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詩織が十字架に吊るされた事件は、学校側の判断で「生徒の悪戯」として公にされなかった。
証拠も、犯人も、はっきりしない。だが中庭に残った薔薇の花弁と、乱れた制服の記憶は、生徒たちの間に静かな恐怖を広げていた。ホームルームでは誰もが声を潜め、窓の外の十字架の跡を見ないようにしていた。
姫神姫は、どうにか事件を解き明かしたかった。
手がかりは、やはりこのクラスにあるはずだ。机に向かったまま、クラスメイト一人ひとりの顔と名前を、脳内で丁寧に辿っていく。
——生徒一覧(二十八人)
1. 望月 凛:黒髪ショートボブ、158cm、スレンダー、Bカップ。内気で百合好き、妄想癖。超能力なし。
姫神 姫:薄い金髪ゆるふわロング、160cm、B〜Cカップ。能天気な自称美少女探偵。能力消去。
天宮 咲良:金髪ロング、165cm、Fカップ。派手好きツンデレ。超能力なし。
黒崎 澪:黒髪ロング(ボサボサ寄り)、162cm、Eカップ。元猟奇的、現在は普通。風の刃・催眠(消去済)。
白峰 雪乃:銀髪ロング、167cm、Cカップ。クール、生徒会副会長。完全記憶。
桜井 葵:赤みショートボブ、155cm、A〜Bカップ。元気っ子。超能力なし。
藤原 麗華:黒髪ロングウェーブ、170cm、Gカップ。お嬢様。魅了の香り。(現在不在)
藍原 みう:青髪ツインテ、152cm、Aカップ。甘えん坊。超能力なし。
橘 心春:ピンク髪ゆるふわボブ、163cm、Fカップ。人懐っこい。微かな発光。
霧島 零:紫髪ショート、169cm、Cカップ。ミステリアス。影移動。
相沢 結衣:栗色セミロング、162cm、Dカップ。活発なクラス委員。超能力なし。
宮本 遥:黒髪ポニーテール、159cm、Bカップ。真面目。超能力なし。
鈴木 愛莉:金髪ミディアム、164cm、Eカップ。陽キャ。魅力増幅。
高橋 詩織:緑髪ボブ、157cm、Cカップ。おっとり。超能力なし。(昨夜の被害者)
山田 花恋:茶髪ロング、160cm、Dカップ。読書好き。超能力なし。
佐藤 美咲:黒髪ストレート、158cm、Bカップ。ツッコミ役。超能力なし。
伊藤 彩:ピンク髪ロング、165cm、Fカップ。アイドル系。歌声魅了。
渡辺 優花:銀髪セミロング、168cm、Cカップ。芸術肌。超能力なし。
中村 真白:白髪ショート、150cm、Aカップ(変化あり)。天然。幸運吸引→巨乳吸引。
小林 瑠衣:赤髪ツインテ、155cm、Dカップ。元気娘。超能力なし。
加藤 乃愛:黒髪おかっぱ、157cm、Bカップ。凛の親友。超能力なし。
吉田 結菜:茶髪ウェーブ、163cm、Eカップ。おしゃれ。超能力なし。
山口 ひまり:青髪ボブ、159cm、Cカップ。ゲーム好き。ゲーム内予知。
森 すず:金髪ショート、166cm、Dカップ。スポーツ系。超能力なし。
池田 あやめ:紫髪ロング、170cm、Fカップ。妖艶。幻惑の瞳。
木村 るな:黒髪ミディアム、161cm、Bカップ。委員長タイプ。超能力なし。
斎藤 みおん:ピンク髪ボブ、154cm、Eカップ。甘党。透明化。(示談後)
大野 れむ:銀髪ロング、172cm、Gカップ。クール。予知夢。
詩織に能力はない。次に狙われるのも、同じように「無防備な美少女」かもしれない。姫はメモを取りながら、甘い香りの正体を探ろうとしていた。
——その頃、別の場所で。
私は、可愛い女の子が大好きだ。
白い肌、整った顔立ち、乱れても尚美しい肢体。それを台座や十字架に飾り立て、痛みと快楽の狭間で喘がせている姿を見るのが、何よりの悦びだった。美しく綺麗ないい匂いも好きだ。薔薇の形、薔薇の香り——それらが重なるとき、胸の奥が熱くなる。
いつもそう夢想していると、ある日、声がした。
「その願い、具現化してあげよう」
誰の声か、今も分からない。だが翌日から、私の身体に変化が起きた。肌の下から、小さな薔薇の蕾が顔を出し、徐々に数を増やす。甘い、濃厚な香り。棘のある蔦が、手首や足首から伸び、意のままに動くようになった。この蔦を、可愛い女の子に絡ませてあげたい。痛みと快楽を、同時に教えてあげたい。
——次の日。
中庭の中央に、丸い石の台座が置かれていた。
そこに縛られていたのは、相沢結衣だった。栗色のセミロング。クラス委員を務める、活発で面倒見の良い美少女。制服のブラウスは大きくはだけ、ブラのストラップが落ち、スカートは腰骨まで捲れ上がっている。半裸の白い肌に、赤い薔薇と緑の蔦が幾重にも絡み、棘が控えめに食い込んでいる。そして全身に、白い砂糖がべっとりと塗りたくられていた。甘い香りが、中庭いっぱいに漂う。
秋なのに、妙に暑い朝だった。
砂糖の匂いに誘われたアリの列が、結衣の肌を這い、感じやすい部分——胸の先端、太腿の内側、下腹部の柔らかい場所——を甘噛みしている。小さな脚が、敏感な皮膚を刺激するたびに、結衣の喉から甘い吐息が漏れた。快楽と、微かな苦痛。両方が混ざり、腰が小さく震える。あまりの感覚に、彼女は耐えきれず、台座の上で失禁してしまった。透明な液体が砂糖を溶かし、さらにアリを呼び寄せる。
登校してきた生徒たちが、一斉に足を止めた。
美少女たちの視線が、半裸の結衣に集中する。結衣は顔を真っ赤にし、涙目で唇を噛んだ。身体が、朝の光と砂糖と薔薇の中で、恥ずかしさに晒されている。
「結衣さん!」
姫は走った。蔦を引き剥がし、縄を解き、アリを払いのけ、結衣の肩を抱く。砂糖の甘さと、薔薇の香りと、失禁の匂いが混じる。結衣は姫の胸に顔を埋め、小さく泣いた。
「……誰が、こんなこと……」
姫は答えられなかった。
詩織の次は結衣。甘い香り。薔薇。蔦。意識の途切れ。そして、見せつけるように公開される肢体。犯人は、この学院の中にいる。あるいは、学院を自由に出入りできる誰か。加賀美にはまだ繋がらない。美少女探偵は、砂糖で汚れた手を握りしめ、次の標的を、心の中で数え始めていた。
続く。
コメント
3件
うわああ…っ!もう続きが気になりすぎて頭おかしくなりそう〜〜😭💦 結衣ちゃんがこんな形で次の被害者になるなんて...しかもアリの描写がえげつなくて、甘い香りと苦痛が混ざる感じがエモすぎて泣ける。犯人の異常な執着心、薔薇の蔦を操る不気味さがガチで怖いんだけど!🧐 姫ちゃんが駆け寄って抱きしめるシーンで一瞬救われた気持ちになったよ…次は誰が狙われるんだろう。能力がない子がターゲットなのかな?早く続き読ませてほしい〜っ!🌸
猫とろ
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恵
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星キラリ

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