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〇〇side
あの夢に出てきた人が
誰かも思い出せないまま
月日が流れていった
そんななかで
翔太さん、は1週間に2回は絶対に来てくれた
翔「これ、やるよ」
〇「えーっ、おいしそう!これどこの?」
翔「××って店、」
〇「あーっ、そこ気になってたとこ!」
「私の好みよく知ってるね?笑」
翔「……甘いもの好きそうな顔だったし、」
〇「ねぇ、何それほめてるの?笑」
翔「さぁ、笑」
〇「ねーぇ、ひどいー!笑」
翔太さんは
私との会話でぽろっと言った
これ好きなんだよねって話を
覚えてくれてて
たまに買ってきてくれた
そんな所にも優しさを感じて
それに
タメ語にしてから
距離が縮まった感じがして
嬉しく思っている自分が
他の子にはしないで欲しいっていう自分が
私の心に現れた
気づけば私は
翔太さんのことを好きになっていた
そんなある日
いつも通り翔太さんが来てくれた時
ずーっともやもやしていた
夢の中の人の話を
翔太さんに話した
〇「……っていうことがあって、」
翔「……」
〇「……翔太さん?」
翔「…っ、あ、わり」
何故か分からないけど翔太さんが
気まずそうななんとも言えない表情をしていた
翔「……そいつってさ」
「……好きだった人、とかなんじゃないの」
〇「……好きだった人、」
翔「……長年一緒にいたやつ、とか」
「……や、わかんねぇけど」
〇「…いや、うん、そうなのかも」
「……夢に出てくるくらいだもん」
「……絶対大切な人だよね、」
私ってば何忘れちゃってるんだろう
〇「……大切な人忘れるなんて」
「……私最低だ、、」
翔「……そんなことねぇよ」
ギュッ
翔「……そんなに気負うな」
「……ゆっくり思い出していけばよくね?」
〇「……そう、かな、」
翔「……俺が、そばに居るから、」
「……な?」
〇「……うん、ありがとう、」
翔太さんに抱きしめられて
ドキドキしていたけれど
それ以上に私は
安心感をおぼえていた
next……