コンコン
丈「入ってもええ!?」
「お兄ちゃん、」
丈「○○っ!!!」
ギュッ
丈「ごめんっ、ごめんなぁっ、怖かったやろ、っ」
泣きながら謝られる。お兄ちゃんが悪いんじゃないのに。。
「何でお兄ちゃんが泣くの、w」
丈「だってっ、!」
駿「○○!!!」
「みっちー、」
流「○○!!!」
みちりゅちぇが走って来てくれた。
「皆んな汗だく、、ごめんね、心配かけて、」
流「○○が謝ることやないよ。」
駿「あの人は」
『今大吾くんとマネさんが。』
『俺もそっち行こうと思っとる。』
私に背を向けて話す恭平。いつものフワフワなオーラじゃなく、鋭く、突き刺さりそうなオーラ。
「恭平、」
私の呼びかけに振り返る恭平。
『ん?』
「何か、怖いよ」
『そりゃ世界一、好きな人傷付けられたんやから。当たり前。』
怒りオーラ全開で嬉しい言葉をくれる。
だけど、、
「でも、優しくね、?」
『…なるべくそうする』
渋々って感じだけど、きっと恭平ならこの言葉を守ってくれるって信じてる。
「うん。ありがとう。」
和「○○!!!」
恭平が部屋から出るのと同時に、叫びに近いような声ではっすんが駆け寄ってくる。
「はっすん、」
和「痛いことされてない!?大丈夫!?」
「うん、大丈夫。ありがと。」
和「ごめん、今汗だくやけど、ハグさして」
ギュッ
確かに、汗びちょびちょで、暑苦しくて、いつもだったら嫌がるけど、今日は、嬉しかった。
和「無事でほんまによかった、」
「ありがと」
謙「○○!!!」
謙「っ、はぁっ、はぁ、、」
つまずきそうになりながらこっちに向かって走ってくる謙杜。
流「ちょ、大丈夫?」
謙「地下の駐車場まで、行ってたんですっ、」
謙「そんでエレベーター来るの遅かったから、階段駆け上がって来た、」
そんな遠いところまで、、謙杜のことだから、隅々まで見てくれてたんだろうな。
「ごめんね、、」
謙「まさか4階とは、、w」
丈「年下3人、○○と一緒に控え室戻っとれる?」
丈「俺と大橋は向こうと合流する」
流「了解」
「お兄ちゃん、」
丈「優しくせぇって?」
ニコッと笑ってそう聞くお兄ちゃん。嫌だって顔だ、、
「…うん」
和「何で?」
「だってここテレビ局。悪い噂が立ったら、」
丈「それでも構わんよ。まぁ恭平は○○が言ったからって言いつけ守るやろうけど。」
丈「大橋。殴りそうになったら止めて」
「ちょ、お兄ちゃ、」
和「殴りそうになったら、俺殴って。」
丈「…やめとくわ」
和「何でよー!ちょっとカッコよく言ってみたのに!!」
丈「大橋殴るくらいなら自分殴るわ」
駿「暴力はダメですからね?」
和「分かっとる分かっとるw」
謙「とりあえず、、○○立てる?」
上手く力が入らない私を立ち上がらせてくれる。
「ん。ごめんね、ほんとに」
駿「…あ。」
流「なに?」
駿「さっき、本番前の山田くんと会って、」
💭
涼「あ、みっちーお疲れ様ー」
駿「お疲れ様です!これから本番ですか?」
涼「そうそうー。」
駿「頑張ってください!」
涼「ありがと〜。何か探し物?」
駿「えぇ!?いや!!何でもないです!!」
駿「失礼します!!」
~ ~
駿「大事にしたくないやろうから何とか誤魔化したけど、、」
「誤魔化せれてない気がするのは私だけ?」
上手く誤魔化せたんだけど、みたいに言ってたけど、、
謙「や、俺も」
流「同じく。」
涼「○○!!!!」
「えっ!?にぃ!!?」
ギュッ
駿「何でここが、、」
涼「賢人に聞いた。」
「賢人くん、、?賢人くんは?」
涼「今、その犯人のとこ。」
涼「マジで焦った、、」
ちょっと震えた声で言う。
涼「みっちーの様子がおかしくて賢人に聞いたら、賢人も焦った感じで○○が連れ去られたって言うんだもん、」
駿「あ、バレてましたか、、」
涼「気になりすぎて、本番笑顔硬い!って言われたw」
「えっ、、ごめん、!」
涼「○○のせいじゃないよ。悪いのは○○の可愛さ。」
「…つまり私じゃん」
涼「んーん?違うよ?」
「よく分かんないけど。」
涼「無事も確認したし、俺もそっち行こっかな〜」
ルンルンのにぃ。それ、私には“どうやって脅そうかな〜?”っていう顔にしか見えないんだけど。
「にぃ、、?」
涼「ん〜?」
「脅したりとか、しないでよ?」
涼「ん〜、それは分かんないw」
本当にやりかねない。
「じゃないと、、私、にぃとしばらくギューしない」
涼「えっ、、それは困る、」
途端に子犬のような目に変わる。
「じゃあ約束して。」
涼「…頑張るわ」
困ったように笑うにぃ。頑張ってください。
大吾Side
大「あのレターを○○に送ったの、あなたですよね」
ら「まぁはい。」
大「何でですか?」
ら「可愛いな〜と思ったから」
大「まぁ○○の可愛さは分かります。」
大「けど、やっていいことと悪いことがありますよね」
ら「でもファンレターですよ」
大「あれは度が過ぎてた。」
マネ「その通り。まずいと思ったから、チェックの後に紛れ込ませたんじゃないの?」
ら「まぁ、バレたら面倒くさそうだなとは。」
大「○○、怖がってたんですよ?」
ら「えぇ、知ってます。それも可愛かったですよね」
思わず顔が引き攣る。
『大吾くん』
怖い顔した彼氏登場。
大「向こうはどんな?」
『丈くんたちが来てくれて、任せてます』
大「こっからは恭平に任せるわ」
『ありがとうございます』
『何で、連れ去るようなことしたんですか』
へ「○○さんを独り占めしたかったからですよ。まぁ2人きりでは無かったですけど。」
『○○、あなたを信頼して、あなたについて行ったんです』
へ「犬みたいで可愛いですよね。でも、もっと危機感持った方がいいと思いますけどね。会って二日目で心を許すのは。」
『っ、』
その通りだった。1度心を開いた人には危機感を持たない○○。それが○○のええ所でもあるけど、、
丈「あんたはその○○の性格につけ込んだってわけやな」
大「丈くん、はっすん、」
『○○は、?』
和「年下組に預けてきた。」
丈「○○に変なことしようとした奴らの顔拝みに来たんよ。」
丈「あんた、新しいスタッフさんやんな?」
ら「えぇ。」
丈「あんた、相当な○○ファンらしいやん」
ら「ファンではないです。俺らは愛し合っているんです」
『は、?』
ら「なのに、、横からこの高橋恭平に奪われた、、」
ら「本当なら○○さんの隣に居るのはこの僕だったのに、!」
え、さっきからこの人、何言ってるん
ら「あなたが○○さんをたぶらかしたんでしょう?」
『はぁ?何言ってるん、』
ら「どんな汚い手使って○○さんを奪ったんですか?教えて下さいよ。」
『っ、、お前、っ、』
思わず手が出そうになる恭平。
和「恭平、ダメやで」
横からはっすんが止めに入る。
丈「そうよ。○○の言葉忘れたん?」
『っ、、』
丈「殴るなら大橋にしとき」
和「何でそんなこと言うん!!?」
大「あははは〜。そやね〜」
こんな事言っとるけど、顔は一切笑ってないからな?
マネ「そんなこと言ってる場合じゃ」
丈「冗談でも言ってないと今すぐにでも殴りかかりそうです。w」
和「分かる〜。○○の言葉があるから、踏みとどまっとるだけで、○○の言葉が無かったら、俺ら、暴れてますよ」
涼「おー、こいつら?」
大「山田くん、!」
涼「もう二度と○○の前に現れんな」
涼「あっ、これ脅しじゃないからね?」
ギャルマネ「こっちです」
警「署まで同行願えますか」
ガチャ
『○○、!』
「恭平、」
ギュッ
『良かった、っ、』
「も〜、泣かないで、?w」
ギャルマネ「やばい!!時間!!」
謙「ほんまや!!もう着替えんと!!」
フッ
『、?○○?』
『○○!!』
流「○○!」
マネ「大丈夫、緊張が解けて意識を失ってるんだと思います」
ギャルマネ「○○の出演はキャンセル。7人で出る。」
和「了解。」
丈「○○パート誰歌う?」
大「次のパートの人が歌う?」
駿「ですね」
謙「立ち位置どうします?」
流「空けてやる?」
大「やな。バランスとかもあるし。」
丈「よし、着替え行くよ。」
和「曲流す?」
大「着替えながらパート確認しよ」
謙「5分余裕ある!」
流「ライブの早着替えくらい速かったなw」
『○○、』
マネ「○○さんは僕が見てますから。安心してパフォーマンスして来てください」
『はい』
アナ「なにわ男子さんでした〜!」
丈「○○!?」
「お疲れ様〜」
○○Side
本番終わりの皆んなを迎えに。
流「大丈夫、なん、?」
皆んなの心配そうな目。
「うん。ごめんね?最近、心配かけてばっかだね、w」
『バカっ、!』
少し泣きながら優しく抱きしめられる。
「ごめんごめんw」
丈「これも、○○が可愛すぎるのが問題。」
「いや、、」
駿「違わんやろ?」
「うーん、、」
謙「本気で、自覚した方がええと思う」
そんな真剣な顔で言われましても、、
「っ、ね、恭平、?恥ずかしいから、部屋戻ろ、」
ここは舞台裏。スタッフさんは勿論、出番を控えるアーティストさんたちが次々到着してきていた。
『嫌』
「…泣いてるの見られたくないんでしょ」
『ん、w』
「恭平はそっち壁だからいいけど、私、視線感じるんだからね?」
『どんまい』
「どんまいじゃない!」
「みっちーに引っ付いていきなよ!」
『…そうする』
そう言ってみっちーの真後ろにピッタリと引っ付く。
怖。背後霊じゃん。
和「背後霊みたいw」
駿「ちょい怖いかもw」
「ねw」
「マネ、行こっか」
謙「どこに?」
「警察署。」
駿「あれ、恭平とか丈くんは?」
「警察の人に対しても高圧的な態度とか取られたら困るでしょ?」
大「あぁー、、w」
丈「さすがに警察にはせんよ!」
「兄組は殴りそう発言したんでしょ?」
丈「…まぁ、、」
「恭平は手上げようとしたんでしょ?」
『、、』
「だからマネと行きますー」
和「帰る時言ってな。ご飯用意する。」
「ありがと」