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アンダインとの戦いからしばらく、
オイラは実際の空の色は分からないが、雰囲気で言うと夜に近い場所、
ウォーターフェルで夜風を浴びていた。
人間は今、アンダインとデート中、
パピルスに人間を迎えに行くよう、上手く仕向けた。
これで残すは、アルフィー博士の秘密だけ、だがその前に…アイツもあるのか。
ここ最近は本当に忙しい、骨が折れるなんてレベルじゃないほどだ。
だが、本番はここからだ。
正直、アイツ(キャラ)の言うことはまだ100%信じきれてる訳じゃないが、
何がなんでも新たな行動をしなきゃ結果は来ない。
それで変わるなら、ソウルの一つや二つ捧げてやろう。もちろん渡すソウルはオイラのだけだがな。
?「考え事とは君らしくないね、何を考えていたのかな?」
この声、微かな聞き覚え…
そうして前を向いた時に気づいた。自分が真っ暗な空間にいる事に。
キ「私を覚えてくれてるとは光栄だよ。」
サ「できれば、会いたくなかったがな。」
目の前に居たのは、オイラ…オレをここまで導いた相手、キャラだ。
キ「そう謙遜しないでくれ、私がここに居るという事はとても良い事なんだ。」
キャラは後ろに腕を組み、ヘラヘラと笑う、 やっぱりどこまで信じれるのか分からない。
サ「その良い事がオレにとってか、お前さんにとってか分からないから謙遜してるんだがな。」
サ「ここまで来て、無駄骨だったら最悪だろ?」
あくまで対等である為に、オレも両手を肩までゆるく挙げ、おちゃらける。
利用されるだけじゃ、気に食わないしな。
キ「まあまあまあ、少し話そうよ、どうせキミはしばらく何も出来ないし。」
サ「何故、そう言えるんだ?」
動揺は一切見せず、軽く聞く、隙を見せちゃいけない相手なんて分かりきってるからな。
キ「今まで人間…いや、フリスクにだけ集中していた監視カメラも、研究所になるとそうはいかない。」
キ「そうなると、キミの動きが怪しまれる可能性だって出来てくる、脳天気なパピルスの兄、それ以上の立場をキミは望んじゃ居ないだろう?」
サ「………」
ははっ…
そこまでバレてんのか。
ここまでバレちゃ隠し事も無理そうだ。
キ「だが、心配ない君はここで待ってればいい。そしたら自然と結果がやってくるからね。」
サ「人間が殺される可能性は?」
キ「無いね、途中まではアルフィーが守るだろうし、メタトンもアンダインから逃げれたのなら問題ないだろう。」
キ「キミは私のお喋り相手になってくれればいいのさ。」
サ「是非断りたいのだが…」
キ「拒否権は無いよ。」
だよな。
キ「さてっ、まず私が今更キミの元に現れた理由だが。」
コイツ1人で話し始めたぞ。
キ「簡単に言うなら出てこれたのが今だからだ。」
サ「詳しく言うと?」
キ「キミに貸し出したそのボクの『ケツイ』のソウル。」
キ「それを渡した理由はキミにセーブとロードを渡す為、それもあるがそれはあくまで二の次。本当の理由は、」
キ「『ケツイ』の能力とは違う、データとはまた別に『記憶』(セーブ)する為だ。」
サ「能力とは違う?どういう意味だ?」
キ「キミの記憶にある、【UNDERTALE】」
キ「その記憶と限りなく近い今の世界線を、1番物事を動かしてる君に『ソウル』を渡す事で、『ソウル』に本物の『記憶』が付き、存在が確かになる。」
頭が混乱してきた。
キ「そして、そこにボクの力と…まあ、彼は後からどうにでも。」
キ「そうすることで世界を留める。いや、保存するとでも言うべきか。」
サ「ちょっ、ちょいと待ってくれ、専門用語が多すぎる、これじゃ骨休めも出来ない。もうちょっと簡単に説明してくれ。」
キ「おっと、済まない。確かに分かりづらかったか。つまり簡単に言うと…」
そこまで話して、キャラの顔が曇った。
サ「どうした?」
そう聞いた瞬間…
キ「終わった…」
口に手を当てながらそんな事を言った。
サ「終わったってまさか…!?」
オレの中で最悪な予想が生まれる。
だが、キャラは落ち着いた様子で…
キ「いや、良い意味でだ、フームそれじゃあ…」
次の瞬間、目の前に人間が現れた。
フ「えっ!?サンズ!?」
サ「なっ!?フリスク!?」
瞬時に周りを見るが、キャラが見渡らない。逃げたのか?
瞬間、頭に直接声が届く。
キ「時間切れだ、あとは頑張ってくれ。」
そう言って、声は消えた。
畜生、一番肝心なところを置いて行きやがった。これからどうすれば…
フ「サンズ?どうしてここに…?」
その声にハッとする。
サ「おぉ、人間か。実は目が覚めたらここにいてな、人間はなんでここに?」
そう聞くと、人間は口を開ける。
フ「アルフィー先生と話して、アズゴア王と戦ったんだけど…アズゴア王と暮らそうとした時、 «フラウィーにソウルを奪われちゃったの»」
サ「なっ!?それって…」
前を向く、そこには光り輝く『セーブポイント』がポツンと置いてあった。