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第7話
頼れるリーダー
紫「……最後は俺かー。」
そう言ってななもりは紫色の封筒を手に取る。
みんなの視線が集まる。
紫「みんなの聞いたあとだと緊張するな笑」
橙「今更やろ笑」
青「これが本日のメインディッシュだから。」
部屋に笑いが広がる。
ななもりは小さく笑って封筒を開いた。
中には何枚もの便箋。
一番上の紙を見つめる。
そして静かに読み始めた。
『リスナーのみんなへ。
きっと俺はみんなみたいに上手くは書けないけれど、
少しだけ俺のことについて話そうと思います。』
部屋が静かになる。
『俺は昔から、全部自分でやろうとしていました。』
『誰かに頼るのが苦手だった。』
『迷惑をかけたくなかった。』
『だから気づけば、
何でも一人で抱え込んでいました。』
ジェルが静かに目を伏せる。
『リーダーだし。
社長だし。
しっかりしないと。』
『弱いところなんて見せられない。』
『そう思っていました。』
少しだけ笑う。
『でもね。
本当は全然強くなかった。』
『不安な日もあった。』
『苦しい日もあった。』
部屋に静かな空気が流れる。
『それでもここまで来れたのは、
仲間がいたからです。』
そう言ってメンバーを見る。
『一人じゃ無理でした。』
『何度も支えられた。』
『何度も助けられた。』
『だから今なら言える。
リーダーだからって、』
『全部ひとりで抱え込まなくてもいいんだなって。 』
ころんが小さく頷く。
『あの頃の俺にこう伝えたい。』
『もっと頼っていい。』
『もっと弱音を吐いていい。
過去の俺が思っているより、』
『仲間はずっと優しいから。』
少しだけ声が震える。
『そしてリスナーのみんな。』
『ここまで一緒に歩いてくれてありがとう。』
『ほかのメンバーみたいに、
ずっと一緒にいられた訳じゃない。』
『だけど、
俺を信じてくれてありがとう。』
『待っていてくれてありがとう。』
『またこうして、
一緒に笑ってくれてありがとう。』
少しだけ涙を浮かべながら笑う。
『これからも、
みんなと一緒に笑っていきたいです。』
『本当にありがとう。』
『ななもり。より』
ななもりは静かに便箋を閉じた。
誰もすぐには言葉を出せなかった。
静かな部屋に、
鼻をすする音だけが響く。
紫「やっぱ恥ずいなー笑」
赤「泣かせに来てんじゃん。」
黄「とても素敵でしたよ!」
橙「これは反則やな。」
青「もう涙止まらんー!!」
桃「流石なーくんやな。」
ななもりは少し照れくさそうに笑った。
机の上を見る。
そこにはもう封筒は残っていない。
六通の封筒。
六人の想い。
十年間の軌跡。
そして、配信も終わりへと近づいていた。
―――次に始まるのは。
『これからの俺たちは』
コメント
1件
うわあ……ななもりの手紙、めっちゃ刺さった……。リーダーだからって全部抱え込んじゃうの、わかる気がする。でも「仲間はずっと優しいから」って言葉に、もう涙腺崩壊したよ。みんなで支え合ってここまで来たんだなって思うと、胸が熱くなった。莉月さん、この空気感、ほんとすごいです。
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