テラーノベル
アプリでサクサク楽しめる
3ヶ月で本気(マジ)になる恋。
🩷佐野勇斗
💛吉田仁人
🤍山中柔太郎
❤️曽野舜太
💙塩﨑太智
第16話 もう1度、君と。
今日は久しぶりに、
M!LKの5人でお出かけ!
ショッピングモールに着くなり、
勇斗が楽しそうに声を上げた。
🩷「ねえねえ! せっかくだし、YouTube撮ろうよ!」
❤️「えっ、今日撮るん? まあ、楽しそうやけどな!」
🤍「いや、今日は普通に遊ぶ日でよくない?笑」
🩷「えー! 5人で出かけるなんて絶対おもしろいじゃん!」
💙「俺はええよ! なんか食べとるとこも撮ったらおもしゃいんちゃう?」
🤍「太ちゃんまで乗らないでよ!笑」
❤️「今日は撮影なしで楽しむ日でええやん! な、勇ちゃん!」
🩷「なんで舜太が決めるの!?笑」
そんなやり取りに、
仁人も思わず笑ってしまった。
💛「……お前ら、何しに来たんだよ笑」
🩷「あっ、仁人笑った!」
💛「……は?」
🩷「いや、最近あんまり笑ってくれなかったからさ!」
💛「……うるさいな笑」
久しぶりに交わした、何気ない会話。
それだけで、勇斗は少し嬉しそうだった。
その様子を見た柔太朗が、
こっそり舜太に目配せする。
🤍「……舜、今日こそなんとかしようね」
❤️「せやな……って言いたいとこやけど、まずは勇ちゃんの撮影を阻止せなあかんな笑」
🤍「そっちも大事だけどね笑」
❤️「いや、ほんまに撮り始めたら止まらんやろ、あの人!笑」
🤍「それはそう笑」
2人は顔を見合わせて、小さく笑った。
今日こそ、
あの2人が仲直りできるように。
そんな密かな作戦が、
すでに始まっていた。
🛍️ お買い物大作戦!
5人は服屋や雑貨屋を見て回ることに。
仁人は自然と柔太朗の隣を歩いていた。
🤍「仁ちゃん、これどう思う?」
💛「……いいんじゃない?」
🤍「えー、適当じゃない?笑」
💛「適当じゃないって笑。似合うと思うよ」
🤍「じゃあ、これ買おうかなー」
その会話を聞いていた勇斗が、
2人のところへ近づいてきた。
🩷「え、柔太朗それ買うの? 俺も見たい!」
🤍「あ、勇ちゃん! じゃあ俺、太ちゃんと向こうも見てくるね!」
💙「え、俺も? まあ、ええけど笑」
🤍「うん! ちょっと付き合って!」
💙「はいはい、行こか!」
柔太朗は太智を連れて、
そそくさと別の棚へ。
残された勇斗と仁人は、
並んで商品を見ることになった。
🩷「……これ、仁人に似合いそう!」
💛「え? どれ?」
勇斗が手に取ったのは、
シンプルな黒いパーカー。
🩷「これ! 仁人、こういうの好きじゃん?」
💛「……よく覚えてるね」
🩷「え? だって、仁人こういうのよく着てるじゃん!」
💛「……まあ、そうだけど」
何気ない言葉なのに、
仁人の胸が少しだけ温かくなる。
……俺のこと、ちゃんと見てるんだ。
🩷「試着してみたら?」
💛「いや、買わないから笑」
🩷「えー! 絶対似合うのに!」
💛「……じゃあ、勇斗が着てみれば?」
🩷「えっ、俺!?」
💛「ふはっ、なんで驚くんだよ笑」
🩷「いや、仁人に似合うと思ったから!」
💛「俺が似合うと思うなら、自分で着てもいいだろ笑」
🩷「……じゃあ、仁人が選んでよ!」
💛「……は?」
🩷「仁人が俺に似合うと思う服、選んでほしい!」
💛「……なんでだよ笑」
🩷「いいじゃん! お願い!」
仁人は呆れたように息をつきながらも、
近くにあった服を手に取った。
💛「……これとか?」
🩷「えっ、いいじゃん! 仁人が選んでくれた!」
💛「いや、別にそういうつもりじゃ……」
🩷「俺、これ買おうかな!」
💛「……本当に買うの?」
🩷「うん!」
仁人は、嬉しそうに服を抱える勇斗を
見て、思わず口元を緩めた。
💛「……ふふっ」
🩷「……っ!」
💛「……なに?」
🩷「いや……仁人、笑ってるなって思って」
💛「……笑っちゃ悪い?」
🩷「ううん! もっと笑ってほしい!」
その言葉に、
仁人の心臓がドクンと鳴った。
……そういうこと、
さらっと言うんだよな。
だから、勘違いしそうになるのに。
でも、今は。
もう、その言葉から逃げたくなかった。
一方、少し離れた棚では。
❤️「……柔、見てみ。あの2人、普通に笑っとる!」
🤍「うん。いい感じだね」
❤️「よっしゃ! この調子で……」
🩷「あ! ねえ、今のやり取りYouTubeに使えそうじゃない!?」
❤️「ちょ、待って!! また撮る気なん!?笑」
🤍「勇ちゃん、スマホしまって!笑」
🩷「ええー!? なんで!?」
💙「撮るんやったら、俺も映してよ! さっき見つけた服、めっちゃええんよ!」
🤍「太ちゃんまで乗らないでってば!笑」
❤️「もう、何しに来たんか分からんやん!笑」
5人の笑い声が、店内に響いた。
☕ もう少しだけ、2人きり。
買い物のあと、
5人はカフェで休憩することに。
席に着くと、柔太朗はさりげなく仁人を
自分の隣に座らせ、
向かい側に勇斗が座るように誘導した。
🤍「俺、仁ちゃんの隣に座るねー」
❤️「じゃあ俺、太ちゃんの隣!」
💙「なんでそんなに席決めるん早いん?笑」
🤍「気のせい、気のせい笑」
❤️「ほらほら、早よ座ろ! 混んできたら困るやん!」
💙「いや、まだ空いとるけど笑」
❤️「細かいことはええんさ!笑」
柔太朗と舜太は、
なんとか自然に2人を近づけようと
必死だった。
しばらくして、注文をすることに。
❤️「勇ちゃんと仁ちゃん、注文お願いしてもええ? 俺ら席見とるで!」
🩷「いいよー! 仁人、何飲む?」
💛「……俺、アイスコーヒー」
🩷「おっけー! 俺も同じのにしよ!」
💛「……真似すんなよ笑」
🩷「えー、いいじゃん!笑」
💛「自分で決めろよ笑」
🩷「じゃあ、仁人と同じのが飲みたいから!」
💛「……っ、そういう言い方すんなって!」
🩷「え!? なんで!?笑」
💛「……もういいから、早く注文して!」
勇斗は不思議そうに首を傾げながら、
楽しそうに笑った。
そんな顔を見て、
仁人はまた胸がきゅっとなる。
……ずるい。
本当に、ずるい。
注文を済ませて席に戻ると、
2人は最近の仕事の話を始めた。
それから、太智がさっき店で見せてきた
謎の服の話になって、
気づけば2人とも笑っていた。
💛「……あれ、本当に買うつもりだったのかな笑」
🩷「絶対買う気だったよ! しかも、俺にも勧めてきたんだから!笑」
💛「勇斗、普通に買いそうになってたじゃん笑」
🩷「だって、太ちゃんが『これ、めっちゃええんよ!』って言うから!」
💛「ふはっ笑、流されすぎだろ笑」
🩷「仁人だって、俺が選んだ服買ってくれたら嬉しいでしょ?」
💛「……え?」
🩷「俺が選んだ服、仁人が着てくれたら嬉しいなって思うし!」
💛「…………」
🩷「……仁人?」
💛「……いや、なんでもない」
……俺、
ずっとこうやって話したかったんだ。
話せなくなってから、
思っていた以上に寂しかった。
勇斗がほかのメンバーと笑っているのを
見ると、安心するはずなのに、
少しだけ胸が苦しくなった。
自分から距離を取ったくせに。
勇斗に話しかけられなくなったら、
寂しくて仕方なかった。
そして、あの夜のことも思い出す。
『大好きだよ』
恥ずかしくて、
どういう意味なのか気になって。
だからこそ、
勇斗を意識しすぎてしまった。
でも。
……あの言葉を気にして、
勇斗と話せなくなる方が嫌だ。
あの言葉が本当なのか、演技なのか。
今すぐ答えを出さなくてもいい。
それより、俺は……。
勇斗と、またこうして笑っていたい。
🌇 もう一度、君と。
カフェを出たあと、
5人は駅へ向かって歩き始めた。
❤️「なあ、太ちゃん! さっきの店、もう一回見に行かへん?」
💙「ええよ! 俺、もうちょい見たいもんあるんよ!」
🤍「俺も行こうかな。勇ちゃんたちはどうする?」
🩷「え、俺たち?」
❤️「勇ちゃんと仁ちゃんは、ゆっくり歩いとったらええやん!」
💛「……いや、なんでだよ笑」
🤍「いいじゃん、たまには2人で話しなよ」
🩷「……え?」
❤️「ほな、俺ら先行っとるなー!」
💙「おーい、待ってよ! 俺も行くんやから!」
3人は、
あっという間に先へ行ってしまった。
残された勇斗と仁人は、顔を見合わせる。
🩷「……絶対わざとだよね?笑」
💛「……間違いないね笑」
少しの沈黙。
それでも、さっきまで一緒に笑っていた
おかげか、以前ほど気まずくはなかった。
勇斗が、そっと口を開く。
🩷「……今日、楽しかったね」
💛「……うん。楽しかった」
🩷「……よかった」
勇斗は少しだけ視線を落とした。
🩷「最近、仁人とあんまり話せなかったからさ。今日、いっぱい話せて嬉しかった」
その言葉に、仁人は足を止めた。
💛「……勇斗」
🩷「ん?」
💛「……この前は、ごめん」
勇斗が目を丸くする。
💛「俺、勝手に決めつけて、ひどいこと言った。勇斗がどう思ってるかも聞かないで……」
🩷「……仁人」
💛「……本当に、ごめん」
仁人は、勇斗の顔を見るのが怖かった。
また困らせてしまうかもしれない。
それでも、今度はちゃんと伝えたかった。
すると、勇斗はゆっくり首を横に振った。
🩷「……俺こそ、ごめんね」
💛「……え?」
🩷「俺、仁人が嫌だったのかなって思って……勝手に距離置いちゃった」
💛「……違う。嫌だったわけじゃない」
🩷「……え?」
💛「……勇斗と、前みたいに話したかったんだよ」
言ってしまった。
自分から距離を取ったくせに、
寂しかったなんて。
恥ずかしくて、
今すぐ走って逃げたくなった。
けれど、勇斗は。
🩷「……よかったぁ」
心の底から安心したように、笑った。
🩷「俺も、仁人と話せなくて寂しかった」
💛「……っ」
🩷「何か話しかけても、また困らせちゃうかなって思ってたから……」
💛「……そんなこと、ない」
🩷「……ほんと?」
💛「……うん」
🩷「……そっか」
勇斗の表情が、ふわっと柔らかくなる。
🩷「……じゃあ、これからはいっぱい話そうね」
💛「……うん」
🩷「約束!」
勇斗が小指を差し出してきた。
💛「……子どもかよ笑」
🩷「えー! 約束してくれないの?」
💛「……するよ」
仁人は小さく笑って、小指を絡めた。
指が触れた瞬間、
勇斗の顔が嬉しそうにほころぶ。
🩷「……約束ね」
💛「……うん笑」
たったそれだけのことなのに。
仁人は、どうしようもなく嬉しかった。
……やっぱり、俺は勇斗と一緒にいたい。
「大好きだよ」の意味を考えるのは、
まだ恥ずかしい。
でも、あの言葉のせいで
勇斗と離れるくらいなら。
……そんな恥ずかしさ、どうだっていい。
俺は、勇斗との関係を大事にしたい。
そのとき、勇斗が少しだけ
ためらいながら、手を差し出した。
🩷「……ねえ、仁人」
💛「……なに?」
🩷「……手、つないでもいい?」
仁人は思わず立ち止まった。
💛「……っ、なんで今!?」
🩷「……嫌?」
さっきまでの笑顔が、
ほんの少しだけ不安そうになる。
その顔を見た瞬間、
仁人の胸がきゅっと締めつけられた。
💛「……嫌じゃ、ないけど」
小さく答えて、
勇斗の手に自分の手を重ねる。
勇斗は一瞬驚いたあと、
嬉しそうに握り返した。
🩷「……よかった」
💛「……そんなに嬉しい?」
🩷「うん。めちゃくちゃ嬉しい!」
💛「……っ、声でかい!」
🩷「だって、仁人が手つないでくれたんだもん!」
💛「……もう、ほんと……」
仁人は顔を背けた。
耳が熱い。
絶対に、今の顔は見られたくない。
なのに。
🩷「……仁人?」
💛「……なに」
🩷「……こっち向いて?」
💛「……やだ」
🩷「えー、なんで?笑」
💛「……恥ずかしいから」
言ってから、仁人は自分の口を押さえた。
🩷「…………え?」
💛「……っ、今のは忘れて!」
🩷「……ふふっ笑」
💛「笑うな!」
🩷「ごめん、ごめん! でも……」
勇斗は、
つないだ手をほんの少しだけ握り直した。
🩷「……そういう仁人、かわいいなって思って」
💛「…………っ!!」
仁人はもう、何も言えなかった。
……ほんとに…なんなんだよ。
こんなの…また好きになりそうじゃん。
いや。もう、とっくに。かもしれない。
👀 その頃、少し離れた場所では。
❤️「……なあ、柔。あれ見た?」
🤍「……見た。手、つないでるね笑」
❤️「いやいや!! 仲直りさせようとしただけやのに、なんで手ぇつないどるん!?笑」
🤍「知らないよ笑。あの2人に聞いてよ」
❤️「ほんま、何があったらああなるの!笑」
🤍「でも、よかったね。2人とも、ずっと寂しそうだったから」
舜太は、
少し先を歩く勇斗と仁人を見つめた。
勇斗は嬉しそうに笑っていて、
仁人も照れながら隣を歩いている。
さっきまでのぎこちなさが、
嘘みたいだった。
❤️「……ほんまによかったわ」
🤍「うん」
❤️「……でもさ」
🤍「ん?」
❤️「両片思いって、見とる方もおもろいけど、じれったすぎやろ!笑」
🤍「それは本当にそう笑」
❤️「あと2ヶ月もないんやろ? 大丈夫なんかな、あの2人……笑」
🤍「またそれ言ってる笑」
❤️「いや、だって! こっちはずっと見守っとるんやで!?笑」
🤍「まあまあ。今日は一歩進んだんだから、よしとしようよ」
❤️「せやな! ……次はもうちょい、こっちからヒント出していこか!」
🤍「うん。でも、無理やりはなしね」
❤️「分かっとるって! 2人のペースも大事やもんな」
柔太朗は小さく笑い、舜太も頷いた。
2人の恋を、
勝手に進めることはできない。
でも、ほんの少しだけ
背中を押すことならできる。
そんな秘密の作戦は、まだまだ続く。
その頃、勇斗と仁人は、
つないだ手をそのままに並んで
歩いていた。
まだ、お互いの本当の気持ちは知らない。
それでも今日、2人はもう一度、
隣にいることを選んだ。
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コメント
13件
最後手繋いじゃうの可愛すぎる🥲 お話好きすぎて読み返しちゃいました🥹
じゅうちゃん、しゅんちゃん、私もその中に入れて〜! マジで最後小指のやつとかむっちゃ子どもぽくって笑った! とりあえず仲直り成功!!私もキューピットしたいねんけど笑 続き楽しみにしてます!
爆裂尊過ぎて滅ですね(?)