テラーノベル
アプリでサクサク楽しめる
コメント
0件
👏 最初のコメントを書いて作者に喜んでもらおう!
「すまない先生、とりあえず傷を見せてもらっても?」
「う、うん」
と、ホワイトはすまない先生の傷を見る。肩に抉るように銃弾の跡が。弾は抜けていた。
「とりあえず、包帯巻きましょう。それと、あまり腕を動かさないでください。腕の神経を傷つけているかもしれないので」
と、ホワイトはそう言いながら、手際よく包帯を巻いていく。
「・・・にしても、何故、ブラック達が・・・?」
そのホワイトの疑問に、すまない先生は答えた。
「・・・さっき、バナナくん言ってたんだ。“バナナ王国は滅び、りんご姫は行方知らずになった!!”“お前のせいだ”って・・・バナナ王国を滅ぼしたのは、リンゴ帝国の人だって聞いた。・・・もしかしたら、僕の姿が、相手にとってもっとも恨んでいるやつに見える幻覚にかかってるんじゃないかな・・・」
「・・・なるほど・・・それなら合点が行くであります」
と、包帯を巻き終えた。
「・・・だが、あいつはなんだ?すまないそっくりのあいつは・・・」
「すまないの親戚とかか?」
へビルがそう聞くと、すまない先生は答えた。
「いや、僕、両親いないし、親戚もいないし、すまない一族には、生贄に差し出されたことあるから、それはないよ」
「「すみません・・・」」
まるで普通に話すように重い話をするすまないに思わずXもへビルも謝った。
すると、
突然すまない先生の足元に紫色のポータルが浮かぶ。
「!?」
「!すまないっ!!」
Xが手を伸ばした、だが、その手が届く前にすまない先生の姿が消えたのだ。
「・・・あれは、一体・・・」
「・・・恐らく“テレポート”でしょう」
「テレポートだと?・・・!まさか・・・!!」
「・・・その、“まさか”でしょう・・・」
✵✵✵✵✵✵
目を覚ますと、白い部屋が広がっていた。何も無い、白い部屋。すると、
「よぉ?“オリジナル”」
目の前に、“自分そっくりな彼”がいた。彼はニコニコこちらを見て、笑う。
すまない先生は警戒する。だが、腕の痛みに思わず呻く。そんなすまない先生に、彼はまるで普通に話すように聞いた。
「痛そうだな?“オリジナル”・・・なぁ、俺とゲームしないか?」
「・・・ゲー・・・ム・・・?」
「そ、ゲーム。俺とお前のな?」
と、彼はニコニコ笑い、ルール説明し始めた。
1つ、これからすまない先生には、生徒たちと戦ってもらう。
2つ、その際使う武器は剣と不死のトーテム、そしてエンチャント付きリンゴ1個。
3つ、勝てば生徒はそのまますまない先生に返す。負ければ、死。
「どうだ?やるか?」
その答えに、すまない先生は答えた。
「・・・あぁ、やってやるよ」
彼はニシッと笑い、
「交渉成立。だな?」
パチンッ