若井side… 21時
昨日元貴がステージで弾いた新曲。21時になり、リリースされた。曲を聴いてみると、ギターだけではなく、ちゃんとキーボードやドラムやベースも入っている。あれを一人で作ったのか。流石だけど、なんで俺達に言わなかったのだろう。
昨日はなんだか元貴が消えてしまいそうで、Utopiaの時と同じような感覚になった。
数分後、突然スマホから着信音が。
📱〰︎♪
誰だろう…
…病院!?
ピッ
若)「も、もしもし、?」
医者)「もしもし。こちら〇〇病院です。若井滉斗さんでお間違えないでしょうか。」
若)「は、はい。」
医者)「今すぐ〇〇病院へお越しください。今すぐに!いらしてください、!」
医者の威圧感がすごくて、すぐに家を飛び出した。何があったんだ?
🚗💨
着いた…受付に聞かないと。
若)あの、電話もらった若井です。
受付)はい。若井様ですね。こちらまっすぐ進んで右手側にあります〇号室へお入りください。
若)あ、はい…。
ここか…〇号室。
ガチャッ….
扉を開けると、涼ちゃんがこちらに背を向けて、ベッドの前で膝をつき俯いている。
ベッドには….
ベッドにはまるで体から光が無くなったような、真っ暗な元貴が居た。とても現実とは思えなかった。俺は直ぐに駆け寄る。
若)元貴、元貴ぃ….!なんでそんなッ…
医者)と、取り敢えず、お二人ともお座り頂けますか、?
若・涼)はい…
お医者さんが、元貴のことを0から100まで教えて下さった。
若)じ、じゃあ元貴は…..
医者)….はい。息を引き取りました。
涼)そんなッ…泣 元貴…気づけなくてごめんね…泣
俺があの時、元貴に無理矢理でも病院に行かせていれば….
そう考えると涙が止まらなくなる。
医者)あの、大森さんから伝言を預かってまして…
若・涼)…え?
医者(元貴))「「ミセス続けなくてもいいから、二人で思うように、Feelingに任せて生きて。僕は昨日も言った通りずっとそばに居るから。僕の家の鍵が僕のポケットの中に入ってるはずだから、落ち着いたら取って、家の中入って。」」
涼ちゃんと目を合わせる。そして頷く。
「行こうか。」そう聞こえた気がした。
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