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コメント
1件
第12話、読み終えたわ!レオン・ピーターの不気味な余裕、めっちゃ好きだわ。全然記録にない名前に、どんな異能かも不明って状況、ハンスたちにとってはこれ以上ない絶望感よね。でも一番ゾッとしたのは、ロス・タンカーが一瞬でやられたところ。0.3秒の反応って…強さの格差がひしひし伝わってきた。続きが気になりすぎる🔥
ビルの屋上に立って見る大都市の景色は、
青白く輝きを放つ巨大な宝石のように思えた
雲ひとつない澄み切った青い空
どこまでも遥か先へ続く地平線
改めて、地球の丸みを感じられる光景
ボクの額に刻まれた紋章がズキズキと痛む
それは、喜びとも悲しみとも取れぬ感情から
『世界とは無情なものだ……なぁ、異能師』
それでもボクの右手には、
幾度となく血を飲み込んだ槍が握られている
『────ようやっと動き出したか』
『カール・ベン・マッカーサー………』
第12話【舞い落ちる】
駅のホームから降りたハンス達三人は、
紅き紋章を刻んだ子供の目撃情報がある
サウサントの噴水前に向かっていた
ラスクは用意していた地図を読みながら
二人を先導して歩みを進めて行く
『う〜〜ん、難解ですねェ…こんな都会久しぶりすぎて目眩がぁ……』
方向音痴のラスクは何度も地図を読み返し
あっちこっち道を進んでは戻るを繰り返す
ハンスは汗ばむ首筋をハンカチで拭い
ラスクの肩越しから地図を見て言う
『なーラスク…ホントに着くのか?コレ』
『わ、わかりません……次はコッチです!』
ラスクがビシッと指差した先
薄暗く湿ったカビだらけの路地裏の先
その先────
槍を握りしめた
紅き蛇の紋章を刻んだ少年が立つ
『お散歩中かな………?異能師さん達』
『───ッ……!!?』
三人は即座に異能発動態勢に入り、
それを見た少年は微かに口角を上げる
『そう焦るなよ……ボクの名前は』
『レオン・ピーター』
『聞き覚えないでしょ?』
それを聞いたハンスは記憶を探る
『蛇顎旅団の記録』という記憶を
だが────
『蛇顎旅団の記録』に
そんな名前は 記されていない
(そうか……あの記録には紅き紋章についても書かれていなかった……!)
(ってコトは────)
(どんな異能かも分からねェ………!!)
レオンは槍を両手で握り締め
鋭く尖った黒い穂先を三人へ向けて言う
『君達に…死に場所を与えよう………』
ハンスはニヤリと歯を見せて笑い
地面に右手をついて叫ぶ
『余計な………』
ズゴォンッ
ドドドドドッ────!!
『お世話だよォ!!』
地面がまるで海のように激しく波打ち、
レオンは勢いのまま上空へ放り出される
『──ッ!?厄介な……』
しかし、レオンは空中で瞬時に体勢を保ち
下のハンスとラスクへ突進しようと構える
そこで
レオンは気付く
(………もう一人がいないッ)
『広い場所いこうか』
背後からした声に気付いたレオンは
槍の穂先を前から後ろに変えて突き出す
その動き
実に0.3秒
ビュッ────
ズシャアッ………!!
『────ッ!!?』
空中から地面へと舞い落ちる赤き血飛沫
その槍は
ロス・タンカーの横腹を貫通する
『ぐッッ……がァ………!?』
『次は───女の方だ………』