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隼人さんは私を見るなり固まった。
「似合ってないですか?」
「あ、いえ、そんなことは…」
そして顔を背けて真っ赤な顔をして可愛いと言ってくれた。私は素直に嬉しかった。それから紗枝に隼人さんを紹介した。すると紗枝に呼び出された。
「ちょっと、めっちゃいい男じゃない!こっちもいいんじゃない? 」
「もう!私は颯太さん一筋なんだから」
紗枝は冗談と言って笑った。
「じゃあ海に入りますか!」
そう言ってみんなで入ろうとした時だった。
「あれ、颯ちゃん?」
「げっ、花恋」
「げっ、て何よ」
なんとひかれた時に一緒にいた女の人がいたのだ。2人の友達と来たみたいだった。すぐに抱きついたり馴れ馴れしくしているのを見て颯太さんを好きなことがすぐに分かった。少し嫉妬していると視線に気づいたのか、私の方を見て驚いた顔をした。
「あの時の人じゃん!大丈夫だったの?それよりも颯ちゃんかっこいいね!」
「お前、聞いといてな…」
花恋さんは私が言葉を返す前に話題を変えた。颯太さん以外の人はどうでもいいようだった。私は嫌な気分になったけど我慢した。早くこの場を離れたいと思ったその時だった。
「ねぇ、一緒に遊ぼうよ!」
颯太さんは困っていたけど、そんなことお構い無しにずっとくっついて離れようとしなかった。
なぜ、こんなことに…。結局花恋さんと友達も入れて遊ぶことになった。でも花恋さんは颯太さんしか見ていないようで他の人とは遊ぼうとしなかった。私はこれ以上見ていられなくて海に入ろうとした。
「海に入るんですか?じゃあ俺も」
「私も!」
隼人さんと紗枝も来たので3人で遊んでいた。最初は冷たかったけど慣れてくると気持ちいい。底の方に魚がいたので潜ってみんなで見ていた。顔を上げた時だった。
「綺麗だねー!」
周りに誰もいなかった。しかもだいぶ流されている。早く戻らないと。そう思って泳いでいると、浮き輪の空気が抜けていることに気づいた。 急いで手足を動かしたけど沈んでいくばかり。そのまま私は意識を失った…。