テラーノベル
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初めて
言葉を交わしたのは
部活動の美術室での
出来事だった
「絵、上手だね」
背後から
可愛らしい先輩の
声が聞こえた
僕の心臓は激しく脈だった
近づけてきた身体からは
良い香りがした
「あ、ありがとうございます!!」
僕の大きな声は
裏返っていた
静かな美術室には
僕の声は簡単に響き渡る
他の部員が驚いていた
赤面する僕
(裏返った……恥ずかしい…しかも、他の部員を、驚かせちゃったよ)
「ごめんね、驚かすつもりじゃあなかったの」
先輩は申し訳ない様子で
僕の傍を離れた
先輩のその姿を見て
僕は悲しくなった……
(先輩……せっかく話しかけてくれたのにー俺の馬鹿馬鹿!!)
気分が下がったまま
絵を描く作業を進めた
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