テラーノベル
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結局瑠加君とは何もしないまま朝を迎え──。私は『先生、大好き』の撮影現場に行った。天音は脇役だから全ての撮影日にくるわけではないが、今日はいた。
天音に品定めの目でじっと見られていると思うと、覚えたセリフを絞り出すのがやっとだった。
先生役の爽太君とのシーン。
居候として転がり込んだ奇妙な同居生活が始まって一夜明けた朝、主人公の菜乃火が先生に朝ごはんを作り、起こすために布団を奪い取ろうと押し問答するという。なんかこう、平成初期のベタすぎるラブコメにありそうなドタバタシーンだ。
最近、音楽や映像などエンタメ業界では昭和後期から平成初期の雰囲気がブームだから、あえて狙ってこの演出らしい。そういう『陽気なドタバタ』を指定されると、困るのが私だ。
「もう九時だよ、起きて」
私がセリフを言い終えるなり、演出家兼脚本家の「カーット!*************
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