――書き出し――
記録物語-R.s.༗《レェズ》メリーさんの執事
《/黄帝ノ皇༆ ླ རྔོན་པ།མི 編》の続きでございます…では、続きをご覧下さい。作者より。
――船車アンデルセン――
船の外には紫色の髪をした女がちゃんと居た
ルーナ「ガキは任せて行ってこい寝てるしな」ルーナの背中には疲れて寝ているαメリーがいた
オグリ「行ってらっしゃい」
瀧奈「うん…」その場を去る
紫髪の女「君が…うん…君だねそんな格好だし」
瀧奈「君だよね?会わせてくれるの」
フィス「私は、アポ-フィス…皆んなはフィスって呼んでる…余りよろしくないからって」
瀧奈「小生もフィスって呼ぶよ…名前は瀧咲 奈夕希だ 一部では瀧奈って呼ばれてるよ…」
フィス「私も瀧奈と呼ばせてもらいます……行きましょうか…彼のもとへ…」
――エルクノ森林――
…瀧奈はフィスと共にシェルター1 外の森にくる他の場所とは違い木々が多く植物も育っている
瀧奈「ここだけ感じが違うな…」
フィス「そうですね…ここの地下には大きな水脈が流れてる様なので……後、今から行く所は余り誰にも言わないでおいてください」
瀧奈「わかった」
フィス「…可愛らしい兎ですねそれ」笑顔で言う
瀧奈「あ〜うん…ついさっき仲良くなったんだ」
フィス「私にもそれぐらいの小さなお友達がいるんですよ…明灰黄色で…丁度こんな感じの」
スナネコ「ニャ〜♪」フィスに擦り寄る
フィス「あ、リリ〜よしよし 行こうか」
瀧奈「そうだ…コイツにも名前とか付けないとな」白兎を撫でて考える
白兎「ヴ〜グ〜♪」嬉しそうにしている
瀧奈「グ〜言ってるからグゥ太郎でいいかな?」
フィス「無いと思います そんな感じの付け方」
リリ「ニャ〜ぅぅ……」
フィス「そうですね…ヴェネってどうかしら?エジプトに出てくる兎の神様ウェネトを少しいじって良い感じにね、私ねちょと本で見ててね白くてモチっとしたキャラが可愛いんだよね〜」
瀧奈「と〜とつだな…でも それいいな」
白兎(ヴェネ)「グゥグゥ♪」喜んでいる
瀧奈「良かったな…て、もう喋れなくなってるか…」…鳴くヴェネ(白兎)が言葉を喋らなくても喜んでもらっている事を感じ取る…
リリ「ニャ〜ゥ〜」扉を叩いている
フィス「さてと、この扉に居るよ」
…大きな石像の下に大きなフタがある、それを開けて入るフィス……
フィス「早く おいで」手を振っている
瀧奈「うん…落ちるなよヴェネ」
…地下へと少しゆっくりと降りる瀧奈、
…中は少し狭く通路ができている、フィスは難なく進んでいる、…湧水が所々に流れている、ここは元々地下の収容所だったかの様な感じに牢屋が少しあり研究をおこなっていた形跡もあった
…2人は奥へと行く……
フィス「シュっ…じゃなかった旅冴[リョウゴ]、貴方を探して居る人を連れて来たよ」
瀧奈「この人が……」……目の前には積み石がずらりと並んだ所に大きな石に寄りかかった見た目が変わった少年?がいた
旅冴「…………💤」眠っている
フィス「旅冴?旅冴!シュヴァルッ!…起きなさ〜い!」
旅冴「うわぁぁ…あ、こんにちわ」手を振る
瀧奈「アハハ…こんにちは…」
――エルクノ秘密施設――
旅冴「それの調子は絶好かな?」瀧奈の懐からいつの間にか鹿門(本)を取る
瀧奈「あ…それはどう言う意味で?」
旅冴「それ、瑛治さんと .元々3人で作った式神の書物で作品の一つでね、その中で特別3つ僕の血を使った物があってね…それがコレ」鹿門を瀧奈の顔近くに寄せて見せる、
瀧奈「作られた物?…血を使ったって?」
旅冴「作ろうとしたんだよ…地獄門雅 鋭廻乃[ジゴクモンガトミノ]と同じ異常なモノを扱える様に…」少し移動し ボロ椅子に座る
瀧奈「異常なモノって何の為に?」
旅冴「命すら対価にしなきゃ扱えない程の神が恐る存在がいるって言ったら信じる?」
瀧奈「神すら恐れる?…」
旅冴「君はコレを今まで使ってて何か感じたかい?不思議な感じとか?」
瀧奈「たまにしか使ってなかったけど…最近はよく使う様になって……アバドン、神すら恐る…神と戦って…化け物にも…それと、変な声が 知ヲカケ書[ショ]持者-歌エヤ想エ って…」ふと頭の中に色々と思い出し、今までの事を説明をする…
旅冴「上出来だね〜…知ヲカケ書[ショ]持者-歌エヤ想エはね 本の仕組みの事さ…所有者が知識 歌 想いを形にして作るんだ…その白い兎だってそんな感じでね…兎?」ヴェネの方を少し見る
瀧奈「作った…小生がヴェネを作った」
旅冴「まぁ…瑛治さんのを君が所有してる様だけど、君は瑛治さん とどんな関係何だい?」
瀧奈「弟だ…コレは兄が何処かへ行ってしまう前に貰って…その時に」
旅冴「弟さんか…と言う事は…あ、もう一人の僕らは元気にしてるかな?」
瀧奈「もう一人?…あ、そうだ」腕輪を使い墓威の所に映像 電話をかける…
墓威「ウ…何だ?…あ!お前余り危ない事には突っこんでさぁ大丈夫なのか?ぁ〜あ…」
旅冴「あ!元気?僕は辛いよ!」…
…2人の会話が始まる…
旅冴「へ〜…僕はやる事あるから戻れないし、ネイサン達もベリアRちゃんも探してたって…何で止めなかったの?危ないよ…」
墓威「すません…だってオッカナイもん」
旅冴「こっちには瑛治くんも居ないよ居たらここに訪れるはずだからね…そうそう、明日 施設に侵入するんだった…ゲートの確保できたらそっちに向かうよ」
墓威「いや、その必要無いぞ ゲートは設置すれば行き来できるし もし行くなら設置する様にって言わせたはずだが…今しちゃうか少し」
瀧奈「今ってやり方わかりませんよ」
墓威「説明するから…まずスペーストレージからコレと同じやつを取り出して」説明をする
…瀧奈は聴きながら作業をする…
…数分後…準備が終わる
瀧奈「こんな簡単な感じかな?」
墓威「今すぐに人は移動できないから物で試すか」と何処からか本を持ち出し送り本が届く
旅冴「オォできてる…ん?コレ鯱丛門[コソウカド]じゃない?持ってたんだ」
墓威「ハナのトイレで本読んでたら有ったからコレ必要かなって思ってね瀧奈に」
瀧奈「小生にか?コレを使えと?」
墓威「そう…後の一つは持って無いけど…後、ちゃんとゲートの設置は忘れずにね……瀧奈、旅冴 と2人で話がしたいから少し席を外せるか?」
瀧奈「うん…了解した」と腕輪を外して鯱丛門[コソウカド]を懐にしまう
フィス「暇だと思うからここを少し案内するよ」
瀧奈「後でその腕輪を返しにきといて」
旅冴「わかった後で返しに行くよ」…
…瀧奈はここの室内などを探索する
旅冴「後の一つは……が持ってるはずだが、アレを渡してよかったのか?」
墓威「大丈夫なはずさ…使わないよりマシだし、成長すれば同じ質量以上にもなるはずだ…にしても懐かしい場所にいるな」
旅冴「そうだね…まだ1つだった時ここに囚われて困ってたよな……本当…困らせてな…」…
……「まだ先は…長くなるぞ……」
……場面は変わる……
ジャック「妙に人が少ない?…」
管理人「先に行ってしまった奴らが多い様だな」
男性「サポーターも戦員も準備して行ったからね…今居る人数は8人だけ、後で旅冴さんとフィスさんも行く様ですから2人を頼みますね」お辞儀をする
アホ隊長「夜通しで行くか?」提案する
管理人「……夜通しで行こう」
アホ隊長「わかった…夜通しに向けて寝る」
管理人「その前に船の点検してからな」
アホ隊長「わかってる!俺の船だぞ」外にでる
――シェルター1―外――
アホ隊長「あ、お帰りさん何か色々と持ってきたな」と猪豚や果実などを抱えて来る瀧奈とフィスを見て少し引き気味になる
瀧奈「結構凄い事になってるよ…」
フィス「ここら辺でいいかな」と尻尾の様にはえている白蛇の様なモノが動物を下ろす
フィス「ありがとうね…よしよし」と 蛇みたいなモノをナデる…その後 フィスの中に消えていく
アホ隊長「初めてみたな アレが寄生の蛇神か」
フィス「寄生じゃないですよ共存です」
アホ隊長「そうなのか…取り敢えずそれ焼くなら早めに焼いとけ 夜通しで行くからよ…後で多くよこせよ俺の分を」
フィス「わかりました…道具持って来るので待っててくださいね」…シェルター1の方へと走って行く、
瀧奈「?…お?この木の実食うか?」
ヴェネ「♪」木の実をむさぼり食う
船から物凄く走るアレフが通りかかる
アレフ「ヒィヒィ……おま…何処行ってた」
瀧奈「いやお前こそ何してたんだ?」
アレフ「いや〜それが…」…
…回想!数分前のアレフ…
アレフ「ぽぇ〜プェ〜…ハ!コレは…」
アレフ「美味しい」堂々タルつまみ食い
船員達「…………」アレフの方を見る
アレフ「………ボンジュール?」苦笑いをする
船員達「…ヴァッファンクーロ」と言われる、(…喋るな…意味は知らなくていい。)…
…やっぱり 数分後は…
トイレ掃除をするアレフ、
廊下を掃除するアレフ、
何かオイルサロンを塗ってあげるアレフ、
イケメン船員「一緒にどうだい?」歯が綺麗…
アレフ「いえ…結構です…」真顔で言う
メソに本棚を大量に取ってあげるアレフと横で事情を知って本を読みながら笑うラス、
船員と一緒に倉庫の整理を手伝うアレフ…
瓶ジュースを一緒に飲み合う船員とアレフ、
現場を発見されて怒られて逃げるアレフ、
アレフ「嗚呼〜助けて〜」
…現在!…
アレフ「そして 今はこうなった…」☆
船員「サボって無いで働け!」アレフを引っ張る
瀧奈「うん…ドンマイ…頑張れよ」
アレフ「行ってきま〜す(労働しに…)」
オグリ「……何してんだ?」アレフに問う
アレフ「タダ働きしに…」船の中に連れられる
オグリ「お、案外早かったな」
瀧奈「ん…まぁな…ちょと早く」
オグリ「その上に居る兎は何だ?拾ったのか?」
瀧奈「いや、産まれたなのかな?召喚したらできたんだ、名前はヴェネにしてる」
オグリ「へ〜マスコットが増えたな」
瀧奈「確かに αメリーも気に入りそう……肝心な戦力になるか知らないが」…
…ヴェネをオグリに乗せる
オグリ「オイラに白兎…白に白…黄色?」
リリ「ニャウ〜ッ」オグリの背中にのしかかる
瀧奈「そいつはリリって言うらしいぞ」
フィス「お待たせしました…焼きましょう」
オグリ「ァァ……」大きなナイフに驚く
瀧奈「怖い怖いソレこっちに向けないで」
フィス「あ…ごめんなさい、ん…また小さくて白いの〜尻尾が2つある〜」オグリを触る
瀧奈「あ、でもそれでどうやるんだ?用意された肉しか焼いた事しか知らないし…」
フィス「ん〜じゃあそこで見てていいよ」
…目の前の光景はまさに『命に感謝を…食に感謝を』と言う状況が繰り広げられていた…
オグリ&ヴェネ「ヒィィ」「ギュ〜」
瀧奈「……」モアイ像の顔見たになってる
ニコッと笑顔で切り取った肉を見せる
フィス「血抜きしたら焼いて食べましょ」顔や手についた血がいっそう生々しいほど怖く感じる
船員⚤「きゃ〜ッ……いやん♡…後で風呂に入りなさい〜フィスちゃん用意しとくから」
旅冴「お、やってるな〜、はいコレ…サンキューだ」瀧奈に借りてた腕輪を返す、
船員⚤「ヤダ〜汚れてるじゃない!ほら 拭きなさ〜い」と旅冴にタオルを投げつける
アレフ「すみません…お姉にぃ様、ご支度終わりました」少し疲れ気味ている
瀧奈「本当に何してんだアレフ…」…
船員⚤「お姉様でしょうが〜!」ビンタする
アレフ「すみませ〜ん」倒れる、その先にスナネコのリリが目の前に居た
アレフ「あ、かわいい…イタタタ」…
…リリに噛まれるアレフ
オグリ「うんちく…スナネコは大の肉食なので噛まれるととても痛いから気おつけよぅ」
お姉様⚤「あらそうなの…でも可愛いわ」
アレフ「見てコレ穴空いたし血が出た」
瀧奈「包帯やるから巻いとけ」アレフに渡す…
…数分後……
アレフ「何で血を瓶に入れてるの?」血抜きをしている肉の前に体育座りしている
お姉様⚤「この血で砂魚を誘きよさて捕まえるお取りに使えるからね…餌にしてやろうか?」
アレフ「捕食者側でいたいです」涙を流す
…反対側では肉や野菜などを焼いている
管理人「コレはツキヨタケ、ニガクリダケ…毒キノコが混じってんな…全く…」
ルーナ&ディディ「ファイヤァァ〜!」
棟双&栖双「ハハ見ろ!毒キノコがゴミの様だ!ハハハハッ…ゲホゲホ…み…水〜」走り回る
ジャック「そこの樽に水があるから飲め…さて、ちゃんと焼けてるか?ヨシ」肉を焼いている
αメリー「わぁ〜…あちちッ」肉の油がはねる
ジャック「少し離れときな 火傷するぞ」
瀧奈「…明日何にかがあるとしても皆んな元気だな…明日の為にコレを扱える様にしとこ…」
ヴェネ「グゥ〜♪」
旅冴「フヒヒ…頭がボサボサなんの」
瀧奈「あ、ヴェネ暴れすぎだ…髪留めしてないのに」髪の毛がボサボサになっている
フィス「案外髪が長いんですね」
旅冴「あ、そうだ…それかして」
瀧奈の髪留めに使っている翡翠玉を受け取りフィスの髪の毛に結ぶ
旅冴「お〜似合ってる 髪色違うけど…」
フィス「……そうですか…似合ってます」
瀧奈「あの…返してもらえる?」
フィス「あ、はい…私も髪を結んで見ようかな」髪の毛を結ぶ事に少し興味を持つ
瀧奈「……あった、コレ使います?」ヘアゴムを取り出して渡す2人に渡す
瀧奈「旅冴も髪の毛で結んでる感じだけどコレ使う?こっちの方が簡単だよ」
旅冴「僕は大丈夫さ…これ癖毛だから」
瀧奈「癖毛って言えるのかそれ…」
フィス「コレどうですか?旅冴の髪」笑顔で嬉しそうに見せる
旅冴「…いいね 似合ってルよ」
瀧奈「ふふハ…似てる 兄妹みたいで」
旅冴「兄妹か…そんなも良いかもな…」俯く
瀧奈「?…何かあったのか?」気にかける
旅冴「いや、気にするな…もう一人の僕ら…彼の記憶を思い出しただけだから…」俯いた顔には悲しく優しい目をしていた
瀧奈「彼ってオリジナルの方か?」
旅冴「まぁ…オリジナルの相棒って感じかな…でも彼は彼でオリジナルだ…後 もう1人もオリジナルに近いかな…言っていのだろぅか…」
瀧奈&フィス「気になる…」
旅冴「そうだね…オリジナルと彼は少年でもう1人は少女だった……3人は元々別の世界で過去…未来…現在に生きる人だった」
瀧奈&フィス「何だこれ」「何だろぅ」
不思議と脳内に何かが流れる…
…2人に記憶を見せる…
旅冴「彼は幸せな家庭で産まれたが…父 母 そして妹を穢人(ヘジン)に殺されたんだ…彼の憎しみは消えなかった…コレは本来の未来、心すらも救えない未来」…
旅冴「彼女ははるか昔の古代で森に住む優しい少女だ…彼女の能力は家系で崇拝していた神様の様だったが…力と未知に恐れを抱いた人々は彼女は騙されて暗殺された、ペットのシアンを逃して…彼女とそのペットは翼が生えて飛べたらいいね…そんな儚い夢を持ったまま報われず…コレは過去、繰り返される誤ちの過去」…
旅冴「オリジナルはその過去の誤ちを正し心から救える未来を目指すチャンスだったが…いついかなる時代にも奴らは…奴らの意思は存在する…例え正しく変わるはずだと、信じて慈悲も命も救っても全てを奪って仇で返された…報われない子…過去をたどり定まった未来を歩むだけの奴隷…苦痛の現在…」…
旅冴「彼らが求めてた平等と正しさは少し歪んで叶った…それが君の住む都市だ…その管理を任せられてるのが君の知る僕らの4番…墓威だ。ちゃんと働いてくれてるよ…僅かな理想を守ってくれる為に…」…
…流れくる記憶が切れる…
…瀧奈の右目には涙が流れている…
瀧奈「アレ?…涙?」涙を手で拭き取る
フィス「可哀想…」思いっきり涙していた
瀧奈「…でも何で手に入れた都市に彼もオリジナルも住まなかったんだ?」疑問に思う
旅冴「禁忌の混源になるモノを探しにね……君の知らないと所では実際に色んな人も亜人種も亡くなった…最高位蘇生術の代償を極限まで減らせる物を探してると思うよ…大切な…死んだ者を蘇らせたい程 欲張りな人だから」
瀧奈「そう…ん?蘇生…あ、小生も探してだんだん…実は…」瀧奈はαメリーの両親についても話をする、
旅冴「……それなら心配ないかも」
瀧奈「どうしてだ?」首を傾げる
旅冴「あの子の隣にちゃんと居るよ…君の全てを解決できたら…ハッピーエンド、ってのがいいかな?」
瀧奈「ハッピーエンドね…君もかなり欲張りだね…そう言うの好きだけど」
旅冴「最後は笑顔でってね…バッドエンドじゃ心残りだらけだろぅ?ハッピーが1番だ」
フィス「ハッピーが1番 」
旅冴「……さて、そろそろな!お話終わり、行こうか…ハッピーエンドを得る為の試練へ」
瀧奈とフィスは微笑み「うん」と答える。
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