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1件
現実を選んでくれて嬉しい😭 辛いことも苦しいことも乗り越えて、みんなで幸せになって欲しい、、 続き待ってます!
ーーー桃の夢の中ーーー
ジャラッ……
桃「外れない」
………と………く……!
桃「え?」
青「桃くん!!!!」
(突如現れる)
桃「青!?」
青「よかった!早く出してあげるね!」
桃「閉じ込めたのお前だろ……」
青「違うよ!僕は僕の夢の中の僕なの!!」
桃「は?」
青「桃くんの夢の中の僕じゃなくて、僕の夢の中の青なの!」
桃「青の夢の中の青……?……現実の青ってこと?」
青「そう!てかこれ何で出口ないの!?」
桃「いきなり作られたやつだから……?」
青「はぁぁ!?てか桃くん!ここから出たいって願って!そしたら出られるかも!」
桃「えぇ……さっきから願ってるけど……」
夢青「無駄だよ」
桃「!!、青が2人」
夢青「ここはもう僕が支配した夢の中だから」
桃「俺の夢の中を支配したってことか?」
夢青「そう、桃くんを守る為だからね」
桃「………」
青「桃くん、ここにいたい?」
桃「………」
青「僕は桃くんが選んだことに賛成するよ。それが桃くんにとって幸せなら」
夢青「桃くん、一緒にいようよ。こっちの方が幸せでしょ?」
青「でも桃くんが幸せって感じないのなら僕は反対する。」
夢青「あっちに戻っても辛いだけだよ?みんなの顔見れないし、また我慢しなくちゃいけないんだよ?」
青「最初は苦しいかもしれない……みんなの顔が見れないのもあるし…桃くんにとって今更って思うこともあるかもしれない」
夢青「ほら、ならここにいようよ」
青「でも僕も絶対に桃くんを幸せにする覚悟がある。苦しくても悲しくても僕と半分こにしてさ、嬉しいとか幸せとか楽しさとかは何十倍にして感じようよ。」
夢青「苦しみとか、悲しみとかいらないよ、幸せだけでいいんだ」
青「苦しみがあるからこそ、幸せに感じるんだよ。桃くん、桃くん僕らは桃くんの事ずっと待ってるから。桃くんが僕らを嫌っててもいい、それでも待ち続けて、来てくれた時は絶対に幸せにするから」
桃「………」
青「待ってるね。桃くん」
桃「!!、青っ……体……」
青「多分、僕起きそうなのかな?僕は起きて桃くんに会いに行くから。桃くんが起きるの待ってるね」
(青の姿が消える)
夢青「桃くん……行かないよね?」
桃「………」
夢青「やだよ、行かないでっ!僕はもう苦しんでる桃くんを見たくないよっ……」
桃「え……?」
夢青「僕は……さっきの青の分裂みたいなものだよ」
桃「分裂?」
夢青「うん、あいつが桃くんを傷つける僕はいらないって捨てたあいつの部分」
桃「……」
夢青「だから絶対に僕は桃くんが傷つけないようにしようと思ってたところに桃くんはこの世界を作った」
桃「だから青は俺の事ずっと見ててくれたの?」
夢青「そうだよ、起きないように、現実に戻ったらまた苦しんじゃうでしょ?それだけは嫌だった……それなのにあいつが邪魔してくるから」
桃「邪魔………俺が起きてる時に声が聞こえたやつ?」
夢青「そう、それのせいで桃くんは深い夢の中に落ちる事が出来なかった。だから数回起きちゃうんだ。起きなければずっとこっちにいれたのに」
桃「そっか…そうなんだ」
夢青「だから!戻らないで!こっちにいて!ずっと一緒にいようよ!」
桃「うん、一緒にいたい……でも戻ろうかな」
夢青「なんで!?」
桃「こっちの方がみんな優しいし、すごく暖かくて好きな場所だったよ」
夢青「じゃぁ、なんで……?」
桃「でもどこか冷たい…夢の中へだからかな?俺の都合で動いてるのかもだからか、みんな何かに操られてる感じがした…青は無かったけど…それでもここは居心地は良かった」
夢青「それじゃダメなの?」
桃「みんなの事、俺が操ってるみたいで……ちょっとやだなって……現実の青も言ってた喧嘩とか少し楽しかったでしょって、多分ここにいたら喧嘩なんか起きないでずーっと平和なままで…」
夢青「それがいいんじゃないの?」
桃「俺は喧嘩楽しいって思ってたよ。感情むき出しに言い合って、負けたら負けたで悔しいけど勝ったら少しは嬉しいじゃん、そうゆう感情のぶつかり合いって大事なんだなって思った。俺はそれを避けてきたから」
夢青「………」
桃「だから青が反抗期しよって言っくれた時、何言ってんだって思ったけど、少し楽しそうだなとか……思ったりもして…」
夢青「そっか……」
桃「青、ありがとう。」
夢青「え?」
桃「青がいなかったら俺は本当に壊れてて治せなかったかもしれない」
夢青「……」
桃「だから、夢の青も俺にとって必要なの」
夢青「……だから?」
桃「夢の青も……現実で待ってるね」
夢青「……は?」
桃「きっと青は夢の青を捨ててない。俺を傷つけた青じゃなくて、俺を助けられなかった青だと思うんだ」
夢青「助けられなかった青……」
桃「でも今は助けようとしてくれてる。だから夢の青も現実で、俺を助けて」
夢青「!!」
桃「待ってるね………スー……スー……」
夢青「……あ…」
桃「スー……スー……」
夢青「……ここの世界…無くなっちゃうんだ。」
桃「スー……スー……」
夢青「わかった。桃くんの事現実で絶対に助けるから。桃くん、ありがとう。桃くんを救う為にできた世界で桃くんに救われちゃったね。次は絶対桃くんを救うから」