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正しさのズレ
#四季愛され
01/07
『お前になんて助けられなくなかった』
俺は目の前にいる奴を呆然と見ているだけだった。
02/07
ちょうどこの日は練馬に実習しに来てたんだ。最初は偵察部隊の仕事の実習。だけど隣の地区から応援要請が来て、急遽俺らが出向いたんだ。駆けつけた時には被害が酷くて、各自で動くことになった。まだ桃がいるところにムダ先が行って、俺は被害が多かった場所に行ったんだ。
そこに着くと瓦礫がそこら辺にいっぱいあって、足場が悪かった。すると遠くから戦う音がしてたんだ。だから急いで駆けつけた。思ってた通り鬼機関の人と桃が抗戦してたんだ。鬼の方が襲われていたんだ。そして鬼が瓦礫に引っかかって転んだ。だから
バンッ
撃った。今回、桃の生殺与奪は問われてなかった。俺たちの判断に任されてたんだ。だから俺は迷わず撃った。正確に頭を撃ち抜いたんだ。桃が崩れ落ちて、俺は座り込んでいた鬼に近寄った。
03/07
「大丈夫っすか?」
そう言って手を差し伸べたんだ。だけど
パシンッ
「ふざけんじゃねぇ!!」
そう怒鳴られて俺の差し伸べた手は叩き落された。
04/07
「…え?」
強い力で叩き落された為、手が赤くなっていた。俺はその赤い手と目の前にいる人を交互に見ることしかできなかった。理解ができなかった。拒絶された理由が理解できなかったからだ。
「なにとぼけてんだよ!ふざけんな!」
「な、なにが?」
「お前調子乗ってんだろ!?炎鬼だからって俺らのこと見下してんだろ!?」
「…は?」
「あぁ確かにお前は強いけどお前なんかに助けてもらうほど落ちぶれてねぇんだよ!」
なにを…言ってるんだ?
「そもそも助けに来たとしても遅せぇんだよ!見ろよこの惨状を!お前のせいで何人死んだと思ってる!?」
言ってることが矛盾してんだろ。というかなんだよそれ
「お前が来なくてもさっきの桃なんて殺れたんだよ」
「…俺、別に炎鬼だからって他より強いとか思ってないんすけど…そもそも俺はあんたが危ねぇと思って助けただけで…」
「だからそれが偽善なんだよ!あ〜まじでウザイんだよ!」
相手が手を振りあげた。
「お前になんて助けられなくなかった」
俺は目の前の奴を呆然と見ているだけだった。
頭を殴られた。大した痛みはなかった。だけど勢いがあって、俺は倒れたんだ。もちろん、受け身を取ろうとした。だけど、急に手が傷んで、何も出来なかった。
ゴンッ
鈍い音が聞こえた。多分瓦礫の角に頭でもぶつけたんだろう。思ったよりも思考は冷静で、視界の端が黒くなっていくのを理解していた。
気を失う寸前、俺が見たのは、見下すような目で見ている鬼だった。
05/07
次に目を開けたのはあれから何時間後かわからない。だが気を失う前とは違う場所にいることだけは視界から読み取れた。ボンヤリとした思考が覚醒し、俺はベットにいることに気がついた。つまりここは医務室かどこかなのだろう。少しだけアルコールの匂いがしていた。
ふと、頭に触れると包帯が巻かれていた。
誰かを呼ぼうとして、起き上がった。ベットから降りて、歩こうとした。だけどそれは叶わなかった。足に力が入らなくて、結局俺はベットから落ちただけだった。多分後遺症とかじゃなくて、急に起き上がったから力が入らなかったんだと思う。そうやって考えるぐらいには俺は冷静だった。床はひんやりしていて気持ちい。起き上がる気にもなれなく、声を出す気にもなれず、ただ単に俺は床に寝そべるだけだった。
どうして、こんなに冷静でいられるのか、俺自身がびっくりしていた。いつもなら、騒いでいたと自分でも思う。気絶にする前に言われたあの言葉が、ずっと俺の頭の中を埋め尽くす。イラつく…とかの感情はなくて、疑問だった。別に、彼奴の発言に対しての疑問じゃない。俺がやっていたことは偽善だったのかという疑問なのだ。あの目が、忘れられない。俺を蔑むような目。偽善とは、どういうことなのか。そもそも良くネットでゴミ拾いするので集まってください!とか発信すると偽善だ。という反感が必ず来る。善意に偽善は付き物なのだ。だから、俺のやってたことは偽善だったとしても、間違いではないはず。そう思いたい。そう、思い込んだ。
今の俺はネガティブ思考だと思う。だってミジンコになりたいぐらいだからだ。ミジンコになれたら人様に迷惑かけないし邪魔にもならない。なんで人ってミジンコになれないんだ。そもそも全人類ミジンコになるべきでは?そしたら地球温暖化も止まる。全人類がミジンコとは言わずとも微生物にはなるべきだと思う。そうだ、みんなでミジンコになろう。世界を救おう。
06/07
そんな馬鹿みたいなことを考えていたらバタバタと足音が聞こえた。
「四季くん起きた!?って四季くんいない!?」
チャラ先だ。どうやら入口と反対方向に落ちた為俺のことは見えてないらしい。
「チャラ…先…俺ここ…」
「え、どこ…ってギャァァァ!?落ちてる!?」
チャラ先が慌てて俺をベットに戻してくれた。そして俺は、
「チャラ先〜…俺ミジンコになりたい」
「どういうこと!?」
普通にツッコまれた。
07/07
「だからさ、全人類ミジンコとは言わずとも微生物にはなるべきだと思うんだよ」
「いやごめん、よく分からない だけど微生物の四季くんでも俺は愛せるよ」
「イケメソじゃん…あ、でもチャラ先がミジンコになっても俺は愛せないかも」
「京夜さん傷ついちゃうよ…じゃなくて!」
「なに?」
「なんでそんな四季くんネガティブ思考になってるの?なにかあった?」
「…俺のことどうやって見つけてくれたの?」
「四季くんと連絡が取れなくなって、皆で探してたら馨くんが見つけてくれたんだ 正直ビビったよ 向かったら血だらけの四季くんが倒れてるんだもん 周りに誰も居ないし…あるのは桃の死体だけ、相打ちだった?」
「…桃は確かに俺が倒したよ でも、無傷で倒した」
「じゃあなんで四季くんは…」
「ねぇ、チャラ先は俺のことどう思う?」
「え?」
「お願い、答えて」
「そうだな…俺の光かな 好きだよ だから本当に君を見つけた時は肝が冷えた ねぇ、誰にやられたの?」
「…わかんないや」
「は、」
「ねぇチャラ先、俺って偽善者?俺が助けたら全部偽善なの?チャラ先は俺に助けられたくない?なら助けない方がいい?でも助けなかったら助けなかったで悪役にされるんだろ?やっぱ俺ミジンコになりたい そしたら善悪関係ないし、何も考えなくて済むし…それに 」
「ストップストップ!それ誰かに言われたの?」
「…うん」
「誰に?」
「わかんない」
「桃?それとも鬼?そしてその人は生きてる?」
「…鬼、生きてる」
「そっか、特徴覚えてない?今から殺しにいくんだけど」
「殺すなら教えない」
「嘘々!殺さないから教えて!」
「…どうしよう思い出したらミジンコになりたくなってきた 」
「なんでそんなミジンコに執着してるの!?」
「いやでもほんとにさ、消えたくなるん だよ 思い出したら 」
あとがき
ごめんなさい。もう思いつかない。没った。普通に。最初は真面目に書いてたんですよ。ちゃんとその時までは終わらせよう思ってたんです。でももう最近運が悪いというかツイてなさすぎて私自身がミジンコになりたいという思考からこれが生まれました。なんで人はミジンコになれないんでしょうね。友達に言ったら「流石にミジンコと友達にはなれないかな」って言われました。ミジンコの私も愛せよあんぽんたん。
てことで誰か書いてください。似たようなやつでいいので。さらば
コメント
2件
その鬼誰じゃい!! カチコミ行くぞ! 四季くんに助けられたらめっちゃ嬉しいだろ!あんなかっこかわいいなんか存在が天使みたいな子に助けてもらったら安心するし惚れるだろ!!! か、書けないかもですけど、、挑戦だけでもしてみようかな、、?