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約束のオンラインゲームする日。
「こんばんは。切島君。」
「こんばんは。声聞こえてるか??」
「感度良好。問題なし。」
「こっちも問題ない。◯ンハンでいいか??ちょうど欲しい素材があってさ。」
「いいよ。」
ゲームのサークルに招待し、現れた舞衣のキャラを見ると。
「そうそう。ちょうど鋼が装備してるヤツの素材が欲しいんだ。」
「任せて。」
クエスト開始数十分。
「やった!!クリアできた!!」
「装備できそう??」
「あと1回したらいけそう!!上鳴達とやってた時は苦労してたんだ。」
と舞衣のキャラのステータスを見る。
「(マジか。オレらよりランク上じゃん!?)」
「クエスト張ってるよー。」
「おう。今いく。」
先ほど同様、なんなくクリアした。
「やっと作れたー。サンキューな。」
「いえいえ。次は何する??」
「ランクあげたいから、なるべくムズいやつしたいかな。」
「了解。」
「あのさ。何で鋼はバイクレーサーに??」
クエストをしながら聞いてみる。
「◯Fのクラウドのバイクに憧れて。」
「あー。あのバイクな!!確かにカッコいいよな!!」
「でしょ!!あんな風にバイク操りたくてレーサー育成学校に入ったの。」
「オレの友達が、倒れたバイクを起こせないと免許取れないって言ってたけど、それってマジ??」
「マジよ。起こせるようになるまで足が痣だらけになったんだから。」
「どうやって起こせるようになった??」
「うまく言えないけど、コツを掴んだそこから起こせるようになった。」
「すごいな。かなり重量あるじゃんか。どれくらい重いんだ??」
「300kg。」
「そんなに重いんだ!!」
会話が弾むなか、クエストもスムーズにクリアしていく。
「いやー。1回も死なずにクリアできたの何時ぶりかな。」
「良かった良かった。私も、いつも野良でやってたから、誰かと話ながらゲームできて楽しいよ。」
「そうなんか。もしかしたら知らん間にクエスト一緒にやってたかもな。」
「あり得るね。」
スマホに目を落とすと、いつの間にか時間は 過ぎていて。
「次、ラストでいいか??」
「良いよ。」
「あのさ。」
「んー??」
クエストをしながら何気なく。
「良かったら、また一緒にしてくんねーかな。」
「もちろんいいよ。次は何する??」
「◯ーストリコン良いかな??詰んでるんだ。」
「任せて。私全クリしてるから。」
「マジか!!スゲーな!!」
「次はいつできそう??」
「しばらく連勤だから、決まったら連絡するな。」
「わかった。それじゃ鋼、落ちまーす。」
「おう。おやすみ。」
切島も、全ての電源を落とし就寝した。
「なぁ、舞衣ちゃんとのゲームはどうだった??」
5連勤のあと、いつものメンバーで呑む。半ば酔いが回った上鳴が聞く。
「あいつすげーぞ。◯ハンのステータスオレらより上だし。◯ーストリコンも全クリしてんだぜ。」
「マジー??ヤバいじゃん!!ゲームの天才じゃん!!」
「あれくらい、簡単にクリアできんだろ。オレも全クリしたわ。」
「そーなの!?」
「お前いつの間にクリアしてたんだよ。」
「てめぇらとチマチマやるより、1人でやってた方が早く進んだんだわ。」
「クリアする時は一緒だよぉ。って言ったじゃーん。爆豪の人でなし。」
「黙れアホ面。いつにも増して気色悪ぃ。」
そこに切島のスマホにこの先のシフト表が届く。
「鋼に連絡するわ。」
と休みの予定を舞衣に送信したところで顔をあげると、ニヤついた顔で上鳴が見つめている。
「なんだよ。」
「恋してる顔だと思ってさ。」
その言葉に思わず顔が赤らんだ。
「お、まえ。いつもより酔ってるな。」
「酔ってましぇーん。」
「ちっ!!みてらんねー。そろそろ帰んぞ。」
「あー、待ってよ爆豪ー。」
「しっかり歩け電気ー。」
ふらつく上鳴を介抱しながら、先を歩く爆豪を追いかけた。
就寝前。舞衣から提案した日にち全てにOKの返信があったことに気付き、了承の返信をしてベッドに入った。