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『楽しかった!またやろ!』
日向「おう!俺もすげー楽しかった!!」
『んじゃーおやすみ日向影山月島くん!』
日向「おやすみ!!」 影山「おう。」
月島「はいはいおやすみ。」
カードゲームを一通りやった私は、1年生の部屋からでて女子部屋に戻る。
そのまま荷支度をして眠った。
目を覚ますと、そこはカタカタと小さく揺れるバスの中。私は外を眺める。
(わ、もう都会っぽくなってる!)
興奮する私。それもそう。今日から東京へと合同合宿に行くのだ。
(東京ってことは夜久さんにも会えるし!)
(合同練習だから色んなすごい人のプレーもみれる!さいこー!!)
東京合宿に思いを馳せながら、私はみんなと一緒に再度眠りについた。
ピーピーピー・・・
<ただいま東京に到着致しましたー。お荷物のお忘れにご注意ください。>
『・・・やっと着いたー!!』
長いバス時間を終えわくわくな私を、月島くんが冷静になだめる。
月島「はいはい。良かったね。」
『夜久さんに会えるぞー!』
興奮しながらバスを降りて体育館へ向かう。
体育館の扉を開けると、そこには想像以上にたくさんの人がいた。
(みんな東京の人ってことだよねー、!)
(東京すごい、!!)
荷物を置くと、例の人を見つけて走り出す。
『夜っ久さーーーん!!』
夜久「おー!西川!また会ったな!」
私は勢いよく夜久さんに抱きついた。
『お元気にしてましたか?!』
『レシーブの調子はどうですか?!やっぱり今日もかっこいいですね!!』
「おーおー落ち着け!笑」
「元気だよ。西川も元気そうでよかった!」
『はい!夜久さんのおかげです!!』
「そうか!俺も西川に元気もらってる。」
「本気でな。笑」『わーい!』
抱きついたまま話していると、後ろから大きな手に引き剥がされる。
黒尾「こらこらお嬢さん?」
黒尾「抱きつくのは3秒までって前約束しましたよねー??」
『うー・・・アイドルの握手会かー・・・!』
『あ!お久しぶりです研磨さん!』
孤爪「ん、西川。」
孤爪「そんな久しぶりでもないけど。」
黒尾「お嬢さん黒尾さんには挨拶してくれないんですか〜?」
『はっ!お久しぶりです黒尾さん!!』
黒尾「はい久しぶり〜」
黒尾「とりあえずお戻り。また後でたくさんお喋りしてくださいね。」
『黒尾さんは別に・・・いらない・・・』
黒尾「ひどくない???」
黒尾さんの圧に負けた私は、ドリンクを作りに体育館を出た。
(・・・?!あれ、なんだ、?!)
水場に行くと、うずくまってる人が。
(た、体調不良かな、?!)
『こ、こんにちは!どうかしましたか、?!』
私は急いで声をかける。
??「・・・・・・ん・・・?だれ、?」
『わっ、私西川ゆりと申します、!烏野の1年マネージャーです!』
『体調不良ですか、?!』
??「・・・いや、違う・・・けど、」
??「クロスってどうやって打つのか分からなくなったんだ・・・!!」
『ん、??え?く、クロスですか??』
(ど、どういうこと??)
(私長年バレーやってきたけど、そんな人初めて見たんだが・・・)
『えっと・・・、木兎さん、で合ってますか?』
木兎「え?!なんで俺の名前知ってんの?!」
『ちー・・・、知人から聞いて・・・』
(確か黒尾さんから聞いたぞ・・・!)
(”ミミズクヘッドの人が落ち込んでたらとにかく褒めたりしてあげて”と・・・!)
私は木兎さんの隣にしゃがんでめずらしく頭を働かせる。
(黒尾さんは人をよく見る人間・・・)
(私の語彙力でも慰めてと言えるということは・・・!この人は結構ちょろい!!)
(なんかよくわかんないけど、慰めよう!)
緊急MISSION : 木兎を元気づけろ!!
『クロスがわかんなくなっちゃたんですか?』
木兎「うん・・・」 『・・・』
『木兎さんはバレーがすごく上手ですから、』
『感覚で打てばいいと思いますよ。』
木兎「えっそう?!俺上手い?!!」
(わ、急に大きい声・・・)
『は、はい!すごく上手でかっこいいです』
木兎「・・・!!ヘイヘイヘーイ!!!」
MISSIONCLEAR!!爆速!!!
『え、え・・・へーい、?』
さっきまで落ち込んでたとは思えないほど大きな声を出し飛び上がる木兎さん。
それを聞いたのかある人が走ってきた。
??「ぼ、木兎さん!ここにいたんですか!」
木兎「おぉー!あかあし!」
木兎「俺もうクロス打てる!だから大丈夫!」
『ε-( ´▿` ; )ホッ』
(良かった・・・成功したようだ・・・)
ホッと安心した私は、その場を後にしようと立ち上がる。
??「あ、ちょっと待って!」
『え、あ、どうかしましたか、?!』
??「木兎さん、先行っててください。」
木兎「? おう!すぐ来いよー!」
??「はい。」 『・・・??』
混乱している間に、走っていってしまう木兎さん。知らない人と2人きりになった。
『えと・・・私烏野の西川と申します・・・?』
赤葦「知ってるよ。俺2年の赤葦京治です。」
『はい!それで・・・どういう、?』
赤葦「さっき木兎さんが落ち込んでたの治してくれたのって西川かな?」
『まあ・・・一応、?』
『でもかっこいいって言っただけですけど、』
赤葦「そっか。ありがとね。」
赤葦「木兎さんはたまにめんどくさいから。」
『ふふ、めんどくさいって・・・』
赤葦「とにかくありがとう。助かったよ」
『は、はい!私バレー大好きなので、いつでもお役に立てるよう頑張ります!』
『だから赤葦さんもこき使ってください!』
赤葦「ん、いいの?笑」
赤葦「本当に何でもしてもらうよ?」
『いいですよ!私にできることなら!』
赤葦「ふーん笑、覚えとくね。」
赤葦「そろそろ体育館戻ろっか。」
『はい!』
(赤葦さん物腰柔らかだし落ち着いた声だし、落ち着く人だなあ・・・)
赤葦さんにホッコリしながら私たちは体育館に戻った。
『ふぅー・・・・・・』
一通り1日の練習がおわり、かなり暗くなってきた頃、私は大きなため息をついた。
(つかれたー!!!)
(いっぱい人いるとやばい!!常に動かないと間に合わない!!)
頭の中で愚痴を垂らしながら、水場でドリンクを終わらせると体育館からボールとシューズの音が聞こえてくる。
体育館には誰もいないはず。
(今日も夜久さんかっこよかったー!)
(・・・ってあれ?)
疑問に思い第3体育館に入ると、黒尾さん、赤葦さん、木兎さんに月島くんがいた。
(?! どういうメンバー?!)
(ていうか月島くんが自主練とかするの?!)
驚いて固まっていると黒尾さんが気づく。
黒尾「お、フリーハグちゃんじゃーん。」
(はい?!なにその心外なあだ名!!)
『は、!!違いますー!!』
『私は夜久さんとしかハグしませんー!!』
ムカついてそう返すと、黒尾さんが手を広げながらながらこちらに歩いてくる。
『、?! ?!』 黒尾「・・・・・・」
(なんか分かんないけど!あれはよからぬことを考えている顔!!)
(に・・・!逃げよう!!!)
そして突如はじまる黒尾さんとの鬼ごっこ。歩き黒尾VS早歩き西川。
『な、なんですか?!!』
黒尾「いやー?ほんとに夜久だけなのか証明したいなーと思いまして」
黒尾「俺とハグしないんですかー??」
『すっ、する訳ないでしょう?!!』
赤葦「・・・ちょっと黒尾さん。」
黒尾「待ちたまえよフリーハグちゃーん。」
『ひいいぃぃ!来るなぁぁ!!』
(かっ、かくなる上は・・・!)
私は月島くんの背中に滑り込む。
『秘技!!月島くんバリアー!!!』
月島「ちょ、え?」 赤葦「???」
黒尾「ぐっ・・・!俺は野郎をハグしたい訳じゃないんですー!!」
月島「ちょっと??やめて??」
『ふっふっふっ!最強だー!』
赤葦「????」
月島「っ・・・!いい加減にしろー!💢」
『ぐへぇ!』
私は月島くんに引き剥がされ、混乱の渦だったその場は落ち着いた。
黒尾「・・・で?お嬢さんなんで来たの?」
『いや、普通にドリンク置きにですよ・・・!』
『変態に襲われましたけど!』
月島「君も充分おかしかったよ??」
黒尾「・・・・・・お嬢さん、さっきのお詫びをしたいんですけど、」
『え?!なんですか?』
黒尾「練習、付き合ってくれません??」
赤葦「えっ・・・」
赤葦(どちからというと拷問では・・・?)
『ええぇぇぇ?!良いんですか?!』
赤葦「えっ・・・」
赤葦(嬉しいものなのか・・・)
『やりますやります!!やったー!!』
(上手い人のプレーに付き合わさせてくれるなんて黒尾さんさいこー!!)
月島「もうやだバレー馬鹿・・・」
私は気分上々で4人と練習を始めた。
終わり.