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7!
注意は前回と同じです!ではスタート!!
誘拐事件からなんやかんやあり…………家庭訪問の期間になっていた
「はぁ…今日は……五月さんのところ…その後は春城くん…か」
『あ、安倍先生!』
「?春城くん?どうしたの?もうすぐ授業始まるよ?」
『うん、すぐ戻るよ』
「どうかした?」
『今日の家庭訪問なんだけど、実は親が予定合わなくなっちゃって…』
「そっか……家庭訪問週間に合いそうなところある??」
『それがなくて、だから僕のはなくていいよ』
「あ、…え、そっ、そっか…わかった
教えてくれてありがとうね」
『いえ、こっちこそ直前になってしまってすみません』
「じゃあ授業間に合うようにね」
『はい』
いい返事をした春城は廊下を走って教室へ戻って行った
「…じゃあ今日は五月さんのところだけか…」
「あれ、春城くん今日家庭訪問じゃないの?」
『あー…』
「こいつん家も豆と同じで都合つかなかったんだと」
『そーそーw』
「そうなんだ!家庭訪問いいよね!」
『…そうだな、いいよな家庭訪問…』
「…まっ、家に晴明来るのはちょっと嫌かもな」
『確かに破壊されそう』
「確かにね!あ、そうだ夏休みに先生と佐野くんと春城くん、僕の家においでよ」
『行っていいのか?』
「うん!」
「行くにしてもアイツ抜きでな」
『そうだね』
家庭訪問週間が過ぎ…夏休み前百鬼学園の弐年生は本州の東京へ遠足に来ている
「なんでこの時期に遠足なんだよ」
「お前ら!もうすぐ次の目的地だぞ!!」
「忘れ物しちゃダメよ〜」
学級委員の歌川と入道が皆に声をかけていた時に通路を挟んで隣の狸塚が首を振って何かを探していた
「豆?どうした?」
「どうしよう…!どこ置いてきたんだろう…見当たんない!」
「落としもの??」
「うん!どこかに晴明くんと春城くん落としてきちった」
「そうか、豆の私物じゃないなら…………って…え?」
「良くねえよ!!!って…春城も!!?」
「うん」
「「「「ええええええ!!?」」」」
「なんで春城までないんだ…???」
「それがわかんないんですよ…晴明(アホ)はともかく満は方向音痴でも何も言わずはぐれるような奴じゃないと思うし…」
「…どっちも電話出ないのか?」
「…春城に電話かけてるけど出ない…」
「あ、…おいこら今どこにいんだよ晴明!!」
《ひぃぃ…!そんな怒らないで〜!!!バスに乗る時に大量の社会人の波に流されて戻れなくて…そのまま地下鉄乗ってます…
とりあえずみんな向かってて!僕も丸の手線から行くから!》
「方向音痴が地下鉄乗るなんて百年はえーよ!」
《ちなみにここは丸の手線じゃなくて山ノ内線だよ》
「早速指摘されてんじゃねぇか…!」
《えぇ!!?どうしよう…!》
「どこでもいいからとりあえず地上に…」
佐野が言い切る前にツーツーっと通話が切れた
「は?」
「え?佐野くん!!?佐野くん!!?わー!充電切れた!!!とりあえずどこかって…」
【とりあえず次の停車駅で降りよ】
「そうだね!……????今の誰…?」
【よっ】
「わ!!!春城くん!!なんで居るの!!?」
【狐の姿でぬいぐるみのフリしてたら
軽すぎて佐野の頭から風に飛ばされ飛ばされた先に会社員の波がありそのまま逆らえず今に至ります】
「…君も君で災難だよね…」
【もう慣れた…とりあえず僕の格好から戻りたいから次で降りよう
この人混みで移動してると僕らもはぐれる】
「そ、そうだね!!」
降りの方は〜……
ドアが閉まりマース…ドアからお離れ下さい
くれぐれも駆け込み乗車はご遠慮下さい〜…ドア閉まりまーすとアナウンスがかかっているが安倍はカバンが中々取れず苦戦していた
「ふぬぐぬぬぬっ…!!」
【おい、安倍先生…】
「もう、…すこ、…し…!!!あっ!いて!」
プシューと電車の扉はギリギリのところで閉まり電車は出発していった
「降りるのも一苦労だね…」
【そうだな】
「あ!みーくんからもらったお守りがない!!」
【お守り?】
「電車の中かな…?」
【もしかしたら……ってあれじゃないか】
「あ!!!あれだよ!!!!よいしょっと」
【わっ、ちょっ、…!】
安倍は春城を抱っこし立ち上がり反対側にあったお守りを取ろうとしたら横から誰かが安倍よりも先に拾い上げた
「?」
「?」
【!】
「あ、」(びっくりした…一瞬佐野くんかと思った…)
「これ君の?」
「そうなんです!拾ってくれてありがとうございます」
「……あ!君見たことあると思ったら妖怪学校の人間教師じゃない??」
「え!!知ってるんですか!!?」(ってことはこの人も妖怪…?)
「知ってる知ってる!こんなところで1人…じゃなさそうだね」
【……】
「この子は?」
「この子は僕の生徒で九尾の春城満くん」
「…へぇ〜…九尾…ね…」
「狐さんだけど、噛んだりしないから安心して」
「そうなんだ、安心だよ
こんにちは、九尾の狐」
【…ふんっ…】
春城は安倍の手から肩に乗り移る
【…】
「ははだいぶ嫌われるみたいだね……なんで嫌われるんだろうな〜…ねぇ…春城くん」
【……】
「ごめんなさい、せっかく仲良くしようとしてくれてたのに…学校ではもっと活発でみんなと仲いいのに」
【学校は学校
僕人見知りだもん】
「ええ!?そうだったの!!?」
【嗚呼、】
「へー…」
【てかアンタ妖怪のこと知ってるみたいだし、この辺で妖怪見てない?】
「こら、見ず知らずの人にそんな言い方しない!」
【じゃあどうやって地上に出んだよ
方向音痴と人混みのせいで俺はこの姿から戻れなくてスマホも使えない
どうするんだよ】
「え、スマホあるの?」
【あるよ、この後ろにかけてるナップサックにスマホと財布入ってる】
「へー…じゃあこれ使えばよくない??」
【ヤダ】
「なんで?」
【人に使われたくないの、中も見られたくない】
「えぇ〜みんなと連絡取れなくて可哀想だよ?」
【だから?俺は人型に戻れば問題ないから関係ないしこいつも方向音痴と不運とセーラーフェチ野郎だ】
「え、…」
「あ、ひ、引かないで!!?そのセーラーフェチと言っても女子高校生とかに興味がある訳じゃなくて!セーラー自体が好きなんです!!」
【どうだか】
「えぇ…」
「春城くん!!!誤解生むから!てか生んでるから!!」
【はっ…そ…】
「とりあえず、ここから出ようか!目離したら東京から出れなさそうだからさ」
「はい!」
【まっそのとおり…だな】
「そうだよねぇ〜…ほんと…」
【…で、早く案内するなら案内してください】
「春城くん!流石に案内してもらうのに失礼だよ!」
「あ、いいよ大丈夫大丈夫
人を幸福にするのが僕の仕事だからね」
「あ、…はぁ…」
3人はとりあえず近くの白夜デパートというデパートのレストランへ入った
「わー!」
『良くもまぁそんな油っこいたるいの食えるな…』
「ほんとにね〜」
『あんたもアンタでよく食べるな』
「そういう君は食細いタイプ?」
『……人に食べる姿を見せるのが嫌な だけだ…』
「あ、そういえばさっきのお守りは学校の生徒から貰ったの?」
「ううん!昔修学旅行で京都に行った時迷子の男の子から貰ったんだ」
「京都…あぁ!あの時か!」
「『?』」
「こっちの話、それいいお守りだよ
君を災厄から守ってくれる」
「さーて腹ごしらえも済んだしどうやって生徒と合流しようかね」
『今みんなと連絡取ってるけど先生とははぐれたってことにしといた』
「ねぇ!!なんでそんな酷いことするの!!?」
『だから俺には関係ないんでね』
「関係なくても助けてよぉぉ〜!!」
『ハァ…』
「ちなみにスマホ持ってないの?君がスマホ持ってりゃ話が早いんだけど」
「あ、スマホ?持ってるよ?充電切れちゃってるけど」
「え〜じゃあコンビニで充電器買えば良くない?」
「あー!!!確かに!!!」
「きゃっ!」
安倍が声と同時に立ち上がるとちょうど後ろにいた赤い着物を着た女児とぶつかってしまった
『!…大丈夫か?』
春城が赤い着物を着た女児に聞くと女児は立ち上がり首を縦に振る
『怪我なさそうだね、良かった』
「この子こんなところで1人??迷子?だとしたら僕とおそろい」
「安倍先生、その子……座敷わらしだね」
「なんと!!」
「春城くんは気づいてたんじゃないかな??」
『……』
「多分このデパートに取りついてるようかいだね」
『だろうな』
「安倍先生、春城くん、もう行こうか
早くここから出た方がいい」
『…………』
3人はデパートを出て近くのコンビニエンスストアへ来て安倍先生の充電器を買った
「やったぁ〜!!!充電器買えた!!」
「良かったね
ところでひとつ聞きたいんだけど君のクラスに”ミコト”っていう名前の黒髪の…男の子……」
『!』
「人の話は最後まで聞けって先生から教わらなかった??」
「ごめんなさい!!デジャブ!」
黒髪が話している間にセーラーが安倍の前を通り安倍はセーラーに吸い寄せられるようにセーラーの方へ歩いていった
黒髪はイラついたのか安倍に逆エビ固めをかけた
『……』
「ヨイショっと…春城くんはどうしたの?」
『いいや?少し騒がしくなりそうだね』
「…」
「春城くんどういう…」
安倍が言葉を言いかけた時安倍たちの前を消防車が通り過ぎていった
「!」
『”音”からしてさっきのデパートで火事が起こったっぽいね』
「あぁ……やっぱり…」
『…とりあえず安倍先生…って…安倍先生は!!?』
「あっち」
『はぁ!!?』
黒髪が指さす方を見ると安倍はデパートとの方へ走っていた
『ったく…!!!』
春城は安倍の後を追いかける
「嘘…本当にさっきのデパートが…」
「ね?早く立ち去ってよかったでしょう?」
「どういう意味」
「さっきの座敷童子、あの子はこの火事を予感してたんだよ
座敷童子が赤い服を着るのは凶事の前触れ…
あれは家に憑く妖怪だ
憑かれた家に繁栄をもたらし、その家から離れる時は赤い服を着て去る
そして去った家は繁栄とは一変不幸が次々に起こる
あの子赤い服を着てたでしょう?それで勘ぐったの、多分春城くんも一緒でしょ?」
『一緒にしないでもらいたいです。別にあのまま残ってもいいことないし俺らならまだしも人間の安倍先生を巻き込みたくなかったの』
「じゃああの座敷童子の子はこうなると知ってたって言いたいの?」
『いいやそれはどうだろうね
座敷みたいにそこまで成長してないから無意識かな
無意識のうちに予感を察して無意識にあの着物を着たのかも』
「かもね」
2人が飄々と話していると野次馬の後ろの方で消防隊員がこのデパートの客、従業員は全て避難済みと報告していた
「…なら大丈夫…か…あ、…れ…まだあの座敷童子が残ってる!!」
「は?」
『!ちょ!止まれ!安倍!!!』
安倍は走っていき路地の脇道に入った
「ッ…!」(あれ見た事ある!座敷さんが姿を消したり固く扉を施錠する時に使ってた術だ…!あの子まだ小さかったし火事で動揺して妖術が発動しちゃって閉じ込められてるのかもしれない…!
僕なら助けられるかもしれない…!)
「やめときなよ
今なら妖怪1匹で済む
君が助けに行ったところで余計に死体を増やすだけだよ?君は自ら進んで不幸になるの?」
『お前…!』
「だってそうでしょう?元々僕たちとは住む世界が違う奴らだよ?初めからないも同然じゃないか」
『いい加減に…!』
「うん、そうだね
僕も最初はいつでも逃げられるようそんな言い訳を用意してたよ」
安倍は話しながら小銭を脇道にあった自動販売機へ投入し水を買った
「でももう逃げようなんて思わない…無かったことになんてできるか!」
買ったペットボトルの蓋を開け頭から水をかけた
『!』
「僕は…今までもこれからも!妖怪たちを指導する妖怪学校の先生だ!!
あの子も将来僕の生徒の1人になるかもしれないだろ!!!」
『あ、安倍先生!!!』
安倍は非常階段を登っていった
「アレがみー君の入れ込んでるって噂の安倍晴明ね…どんな奴かと思ったらただの典型的なお人好しのバカか…
反吐がでるよ…!」
『…じゃあ僕も先生の後を追いますので貴方は気をつけて』
「…行かせないよ」
『!…』
春城は非常階段の方へ向かおうとしていたが…不意に後ろから手を引かれた
「……」
『離して』
「ダメだ」
『…離してください…!』
「君まで危険な目にある」
『だからなんだ…まずあんた潔癖症だろ
そんな容易く触れて大丈夫かよ』
「ははよく知ってるね?」
『行動見てたらな……離してください』
「嫌だよ」
『…離してくれなきゃ嫌いになりますよ』
「え〜まだ嫌いじゃなかったの?」
『ええ、ですから嫌いにさせないでください』
「……あーあー…そこまで言われちゃ離さざるを得ない」
パッと男は春城の手を離し春城は非常階段を上り安倍の後を追った
その頃安倍はというと…
非常階段から4階まで上がっていた
「フゥ…」(良かった、まだ煙もそんな上がってきてない…今のうちに…)
安倍は階段の方からエレベーターの方へ目をやると座敷わらしがかけた術が目に止まった
「おーい!!大丈夫ー!?」(返事ない…!妖術のせいか声も聞こえないけど…この妖術…多分この中だ…!よしゃ!行くぞ!!)
安倍は気合いを入れたかと思えば頭からエレベーターの扉に突き刺さった
「いや〜やれば出来るモンだね
いつも黒板に突き刺さった甲斐があったよ」
まず突き刺さる前に退魔の力で妖術を破ればいい話である。
※良い子も悪い子も刺さろうとしないでください
大変危険です
「さっ、このハンカチ口に当てて」
安倍が座敷わらしにハンカチを手渡し口に当てさせた、その瞬間ものすごい爆発音が聞こえた
「ば、爆発…!?どうしよう一気に火と煙が…!あっ!そういえばさっき買った充電器!!」
安倍が充電器をだしスマホを充電しながら電話をかけた
電話をかけた相手は…
「佐野くぅぅぅぅん!!!」
もちろん佐野である
《お前今までどこにいたんだよ!》
「いやぁ…あの今尾形くんと連絡取れないかな…?」
《はぁ??》
《どっち?》
「尾形くんどっちも!」
《…なんでだ》
「実は……デパート火災に巻き込まれて…というか巻き込まれに行って…脱出できなくなりました…」
《はぁ!!!?何してんだバカ!!》
「調子乗ってカッコつけた結果です…それで尾形くん2人にお願いがあって
雷神の力で雷雨を起こして火を弱められないかな…?」
《その程度の雨で収まる火事なの…?》
《とりあえずそっち行くから場所を…》
『安倍先生!!!!』
「え、春城くん!!?」
ツーツーと突如電話が切れた
佐野side
あのアホと連絡が来たと思い出たら火事に巻き込まれ…巻き込まれに行ったと宣った
「何してんだ!バカ!!」
とキレてしまった…それで尾形達へ救助要請を出したから場所を教えてもらおうとした瞬間、春城の声が最後聞こえたと思い、何かが崩れる音と共に通話が切れた
「…マジかよ…」
「ど、どうしよう!このままじゃ晴明くん死んじゃうよ!」
豆が不安そうな声を出した
「…くっそ!とりあえずアイツの場所がわかんねぇーと始まんね!!確かアイツ春城と一緒に居たよな!」
「た、確か!」
「でも、途中でハグれたたとか言ってなかった??」
「でも一か八かだ…!まだ近くにいるかもしれない…それと豆は入道達へ連絡してくれ」
「了解!」
「……くっそ…!」(春城とも繋がんねぇ…!!こういう時1番に出るのがアイツだろ…!!)
「佐野くん!入道くん出たよ」
「入道、実はかくかくしかじかで…」
《はぁ!!?何やってんだあのバカ!!》
「で、入道、お前なら火事の場所視えんだろ?」
《……1分待ってくれ》
「嗚呼…頼む…」
《佐野!!銀座方面だ!!!》
「銀座のどこだ!具体的に!」
《え、具体的に?えっとー…!》
《待って!もっと視える…!
銀座の白夜デパートだ!!》
「…銀座…だと…こっから早くて20分はかかる!」
「そうだ豆!飛行機とかに変化してよ」
「そっか!変化!
小型飛行機!」
「小さくない??」
「エンジンや燃料を考えるとこれが限界っすね」
「…」(落ち着け…落ち着いて考えろ…今迄だって乗り越えてきた…林間学校だって…)
「佐野…?」
「林間、学校!そうか!!こっちだ!!」
「ちょどこ行くのさ!!」
その頃安倍side
「ッ……」
「あ、…あ…!」
「え、」
安倍が座敷わらしが指してる方を見るとそこには瓦礫の下敷きになった春城が居た…
「は、春城くん!!!!」
『…ッ…』
「春城くん!!大丈夫!!?意識は…!?」
『…ぅ、…ぁべ…せん、…』
「!」(意識はかろうじてある…!!でも瓦礫が多くない分少し大きくてしかも背中を強打してる…!春城くん動けない…!)
『…ッ……そ、なかお…すん、な……』
「するよ…!教師なのに…!生徒に守ってもらって!!!」
『ッ…きつ、…ねの姿に…もどる、ょ…』
そう告げると春城はポンと九尾の姿に戻った…
「!これなら…ごめんね、…」
安倍は座敷わらしを抱き抱えると狐に戻った春城を女の子の上に乗せた
「この子のこと持っててくれるかな…?」
座敷わらしは頷いた
「…でもここからどうしようか…なにか連絡出来るもの……ん?」(ポケットになにか入ってる…)
“こっちだよ”
「え、き…君は…」
安倍は手を引かれるままに進んでいく
「あ、階段だ…!ここを降りれば…!」
だが安倍の思っていたこととは逆に手を引いていた主は階段を登っていく
「え、う、上??」
安倍達が上へ登っていくと降りようとしていた階段部分は大破した
「!」(あのまま下に行ったら死んでた)
そして手を引いていた主は突如止まった
“お助けできるのはこのまでだよ!ずっと大事に持っててくれてありがとう”
「あ、ちょ!まっ…!!」
安倍が追いかけようとしたら拳はなにか硬いとコツンと当たった
「ど、ドア…?この先へ行けってこと…?」
(とりあえずあの子を信じてみよう!!)
安倍は導かれたドアを開けるとそこは屋上だった
「こ、ここなら煙も満ちな…ゲホゲホッ…!!」
安倍は突如としてその場で倒れた
「座敷わらしさん…先に屋上のもっと開けた方に…!
僕も一休みしたら行くから…」
座敷わらしは頑張って安倍を引っ張っていた
「早く!!そのまま真っ直ぐ!!」
安倍が声を張り上げると座敷わらしは少しびっくりし屋上の開けた方へ進んで行った…
「…」(春城くんもあの子が抱えてた…ダメだ煙を吸いすぎた……?あれ、僕右手になにか持って…)
「あ、…!そうか…さっきのは君だったんだね…ありがとう…みーくん…!」(せっかくみーくんが助けてくれたんだ…!這ってでも助からなきゃ…!)
安倍は限界な体で決心すると本当に這いずった体を動しドアから少しずつ離れる
そして這いずっていた時雨が降り出した…
「あめ…?これもまさかみーくんのお守り…?」
安倍はそう思っていたが黒煙の中を分けて柳田に乗った佐野と豆と尾形兄弟が来ていた…
「ど、どうしてここが…!」
「んな事よりも早く脱出すんぞ!」
「ま、待って!!屋上に女の子がいるんだ!!それに春城くんも!!」
「わかった!佐野は先生を…!」
「なるほど…その女の子を助けに入ったな…
バカ…」
「うん…心配かけてごめんね…」
「居たよ!!!」
「よーし!!脱出だ!!」
全員柳田の上に乗り風神の力で尾形くんが黒煙を避けて上空へ逃げていく
「でもこれ雨でどうにかならないよ」
「早く消火しないと他の建物にも被害が…」
「…」
その瞬間道路が割れ水が大量に吹き出した
それと同時にマンホールから泥田とネズミ先生、ドブネズミを引き連れて出てくるとすごい速さで逃げていた
「もしかしてこれ泥田達の仕業??」
「うわぁすごい…福の神がいるみたいだ…」
「…福の神…ねぇ…」
「あ、入道からもうみんな揃ったって」
「じゃあみんなの所へ行こうか」
「あれ、…ていうかなんで柳田くんが…」
「やだなぁー先生!僕は柳田くんじゃないよ」
「え、?」
「ドッペルゲンガーのお巡りさんだよ」
「え!!お巡りさん!!?」
「今回は佐野くんに感謝しないとね」
「いえ、山崎さんもありがとうございました…!」
「いやいや僕は佐野くんにお願いされただけだよ
たまたま近くにいて林間学校のことを思い出してね」
「佐野くん…!」
「……」
「さぁ!!飛ばしていくよ!!」
山崎さんは意気込んだかと思えば空のお巡りさんに捕まってしまった
そして全員こってりしぼられて帰路へ
安倍と春城と座敷わらしは帰路へはつかずそのままたかはし先生の運営する病院へ向かうことになった
後日
「もう心配したわ!病院から突然ハルが怪我したって聞いて…!」
「あはは…ごめん…」
「それに…生徒の春城くんまだ目が覚めてないんでしょ…?」
「…うん……一番に感謝と謝らないと…」
「ハル、貴方体は大事にしなさい」
「うん、もうーわかってるよー!」
「今はふざけるんじゃなくてちゃんと聞いて
貴方がこうやって無茶をすると私たちみたいに心配している人へ失礼だわ」
「…うん…ごめんなさい」
ピッピッと静かな病室に規則正しい音が聞こえる
『…』
「あ、学園長、来てましたか」
「…ええ、うちの生徒と教師が怪我をしたと聞いたものですからね」
「…おそらくですがあと数日もすれば目が覚めると思います
安倍先生の話によれば瓦礫で背中を強打していたと聞いた時は少し焦りましたが…どうやら奇跡的に脊髄には当たっていませんでした」
「……脊髄に当たっていた場合」
「良くて下半身麻痺…最悪の場合植物状態になってました」
「…ハァ…」
「大変ですね」
「ええ、こうも暴れん坊の教師と生徒を持つとね…すみませんがしばらくの間お世話になります」
「全然、」
「変な実験はしないでくださいね」
「はーい」
数日後……
『ン……』
「あ、起きたね…僕の名前わかる?」
『…たかはし…先生…』
「正解
自分の名前は?」
『……』
「あー…学校のお名前は?」
『春城満』
「うん、君が通っている高校は?」
『百鬼島学園…』
「今何歳?」
『…17』
「君の担任は?」
『安倍晴明』
「なんで病院にいるかわかる?意識失う前記憶ある?」
『瓦礫から安倍先生を庇った』
「うん、記憶は問題なさそうだね」
『……安倍先生は無事…?』
「無事だよ〜君がいちばん重症ね
ちなみに女の子も無事だよ」
『よかった…』
「学園長、すごい怒ってたよ」
『…でしょうね…こんな生徒と教師いたら怒るよね…』
「…まっ、暫くは入院してもらうよ」
『はーい』
『………』
「君、無茶したんでしょ」
『はは、別にいいだろ…悪人が病室に迷い込んでる方が今は重要だろ』
「それもそっかー…心配してたよ」
『嗚呼知ってる♡』
「ふざけて無しでガチで心配してたよ」
『はは、…ね、助けてよ』
「何から?」
『あの人のお説教嫌いなんだ』
「ざーんねん僕でも流石に助けれないね」
『1』
「だから無理」
「3」
「……無理」
『5』
「………本当に?」
『嗚呼、本当に5』
「……仕方ないから4.5にしてあげるよ」
『え、値引くとか…天変地異の前触れ…?』
「…前のこともあるしね」
『あっそ…なら4.5ね』
「また明日頃合いみてくるよ」
『嗚呼、ガチ助けてね』
「まぁ頑張るさ」
翌日怒られるところを助けてもらい4500円だけを渡したら烏は暴れて病院から追い出されていた
春城の弁明は…
『俺は4.5とは言ったが単位は言ってない
ただ向こうが4500円なのを4万5000円と勘違いしただけだ』
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続
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