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『喧嘩したら空手歴10年の蹴り、元小学剣道会最強懇親のチョップ、顔面サーブを食らわされました。 ー二口賢治ー』
「ちょっと!お兄でしょっ!私のコスメ割ったのっ!」
「あぁー?」
「あぁー?じゃないわっ!前も言ったよね!?これ、落としたらすぐ割れるの!」
「別にブスが化粧したってブスだろ」
「…」
「あー怒った怒っ…いってぇ!!オイ!てめぇ!」
妹から横腹にパンチがはいる。兄は悶絶。
「あー怒った怒ったー!あははっ!ばーかばーいったぁ!!」
兄からも肩にパンチが飛んでくる。妹は激怒。
二口には四つ下の妹がいる。兄によく似て美人である。学校ではスポーツ万能で顔も良く、人懐っこい性格から密かに持てている妹。(本人以外は知っている。)ただ学校とは一変、家では怪獣である。妹は叩き、兄は妹の長い髪を引っ張る。
「ばか兄!」
「ブス女!」
「最低あほやろーっ!」
「妖怪ケバケバーっ!」
「っ!?そんなケバケバするほどメイクしてないわっ!」
「あたっ」
スポーツ女子な妹。空手歴はなんと十年。そんな彼女の蹴りが兄の足を襲う。
「オイ!バカっ!俺はスパイカーだぞ!飛べなくなったらどーすん…
「だまらっしゃいっ!!」
空手に加え、小学生時代は剣道クラブに入り、日々鍛錬。高学年になってからは度々、大会で優勝。ここらでは名の知れている剣道会の最強だ。そんな実力者の魂心のチョップが兄の頭を襲う。
「いってぇ!!頭かち割れるわ!そろそろいい加減にしろこのドブス!!」
「…わかった。」
妹はスンと顔を落ち着かせ、二階へ上がる。向かったのは兄の部屋。そこから沢山練習して薄汚れたバレーボールを片手に再び一階へ。
「これで最後で。」
中学校に入ってからは女子バレー部のエースとして活躍。特に強力なのはサーブ。絶妙なコントロールで今年の中体連の結果を優勝まで届かずとも、三位まで持ってきたのだ。その強烈なサーブが兄の顔面を襲う。
「ベンショウシトキマス」
兄は妹に連れられ、サ〇ドラへと向かいましたとさ。