木虎side
[1本目勝者、木虎]
やっぱり大したことなかったわね
あの驚いた顔ったら可哀想に
迅さんの師匠だか何だか知らないけど、この程度なら私の全勝ね
いえ、もう勝負するほどでもないんじゃないかしら
[10本勝負2本目、開始]
あぁ、面倒ね
とっとと終わらして現実を見せてあげないと
………?今度は守ってばかりね
だけど、無意味よ
さっきと同じようにやってやるわ
[2本目勝者、木虎]
[3本目勝者、木虎]
[4本目勝者、木虎]
[10本勝負5本目、開始]
どうせまた守ってばかりよね
木虎「アステロイドっ、」
バンッ、バンッ、バンッ
辺りに砂埃が激しく立った
これで当たったわね
見なくても分かるわ
砂埃が消えていくのを目にすると、これほど無いであろう絶望が心に刺さった
木虎「……そ、そんなっ!いないっ、一体何処に……ゔぁっ……!? 」
気づいた時にはもう遅かった
『……隙あり』
私の心臓に深く孤月が刺さっていた
[トリオン供給機関破損。]
[5本目勝者、枯月]
夢主side
………勝った
防御して相手の動きを見ていて正解だった
木虎も油断してくれてるみたいだし
1本目のアレは、地中にブレードを通していたのかな
確かに優れている技だけど、アレの欠点は……
動けないこと
ブレードだからトリオン体と繋がっていないと動かせないんだろうね
近づければ完封することが出来る
あと銃を使っていたけれど、あれは千代剣で相殺出来るか
幸い、この場所はトリオンの制限がかかっていない
トリオン消費の激しい千代剣を使うのにはピッタリだ
[10本勝負6本目、開始]
『(千代剣)』
勝負が始まると同時に木虎は勢いよく突っ込んできた
さっきは銃でやったから近接戦に持ち込んできたといったところだろうか
行動パターン、表情、動き
木虎が焦っているのが目に見える
初めから思っていた
木虎はプライドが高くて、格下と思っている相手にやられるのは死んでも嫌なはず
4本連続で私に勝っていたのに、今崩れている
木虎「っ!………」
一目散にブレードを刺そうとしてくる
防御もない、焦りからくる行動だ
私は孤月を握りしめた
そして、迷いなく防御なしの胴体を2つに分けた
[戦闘体活動限界。]
[6本目勝者、枯月]
[7本目勝者、枯月]
[8本目勝負、枯月]
[9本目勝者、枯月]
[10本目勝負、枯月]
[10本勝負結果、6-4 勝者、枯月]
機械音声が流れ終わっても木虎は座り込んだままだった
木虎「どうして、最初と全然違った」
『………』
木虎「格下に負けるなんて………実力不足ね」
『それは違う。あなたの実力は向こう側でも通じる』
木虎は黙ったまま立ち上がった
木虎「………慰めなんて要らないわ。私が負けたのは事実だし、敗因も自分で分かってるわ」
『あなたの敗因は実力不足じゃない。1度のことで崩れてゆくプライドによる焦り。』
木虎「………あなたみたいな人嫌いよ。……次は負けないわ」
そう言い残して木虎は先に部屋から出ていった
ウィーン
迅「おっ、朱南!おつかれさん、いい動きだったな」
後から部屋を出た私に悠一が声を掛けてきた
『………ありがと』
佐鳥「朱南ちゃん朱南ちゃーん!すごい!木虎に勝つなんて!めちゃ強いじゃん!」
『ありがとう、佐鳥くん』
木虎「ギロッ……佐鳥先輩?」
佐鳥「ひぇっ………」
木虎が佐鳥くんをすごく睨んでいる
負けたのを他人に言われるの嫌なんだろうな
迅「意外だったな」
『え?何のこと?』
迅「いや?師範が手を抜いて相手を油断させるなんてことやるの意外だなーって」
『…………前半少し様子を見ていただけ』
迅「いやいや、後半の方もでしょ?」
木虎「!?(嘘でしょ……!?確かに前半4本は防御ばかりだったけど!後半も手を抜かれていたの!?この私がっ!?)」
あ、木虎が悔しそうな顔してる
『………もしそうなら何?』
迅「もし事実だとしたら、ただ朱南はこの場にいる俺ら全員を………」
『全員を……何………?』
なんだか嫌な感じがする
体が熱く感じる
迅「味方だと思ってないだろ?」
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ざーつーだーん
こんばんは作者です
もう年末ですね
時の流れは早いものです
もう今年終わるわけですから、今年に作者が出した話数をかるーく数えてみました
まず今作10話以上
(多分きっと恐らくmaybe)
書きだめあるけど出せるほどじゃない
「彼女がヒーローである理由」
4話
夏休み毎日投稿の予定だった「百合水仙」
同じく4話
狂気の沙汰
6話
全部で24話以上ですね〜
合計だと多く感じますが1年でこれなんですね
すっくないですね
時々毎日とか毎週投稿とかしてる人ガチで凄いと改めて感じます
作者の場合はネタはあるんですが、文章に落とし込んだり書きたいとこまでが長くて
途中で断念してしまいます
てかカットしたい
カットしていいのかな?分かりづらくなりそうで怖いですね
今描きたいことはですね
(ネタバレ注意)
黒トリ争奪戦に参加して城戸さんたちとお話し
ボーダーに入るのは否や問題
16歳組のキャッキャうふふ
カトリーヌをボッコボコにする
加古さん達と女子会
アフト戦で敵さんに捕まっちゃう
迅さんに全て話す会
的な感じですかね
こういうの言っていいかわからないけど
これ読んだ分かる通りボーダーには入れます
てか入れないとシナリオ進みません
と言うか今作で一番描きたいのは、アフトにビビって逃げたけど戦う羽目になった夢主
と戦いが終わった後で全てぶちまけるとこです
それまでが長いね
とりま黒トリ争奪戦をパパッと終わらせちゃいましょう
(こっからネタバレなし)
まぁ来年は沢山投稿する………と言いたいとこですが
作者は来年受験生です
いやーどうしましょうか
今の偏差値やばくて志望校が無理です
まぁ頑張りますね
みなさんよいお年を〜
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