私の名前はpint!今通学路を、
全 力 ダ ッ シ ュ し て る の
これはもう全部tmさんが悪い、うん。この世で起きる悲劇の因果は全てtmさんの元へと集結してるから(暴論)
第一印象の決まる転校初日の人間にギリギリになって遅刻寸前な事を伝えるやつはもう人間じゃない、悪魔だ。
こうしてマジの全力ダッシュをして学校へと駆け出す姿はどう見ても乙女ゲーのヒロインの立ち位置の人間ではない、自分でも思う。だが、転校初日遅刻はあるタイプの人間とほぼ確約されたフラグを立ててしまう。
Q どんなタイプの人間
A 俺様系人間
おもしれー男、ちょっとからかってやろ。
っ、!?この胸のときめきは…
展開が両手を掲げて待ってる、残念だが高圧的な男は門前払いである。好みじゃない、全く!!
「ハッ…ハッ、」
ちょっと疲れてきたかな…、⁉︎
ドンッ
さて、どうしようこうしよう。
曲がり角でぶつかっちゃったあの人と同じクラスだった、!?を引き起こすフラグを思いっきり引き当てたな今俺
「わ、すみませ…、!?」
「あ、こちらもすみません」
何か俺の顔見たまま口ぱくぱくしてるんだけどこれ何?気まずい雰囲気を拭おうと金魚のモノマネ?無反応…いけないよな、だけど鬼つまらないし…
「…、名前何ですか?」
「あ、pintです…」
「僕はsngmです!もしかして転校生ですか?」
「はい!」
sngmさんが自己紹介をすると、それと同時にメータが効果音マシマシで出てきた。ヤカマシイ、
(えーっと、どれどれ)
名前 sngm
あなたと仲良くなりたいみたい!
「大雑把過ぎるだろ!!」
「っ、急にどうしました!?」
思わず声に出た。何だよこれ好感度メーターどこいったんだよ不良品だろこれ!!!!
「話変わるんですけど、あの…、学校までの行き方が分からなくって…」
「それなら一緒に行きませんか?他にも人来ますけど…」
「全然大丈夫です!ありがとうございます、道が全然分からなくって」
「ここら辺少し複雑ですもんね!」
それと、タメ口でいいですよ〜とsngmさん。いや、sngmは付け足した
(というか仲良しグループの中に入り込むの結構キツイな…)
しかし、孤高のイケメンやら何やらの心を溶かすのも乙女ゲー主人公の運命なのである。その為には仲良しグループに割り込むくらい朝飯前にしないといけない…、難しいな
「sngm〜、遅かったなって!?」
「おはよう、!?」
曲がり角からガタイのいいイケてるメンズと、美人系のイケてるメンズが!!!
流石乙女ゲーム、朝から顔面偏差値が爆上がりしている。大丈夫、俺が下げる。
「…、隣の子はどうしたの?」
「見ない顔…転校生とか?」
勘良いなコイツら…、というかメーター消せるのかな、邪魔だな。あ、消せたとか何とか思っている間にsngmは俺の事を紹介し終えたようだ。
「良かったら明日から一緒に登校しない?」
「学校の場所分かんなかったら色々と大変だろ」
優しい、優しいんだけど
そ の 善 意 が 痛 い ! !
一緒に登校ってさ、もっと段階踏むやつじゃん。気が合うなーっとか思ってからするやつじゃん。どう考えてもほぼ初対面の人間とする事じゃなくない!?性格合わなかったらどうすんの、地獄の雰囲気になるぞ毎朝
(…キラキラした目で見てくる)
断りにくい…、というかここで断った場合の後が怖い。でもこの人達顔面いいからな…、結局顔目当てか!とか思われたら終わりだからな
「それじゃあ…、今一緒に登校して…、気が合ったら毎朝という事で」
否定し過ぎる事なく、でも決して受け入れる事もなく、どちらの場合でも当たり障りない返答をして難を逃れる。
(いきなり仲良くなる必要はないし…、登校はちょっとハードル高過ぎるもんな。もうちょっと仲良くなってから…。素っ気なくしとけば興味無くして話もなかったことになるだろ)
と か 思 っ て た 時 期 が あ り ま し た
「え!?ガチ?笑笑」
「ぶははははは笑」
「酷すぎませんか!?」
「ふふふ笑」
めっちゃなかよくなっちゃったぁ
じゃねえよ俺の馬鹿ッ!!!!!
序盤は絶対敬語を守れてたのに!気付いたらタメ口になってたし!みんなにこう呼んで下さいーって言われたやつ馬鹿正直に呼んでるし!何か肩組まれてるし!手、繋いでるし!
というかどう考えても最後のは親友でもやらないだろ…!?何が悲しくて、出会って数十分の男と恋人繋ぎしてるんだよッ離せや!
(これ以上仲良くなり過ぎるのは…、俺目立たずにサラッと一人だけ攻略して帰らなくちゃいけないのに!)
よし、冷たくしよう。うん、ただ素っ気なくすればいいたけだ、簡単な仕事
「pint?どうしたの」
「…、いや何でも!」
楽しいからいっかーーーー!!!!
表面上の付き合いがスタンダードの社会人になって、友達と笑い合うなんて全然出来なかったし?仲良くなるくらいなら別にいいもんな!そこまで目立たないだろ、あるとしてもイケメンの横にいるオマケみたいな感じに…
な ら な か っ た ( 絶 望 )
俺が作った墓穴に俺を埋めてくれ…ッ!
俺の予測とは全てが外れていた…泣きたい
一つ目、 3人がなんか凄い有名な人
校門入った瞬間に全員がこっち見た、
『キャーー、!生徒会の!』
とか聞こえてきた、おいおいマジかよやめてくれよ、
この学園の生徒会は何やら中で揉めているらしく、方針の違いにより派閥が二つに分かれているらしい。これは従来の乙女ゲームでも変わらないことで、主人公は確か間のかけ橋的な存在になる筈。予告編に確かそう載ってた気がする
そして、krnaさん率いる通称ntj組。
伝統を大切にし、保守的な思考らしい。
そして、rd運営。
こちらは変化を求めているらしい
ふむふむ、
あ れ こ れ や ば く ね 、?
従来の乙女ゲームの主人公→間のかけ橋
俺→ntj組の人達と仲良くなりすぎた
つまりrd運営側からすると俺は敵対グループ側の人間に見えると…
「よしッ!この手を離そうッ!今すぐ離そう!ッ」
「どうしたの?今日は寒いからこうしてると暖かくていいでしょ」
何々なになに怖い怖いッ!こんな序盤から好感度丸出し人いる?残り二人も微笑ましそうな顔で見るな助けて!
ふと視線を逸らすと、遠くの方にいた青い髪、赤いマフラーの人物と目が合う。そして…、
(なんか凄い形相で向かってきてるんだど!?)
同じく遠くの方から「生徒会長が!!」
とか何とか聞こえてくる。
そしてsngm達の顔も険しくなる、
(こんなん絶対rd運営の人間じゃんッ!?)
「えっ…と、何か用ですか?」
ガシィッ
「pintさんッ!?」
「pintッ!?」
「え、なんで!?」
は 、 え 、は ?
凄い形相のまま腕を掴まれ、知らぬ校舎の廊下を渡っていく。通った場所からは騒ぎ声が聞こえてくるが、この際全く気にならない。少なくとも今俺の気を引くのは自身の顔面の前に出てきたウィンドウだけである。
名前 rd
あなたと仲良くなりたいみたい!
(な訳ないだろッ!!!!)
掴まれている方の腕がか細い悲鳴をあげている、痛い!絶対跡ついてるだろ、これ!
随分長いこと腕を掴まれたまま連れて行かれたが、漸くrdの足が止まる。
俺もウィンドウを閉じると生徒会室に連れて行かれていたみたいだ、何故?
rdは慣れた手つきで扉を開けると、また俺の手を掴んで中へと入る
(気まずいってー!ふざけんなよ、こんな所につれてくんな気まずさで死ぬ)
多分rd側の人間達が一斉に俺を見た後、どこか驚いたような顔をする。まぁ、確かに急に知らないやつを会長が連れて来たらそんな顔するよな…
「pint…で合ってる?」
確証なったのかよッ!?これで間違って連れてこられて来ていたら拳が出ていた、まぁ合っているのだが
「名前知ってるんだ…」
「…、単刀直入に言うね」
俺が言ったことはフル無視された、悲しみ
「生徒会に入らない?」
「は…、?」
あとがき…
随分長くなりました、主です。今の所はありがち乙女ゲームパロですが今後あっと驚くような展開が…、作れたら嬉しい!作れるとはいいません。
ですが、書いてる人がヤンデレ監禁追いかけっこ大好き厨なので平穏なまま終わる可能性は一切ございません…
口調の違い、誤字等ございましたらお伝えして下さると幸いです!
次回! 「赤い手帳と俺」
続く?
コメント
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好き♡久しぶりですね!これからも頑張って下さい!