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ピンポーン
???「はーい」
ガチャ
???「海音!入ってくれ」
???「うん」
「海音」は今日「小春」の家に来ていた。その理由は……
小春「どうしておれの家に来たんだ?何かあったのか?連絡ではあんまり詳しいこt……」
ぎゅっ
小春「……海音」
海音「…………」
海音は小春にしがみつく。
小春「……今、家に誰もいないけど、それでも良ければ入るか?」
海音「……うん」
海音は小春の家に入った。
小春「とりあえず、お茶を入れてくるな。おれの部屋で待っててくれ」
海音「分かった」
小春は一度退出した。
海音「…………ふぅ」
海音は安心した。小春の部屋は適度に散らかっていて、あまり「完璧さ」がない。それに自分の好きな人の部屋はとても落ち着くのだ。
小春「お待たせ。麦茶しかないけどごめんな?」
海音「……ううん。お邪魔してるのこっちだし」
小春「そっか。ありがとう。海音は何か伝えたいことがあるのか?おれに」
海音「……うん。私、瑠璃兄になるべく本音を言うようにしてるの。それ自体は別に負担じゃないし、寧ろ本音を聴いてくれる瑠璃兄には感謝してるんだけど、でも……やっぱり本音を言いやすいのは……その……小春だから……」
小春「!、ふはっ、そっか。」
海音「ダメだよね……せっかく頼って良いって言ってくれてるのに、その人より別の人の方が話しやすいなんて言って……」
小春「何でダメなんだ?」
海音「え?」
小春「海音が選ぶことだと想うぞ?誰を頼るのか、誰を頼りたいのか、例え頼って良いよって言ってくれたとしても、その人を必ずしも頼る必要は無い。それに感謝だってしてるんだし、充分だと想う」
海音「…………」
小春「……海音?」
海音は小春に近づくと、小春の手を持って自分の胸に当てる。
小春「何してるんだ?」
海音「……小春に鼓動を送っている」
今度は小春が海音の手を持つ。
小春「おれも送って良いか?」
海音「うん。良いよ」
小春は海音の手を自分の胸に当てる。
小春「海音の手あったかいな」
海音「小春の手もあったかいよ」
小春「心もあったかくなるな」
海音「うん。そうだね」
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小春「うーん……あっ」
海音「…………」
小春の隣で海音が寝ている。
小春「…………」
小春はそっと海音の頬を手の甲で触る。
海音「う……ふふっ」
海音は優しく笑った。
小春「…………はぁ」
「(可愛すぎる……)」
そして、小春はまた眠りに落ちた。