに居るのか?って顔をしているね?」
零音「…!!!(こいつ心が読めて…)」
陸斗(おい……どうするんだよ??零音)
零音(大丈夫だ……きっとどうにかする……。)
??「馬鹿な君達に一つだけ教えてあげる。この子が教えてくれたんだよ。ほら。おいで。」
?「久しぶりだね。兄さん。」
陸斗「……!!!どうして…。どうしてお前が……!」
?「どうして??それは簡単な事だよ。僕が教えてあげたんだよ。馬鹿な兄さんたちが脱走なんて計画を企ててるって知ったからね。」
陸斗「奏斗……どうして…」
奏斗「どうして??それを兄さんが僕に聞くの??僕はね。ずっと苦しかった!悔しかった!!兄さんは僕をか弱い何も出来ない弟として庇っていたつもりだろうけど僕はそれが苦痛だった。屈辱だった。兄さんが居ないところで僕がいつもなんて言われていたか。兄さんは知ってる?? ゛兄さんが居ないと何も出来ない弱虫 ゛ って呼ばれてたんだよ?」
陸斗「…奏斗…」
奏斗「でも今は違う!兄さんのことを僕が倒した!!僕が兄さんを出し抜いた!!ねえ??今どんな気持ち???守っていたはずの弟に出し抜かれて騙されてまんまと唆かされて。惨めだなぁ〜wでも僕は満足したよ。ウザイ兄さんにこうやって復讐できたんだからねw」
零音「お前…!!!陸斗に…お兄さんになんて事を……」
零音「う……。」
陸斗「零音…!」
奏斗「あーぁ…五月蝿いなぁ。ほんと目障りだ。兄さんも,兄さんのその周りの囲いも全部。全部不愉快だ。ねぇ?研究者の人??早くこの人達を僕の前から連れ出してよ?ほら。早く。」
研究者の女B「はいはーい。分かりましたよー。っと。全く。人使いが荒いんだから。まあ。゛ あの人 ゛ のお気に入りだから大切に扱うけどさー。」
奏斗「御託はいいから早く連れてって。これ以上僕の命令に逆らう気…?」
研究者の女B「おー。怖い怖い。ハイハイ。じゃあさっさと行きますよー。っと。」
研究者の女B「痛ったぁ〜…何するのさ。」
陸斗「零音!!!早く行け!!!お前だけでも逃げろ!!!お前だけでも早く ゛幻想郷 ゛に行くんだ!!!そして早く外のヤツらに伝えてくれ!!!」
零音「で、でも…」
陸斗「いいから早く!!!ここは俺がどうにかするから!!!」
零音「っ…分かった!!!でも必ず…必ず助けに行くから…!!!」
研究者の女B「へぇ?本気で此処から逃げ出せると思ってるんだ?無駄なのにね。まあいいさ。せいぜい足掻きな。どこまで足掻けるかな? ゛モルモット゛君?」
零音(はぁ……はぁ……はぁ……はぁ……はぁっ……。もう何処まで走ってきたんだ…。いやそんなことはどうでもいい……早く……早く幻想郷に……行かな……きゃ……。あ…れ…?なんで視界が歪ん…で…?)
?「目が覚めたかしら?」
零音「…此処は…?それに貴方は…?」
零音「痛……っ!」
?「まだ無理に起き上がってはダメよ。いくら応急処置をしているとはいえ。まだ傷は塞がっていないのだから。」
零音「……(そういえば体に包帯が巻かれているな……。)」
?「紹介が遅れたわね。私は八雲ゆかり。幻想郷では ゛妖怪 ゛ と呼ばれているわ。」
零音「妖…怪…?」
八雲ゆかり「ええ。そうよ。そして私がそこにある ゛隙間 ゛ から貴方達を此処。 ゛幻想郷 ゛ に連れてきたのよ。」
零音「幻想郷…?此処が…?」
(どう見ても普通の森……だよな?)
八雲ゆかり「取り敢えず話は後よ。早く2人でこの ゛隙間 ゛に入ってちょうだい。」
零音「あ、え、あ、はい…ってええ?!?!え、ちょ!ま!待って!」
八雲ゆかり「時間が無いわ。早くしないとあなたたちを追っている追手が来るわ。」
零音「あ、は、はい……わかりました。」
八雲ゆかり「霊夢〜居るかしら〜?」
博麗霊夢「はいはいはい……。居ますよー。っと。全く…アンタはいつもなんの前触れもなく来るわね…。あら?後ろの2人は?」
八雲ゆかり「この子達は私が保護して来たのよ。」
博麗霊夢「あ〜?また変なことに手を出したんじゃないでしょうねー?」
八雲ゆかり「違うわよー。この子達はね……。っと…それよりこの子達を着替えさせてくれないかしら?」
博麗霊夢「なんで私が……」
八雲ゆかり「貴方にしか頼めないのよ。お願いよー。」
博麗霊夢「全く……仕方ないわね……。ほら。とりあえず2人とも私に着いてきて。あー。えーっと。名前は??」
零音「あ、えっと…零音です。こいつは俺の妹の零です。」
零(すぅ……すぅ……。)
博麗霊夢「取り敢えず着いてきて?話はそれからよ。」
零音「はい。」
零音「あ、あの。霊夢さん…。良いんですか?こんなに良くしてもらって…それにその…この洋服…貰ってほんとにいいんですか?」
博麗霊夢「勘違いしない事ね。私はあくまでゆかりに頼まれたから。貴方たちの面倒を見ているだけよ。それに私はまだ貴方達の事をよく知らないし。まだ信用してないわ。」
零音「そう…ですよね…。」
博麗霊夢「まだ話す気にならないのかしら?何故幻想郷に来ることになったのか。を。」
零音「……。」
博麗霊夢「分かったわ。無理強いはしない。ただ貴方が話したくなったら教えてくれるといいわ。ただこれだけは覚えておきなさい。私達は決して貴方達を
゛裏切らない ゛ 」
零音「…っ」
零音「…実はー…。」
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