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バーチャル×ワールド_Virtual × World

第3話 - No.3

2025年11月21日

#ワイテルズ

#ボーカロイド

#クロスオーバー

#学パロ

#二次創作

#ご本人様には関係ありません

ふゅう

「ふぁぁぁ……ねっっっむ…」

「ゆぅじゅ大丈夫〜？」

「ちゃんと寝ないとダメだよ？」

「どうせ作詞作曲が深夜にノッてきちゃったんでしょ…」

「柚寿っぽいな…」

「頑張るのは大事だけど、体調には気をつけてね」

ゔぅ〜、ワイテが優しい…（泣）

そしてごめんなさい、ミーが寝不足なのは作詞作曲のせいじゃないんだ…。

なんか知らないけど罪悪感がすごいよぉ…。

「それで、俺の願いを聞いてくれる気にはなりましたか？」

ナカムさん、穏やかで優しそうに見えるけど結構押しが強いんだよなぁ…怖い。

「んぅぐぅ…ゔー、んー…、いい、っすよ？」

「ホントですか！？ありがとうございます。じゃあ早速、これが計画書です」

あれ、意外と用意周到？なんで『作れない』んだろう。

ここまで出来てたら、作れないはずないのに。

「なんでここまでやってるのに、作らないんだ？って思ってますね」

ゔっ、鋭いよナカムさん、図星…。

「作らない、じゃなくて作れないんですよ。俺達バーチャルアバターは、三次元の物理物体には干渉できないので。バーチャルアバターには、触覚・味覚・嗅覚において三次元で干渉できるものが一切無いんです。ヒューマンも俺達にその3つにおいては干渉できませんし。逆に言えば聴覚、視覚しかお互いに干渉できませんね。その2つは干渉というものでもありませんし」

そっか、言われてみればそうだ。ホログラムで三次元に干渉してるんだから、当たり前。

「しかも、この作ってほしい物の名前が、また現実味のないおかしなものなのでw 三次元にも、作ってくれるひとが居ないんです。なので、柚寿さんに頼みに来たわけなんですけど」

まあ、『恋が叶うヘッドセット』なんて、信じるひとも居ないだろうし、作ろうと思うひとも居ないだろうな。

でもミーは、叶えてあげたい。

だって、それがナカムさんの願いなら、叶えてあげたいじゃんね？

ミーは、目の前で困ってるひとが居ても助けないけど、助けないけど！

頼まれたのなら、やってやりますよ。それがミーだから！

「…いいよ、やったげる。この天才発明家、柚寿様に任せなさいっ！」

ナカムさんは、ミーの声を聞くと見事なほどに眩しい笑顔になってくれた。

そういうとこがずるいんだよ、イケメンってさぁ…。眩しすぎて溶けますって……。

さーて、ナカムさんにOKって言っちゃったし、とりあえずきりやんを巻き込んで頑張りますかぁ…。

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