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朝、家を出たら、
同い年くらいの少年がいた。
私は紺野璃空(こんのりく)、13歳。実は、みんなには秘密にしているけど、喘息持ちだ。発作が起こると、私は体が弱いから、倒れてしまう。でも、最近は発作が起こらないから、楽ではある。
目の前に立つ少年は、髪がサラッとしていて、顔はすごく整っていた。まっすぐ私を見つめている。
「なに?」
「きみが、紺野璃空ちゃん?」
どうして私の名前を、って思ったけど、素直にうなずいた。
「よかった。僕、これからこの家で過ごさせてもらう、拓斗。よろしくな。」
え、え、え?
はい?
そんなこと聞いてな………
聞いた!!
記憶がよみがえってきたけど、確かに今日お母さんが、
「今日から、男の子がうちにきて、一緒に暮らすよ。仲良くしてあげてね。」
って言ってた!
あのときはまだ寝ぼけてたから、てきとーにうなずいてたけどっ。
まさかホントに…、男の子が来るなんて……。
「……よろしくね。」
「よろしく。」