コメント
6件
1話にしてもう私の好きなお話であることが確定した
フォローしました!SnowMan好きです❣️
わぁ!あべさく!?😍
🩷「うはー、この人、今日もやってんなあ…」
俺は自分たちのグループのBL小説が見れるサイトを毎日チェックしている。ほとんどが夢小説というに相応しい、メンバーを美化したものが殆どだ。そんな中で、俺はとある作家さんに最近ハマっていた。
もちろんペンネームだし、個人情報も載せてないから、どんな人物が書いているかも分からない。しかしその人の小説だけは、ところどころに臨場感のある描写があって、全体的にリアリティもあるので、俺は仕事の合間に定期的に読んでいた。
🩷「今日はめめなべね。どれどれ…」
今日の作品は、目黒蓮と渡辺翔太の普段の会話から、一緒にデートして、キスするまでの可愛らしい物語。
全体的に少女趣味だが、面白いのは、描かれるメンバーにどことなく既視感があること、そして会話の内容が現実のメンバーの会話に似ていること。
この作品にあるように、実は蓮と翔太は少し前から付き合っている。
二人がどこまで進んだ関係かは俺にはわからないが、もともと仲が良かった2人が一線を超えてさらに親密になっていくのを俺たちは間近で見ていたのだった。
🩷「流石に本当に付き合いだしたって聞いた時には驚いたけど…」
蓮と翔太がよく密着しているのは一般のファンの間でも有名だ。他の作家さんでも似たようなカップリングの作品がたくさんある。
もっと踏み込んだ2人の際どい描写が描かれて思わず赤面してしまうような18禁のものまである。
🩷「でも、面白いなあ、この人の書く作品…」
笑いあり、涙あり、読んでいてキュンとすることが多くて、俺のお気に入りの作家さんだ。
🩷「ペンネームは森の熊さん、か。フォローしようっと」
この人の作品が出るたびに俺は楽しみに読んでいた。
今回の「めめなべ」もすごく良かった。読んでて何度もキュンキュンした。
そして、俺はスタッフに呼ばれて、携帯をしまった。
💙「でさあ、この間目黒ん家にいたら、ふっかが急に現れて…」
🖤「全然呼んでないのに」
💙「そうそう(笑)」
💜「いいだろ!俺も仲間に入れてくれよ」
俺は楽屋で3人が話しているのをなんとなく聞いていて、不思議な感覚になった。
目黒の家に翔太と深澤?
そのシチュエーションは聞いたことあるぞ。
なんだっけ…?
しかし、いくら考えても思い出せなかった。
💚「さーくまっ」
🩷「阿部ちゃん」
阿部ちゃんが、ニコニコと寄って来た。
心臓がどきん、と跳ねる。
蓮と翔太がくっついてから、そんな愛の形が現実に実ることがあるのかと俺はかなり驚いて、そして自分の気持ちにこっそりと淡い期待を持った。そういう意味ではあの二人には感謝してもしきれない。
何を隠そう、俺は阿部ちゃんに惹かれていた。
💚「久しぶりだね」
🩷「う、うん」
阿部ちゃんは今日もあざとい。愛想良い笑顔は本当に育ちの良い王子様みたいだし、知性のある瞳もかっこいい。背が高くてスラっとしていてスタイルも抜群だ。
阿部ちゃんて意外に背、高いんだよな。 何センチだっけ、キスするのに理想的な身長差って。俺が168センチだから…。
俺はBLで読んだ理想的な身長差の話を思い出そうとしていた。
阿部ちゃんはそんな俺を不思議そうに見て、舘の所へ行ってしまった。
🩷「しまった。もっと話したかったのに」
収録前に俺は少し残念な気持ちになった。