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りょん.
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部屋の片付けもほとんど終わった頃。
元貴が机の一番奥から一冊のメモ帳を見つけた。
「……なんだこれ」
若井が覗き込む。
そこに書かれていた文字に、
2人は動きを止めた。
⸻
『3人でやりたいこと』
・遊園地
・温泉旅行
・夜中ドライブ
・花火
・朝までゲーム
⸻
「……」
ページをめくる。
そこにはチェックマークが付いていた。
全部。
綺麗な字で。
ひとつ残らず。
さらに最後のページ。
小さな文字。
⸻
『全部できた』
『ありがとう』
⸻
たったそれだけ。
ありがとう。
その一言だけだった。
夕日が部屋に差し込む。
静かな部屋。
もう誰もいない部屋。
でも不思議と、
少しだけ涼ちゃんが笑っている気がした。
⸻
『全部できた』
その文字を最後に、
メモ帳は静かに閉じられた。
──end
コメント
6件
うわ……これ、めっちゃ来た……。 ずっと冷たくて掴めない子だった涼ちゃんが、こっそりこんなリスト作ってたんだね。しかも“全部できた”って、もう戻れないって分かってるのに。笑顔が見えた気がするってラストが、逆に切なさ倍増させてくるよ……。 2人の思い出を、涼ちゃん自身の筆跡で“完了”させるって表現、本当にずるい。胸がぎゅってなった💔