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翌朝。
玄関に昨日のバラが飾ってあるのを見て微かに微笑む。
(なんだかんだ言いつつも、ちゃんと飾ってくれてるじゃねぇかw)
昨日と同じ、ふわりと甘い香りに気分を高揚させながら身を翻して家を出た。
ガラッ
「はよー」
教室に入ると、頬を真っ赤にしたブルーが机で撃沈していた。
「何やってんだ、弟」
「……あ、兄貴ぃ……//」
「もしかしてまだ引き摺ってんのか?」
そんな会話をしていると銀さんが首を傾げて
「ブルーの奴さ、来た時からこんな調子なんだが……昨日、何かあったか?」
と聞いて来た。
「……まぁ……何かあったか、と聞かれると何かあったな」
「あったのかよw」
「別に昨日俺らの誕生日だったからプレゼントでバラをあげただけだぜ?」
「それは“だけ”なのかとは思うけど……」
銀さんがそう呟くとブルーが机に突っ伏したまま
「兄貴の奴が意味も調べずに“7本のバラ”を買って来たんだよ……」
と恨めしそうに言う。
「“7本のバラ”……あーw。もしかしてブルーそれで勘違いしたのか?」
「そうだよ!チクショウ!」
バンッ!
勢い良く起き上がったブルーが思いっきり台パンした。
「……お前ら、ラブラブかよ」
ツッコミを放棄した銀さんであった。
昼休み。
「レッド」
「ん?なんだよブラック」
ブラックがレッドの席に来た。
「本当に花言葉の意味を知らずに買ったのですか?」
「そうだが?」
いつも嘘を吐いている時とは違う、透き通った瞳。これでなお嘘だったらこの演技力には感服するしかない。
「……花は存在するだけで意味を持ちます。それがプレゼントともなればなおさらの事。これからは気をつけた方が良いですよ」
ブラックはそれだけ言って自分の席に戻って行った。
「……あいつ……わざわざそれだけを言いに来たのか……?」
レッドは思わず困惑してしまった。
「……花言葉、か……」
教室の外でこっそり話を聞いていたブルー。もしかしたらブラックは気付いていたかもしれないがそれは関係無い。
「……フッ」
ブルーは何かを決心した顔をすると微かにイタズラっぽい笑顔を浮かべた。