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「コンコンッ。」母ちゃんがしんどそうに咳をする。
「母ちゃん大丈夫?」勲は背中をたたく。
「大丈夫だよ勲。」母ちゃんはそう言ったがどこが危うい。
母ちゃんを連れて父ちゃんは寝室に行った。
「フフッ。」と女性の笑い声が聞こえ振り向くと白いワンピースの女が部屋の柱から顔を出していた。
「うわっ…!」勲は警察に電話した。
「事件ですか事故ですか。」
「あの白いワンピースの女性が家の中に居るんです…。」
警察は優しい声で
「君の名前は?」と聞いた。
「桜田勲。」警察は電話を切り家に上がってきた。
「白いワンピースの女性は何処にいたの?」
「あの柱から顔を出していました。」
「親御さんは居るかな。」
「母ちゃんと父ちゃんは寝室に居ます婆ちゃんは買い物。」
「これお母さんのコップ?」
勲は頷いた。
「毒が塗ってないか鑑識に回してくれ。」刑事が警官に言った。
「何事なんだい?」婆ちゃんが帰ってきた。
「お孫さんから白いワンピースの女性があの柱から顔を出していたと通報がありまして。」
婆ちゃんはその言葉に青ざめる。
「我々はこれでまた連絡してください。」警察は帰った。
「お義母さんどうしました?」父ちゃんが聞く。
「勲が警察を呼んでね。」
「まさかあの白いワンピースの女のこと言ったのか?」
「うん。」
「よくやった勲。」父ちゃんは抱き締めた。
「母ちゃん死んじゃうの?」
「大丈夫ただの風邪だよ。」
父ちゃんは頭を撫でた。
ハリーが病院から戻ってきた。
「ワンワン。」
「ハリーお帰り!」
勲はハリーに抱きついた。
「クソッ…。」白いワンピースの女は木の影に隠れて悔しがっていた。