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テラーノベルの小説コンテスト 第4回テノコン 2025年1月10日〜3月31日まで
なにわの姫

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なにわの姫

120 - 109.⏸

♥

30

2025年01月21日

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コンコン

丈「入ってもええ!?」

「お兄ちゃん、」

丈「○○っ!!!」

ギュッ

丈「ごめんっ、ごめんなぁっ、怖かったやろ、っ」

泣きながら謝られる。お兄ちゃんが悪いんじゃないのに。。

「何でお兄ちゃんが泣くの、w」

丈「だってっ、!」

駿「○○!!!」

「みっちー、」

流「○○!!!」

みちりゅちぇが走って来てくれた。

「皆んな汗だく、、ごめんね、心配かけて、」

流「○○が謝ることやないよ。」

駿「あの人は」

『今大吾くんとマネさんが。』

『俺もそっち行こうと思っとる。』

私に背を向けて話す恭平。いつものフワフワなオーラじゃなく、鋭く、突き刺さりそうなオーラ。

「恭平、」

私の呼びかけに振り返る恭平。

『ん?』

「何か、怖いよ」

『そりゃ世界一、好きな人傷付けられたんやから。当たり前。』

怒りオーラ全開で嬉しい言葉をくれる。

だけど、、

「でも、優しくね、?」

『…なるべくそうする』

渋々って感じだけど、きっと恭平ならこの言葉を守ってくれるって信じてる。

「うん。ありがとう。」

和「○○!!!」

恭平が部屋から出るのと同時に、叫びに近いような声ではっすんが駆け寄ってくる。

「はっすん、」

和「痛いことされてない!?大丈夫!?」

「うん、大丈夫。ありがと。」

和「ごめん、今汗だくやけど、ハグさして」

ギュッ

確かに、汗びちょびちょで、暑苦しくて、いつもだったら嫌がるけど、今日は、嬉しかった。

和「無事でほんまによかった、」

「ありがと」

謙「○○!!!」

謙「っ、はぁっ、はぁ、、」

つまずきそうになりながらこっちに向かって走ってくる謙杜。

流「ちょ、大丈夫?」

謙「地下の駐車場まで、行ってたんですっ、」

謙「そんでエレベーター来るの遅かったから、階段駆け上がって来た、」

そんな遠いところまで、、謙杜のことだから、隅々まで見てくれてたんだろうな。

「ごめんね、、」

謙「まさか4階とは、、w」

丈「年下3人、○○と一緒に控え室戻っとれる?」

丈「俺と大橋は向こうと合流する」

流「了解」

「お兄ちゃん、」

丈「優しくせぇって?」

ニコッと笑ってそう聞くお兄ちゃん。嫌だって顔だ、、

「…うん」

和「何で?」

「だってここテレビ局。悪い噂が立ったら、」

丈「それでも構わんよ。まぁ恭平は○○が言ったからって言いつけ守るやろうけど。」

丈「大橋。殴りそうになったら止めて」

「ちょ、お兄ちゃ、」

和「殴りそうになったら、俺殴って。」

丈「…やめとくわ」

和「何でよー!ちょっとカッコよく言ってみたのに!!」

丈「大橋殴るくらいなら自分殴るわ」

駿「暴力はダメですからね?」

和「分かっとる分かっとるw」


謙「とりあえず、、○○立てる?」

上手く力が入らない私を立ち上がらせてくれる。

「ん。ごめんね、ほんとに」

駿「…あ。」

流「なに?」

駿「さっき、本番前の山田くんと会って、」

💭

涼「あ、みっちーお疲れ様ー」

駿「お疲れ様です!これから本番ですか?」

涼「そうそうー。」

駿「頑張ってください!」

涼「ありがと〜。何か探し物?」

駿「えぇ!?いや!!何でもないです!!」

駿「失礼します!!」

~  ~

駿「大事にしたくないやろうから何とか誤魔化したけど、、」

「誤魔化せれてない気がするのは私だけ?」

上手く誤魔化せたんだけど、みたいに言ってたけど、、

謙「や、俺も」

流「同じく。」


涼「○○!!!!」

「えっ!?にぃ!!?」

ギュッ

駿「何でここが、、」

涼「賢人に聞いた。」

「賢人くん、、?賢人くんは?」

涼「今、その犯人のとこ。」

涼「マジで焦った、、」

ちょっと震えた声で言う。

涼「みっちーの様子がおかしくて賢人に聞いたら、賢人も焦った感じで○○が連れ去られたって言うんだもん、」

駿「あ、バレてましたか、、」

涼「気になりすぎて、本番笑顔硬い!って言われたw」

「えっ、、ごめん、!」

涼「○○のせいじゃないよ。悪いのは○○の可愛さ。」

「…つまり私じゃん」

涼「んーん?違うよ?」

「よく分かんないけど。」

涼「無事も確認したし、俺もそっち行こっかな〜」

ルンルンのにぃ。それ、私には“どうやって脅そうかな〜?”っていう顔にしか見えないんだけど。

「にぃ、、?」

涼「ん〜?」

「脅したりとか、しないでよ?」

涼「ん〜、それは分かんないw」

本当にやりかねない。

「じゃないと、、私、にぃとしばらくギューしない」

涼「えっ、、それは困る、」

途端に子犬のような目に変わる。

「じゃあ約束して。」

涼「…頑張るわ」

困ったように笑うにぃ。頑張ってください。



大吾Side

大「あのレターを○○に送ったの、あなたですよね」

ら「まぁはい。」

大「何でですか?」

ら「可愛いな〜と思ったから」

大「まぁ○○の可愛さは分かります。」

大「けど、やっていいことと悪いことがありますよね」

ら「でもファンレターですよ」

大「あれは度が過ぎてた。」

マネ「その通り。まずいと思ったから、チェックの後に紛れ込ませたんじゃないの?」

ら「まぁ、バレたら面倒くさそうだなとは。」

大「○○、怖がってたんですよ?」

ら「えぇ、知ってます。それも可愛かったですよね」

思わず顔が引き攣る。

『大吾くん』

怖い顔した彼氏登場。

大「向こうはどんな?」

『丈くんたちが来てくれて、任せてます』

大「こっからは恭平に任せるわ」

『ありがとうございます』

『何で、連れ去るようなことしたんですか』

へ「○○さんを独り占めしたかったからですよ。まぁ2人きりでは無かったですけど。」

『○○、あなたを信頼して、あなたについて行ったんです』

へ「犬みたいで可愛いですよね。でも、もっと危機感持った方がいいと思いますけどね。会って二日目で心を許すのは。」

『っ、』

その通りだった。1度心を開いた人には危機感を持たない○○。それが○○のええ所でもあるけど、、

丈「あんたはその○○の性格につけ込んだってわけやな」

大「丈くん、はっすん、」

『○○は、?』

和「年下組に預けてきた。」

丈「○○に変なことしようとした奴らの顔拝みに来たんよ。」

丈「あんた、新しいスタッフさんやんな?」

ら「えぇ。」

丈「あんた、相当な○○ファンらしいやん」

ら「ファンではないです。俺らは愛し合っているんです」

『は、?』

ら「なのに、、横からこの高橋恭平に奪われた、、」

ら「本当なら○○さんの隣に居るのはこの僕だったのに、!」

え、さっきからこの人、何言ってるん

ら「あなたが○○さんをたぶらかしたんでしょう?」

『はぁ?何言ってるん、』

ら「どんな汚い手使って○○さんを奪ったんですか?教えて下さいよ。」

『っ、、お前、っ、』

思わず手が出そうになる恭平。

和「恭平、ダメやで」

横からはっすんが止めに入る。

丈「そうよ。○○の言葉忘れたん?」

『っ、、』

丈「殴るなら大橋にしとき」

和「何でそんなこと言うん!!?」

大「あははは〜。そやね〜」

こんな事言っとるけど、顔は一切笑ってないからな?

マネ「そんなこと言ってる場合じゃ」

丈「冗談でも言ってないと今すぐにでも殴りかかりそうです。w」

和「分かる〜。○○の言葉があるから、踏みとどまっとるだけで、○○の言葉が無かったら、俺ら、暴れてますよ」

涼「おー、こいつら?」

大「山田くん、!」

涼「もう二度と○○の前に現れんな」

涼「あっ、これ脅しじゃないからね?」

ギャルマネ「こっちです」

警「署まで同行願えますか」


ガチャ

『○○、!』

「恭平、」

ギュッ

『良かった、っ、』

「も〜、泣かないで、?w」

ギャルマネ「やばい!!時間!!」

謙「ほんまや!!もう着替えんと!!」

フッ

『、?○○?』

『○○!!』

流「○○!」

マネ「大丈夫、緊張が解けて意識を失ってるんだと思います」

ギャルマネ「○○の出演はキャンセル。7人で出る。」

和「了解。」

丈「○○パート誰歌う?」

大「次のパートの人が歌う?」

駿「ですね」

謙「立ち位置どうします?」

流「空けてやる?」

大「やな。バランスとかもあるし。」

丈「よし、着替え行くよ。」

和「曲流す?」

大「着替えながらパート確認しよ」



謙「5分余裕ある!」

流「ライブの早着替えくらい速かったなw」

『○○、』

マネ「○○さんは僕が見てますから。安心してパフォーマンスして来てください」

『はい』




アナ「なにわ男子さんでした〜!」


丈「○○!?」

「お疲れ様〜」

○○Side

本番終わりの皆んなを迎えに。

流「大丈夫、なん、?」

皆んなの心配そうな目。

「うん。ごめんね?最近、心配かけてばっかだね、w」

『バカっ、!』

少し泣きながら優しく抱きしめられる。

「ごめんごめんw」

丈「これも、○○が可愛すぎるのが問題。」

「いや、、」

駿「違わんやろ?」

「うーん、、」

謙「本気で、自覚した方がええと思う」

そんな真剣な顔で言われましても、、

「っ、ね、恭平、?恥ずかしいから、部屋戻ろ、」

ここは舞台裏。スタッフさんは勿論、出番を控えるアーティストさんたちが次々到着してきていた。

『嫌』

「…泣いてるの見られたくないんでしょ」

『ん、w』

「恭平はそっち壁だからいいけど、私、視線感じるんだからね?」

『どんまい』

「どんまいじゃない!」

「みっちーに引っ付いていきなよ!」

『…そうする』

そう言ってみっちーの真後ろにピッタリと引っ付く。

怖。背後霊じゃん。

和「背後霊みたいw」

駿「ちょい怖いかもw」

「ねw」


「マネ、行こっか」

謙「どこに?」

「警察署。」

駿「あれ、恭平とか丈くんは?」

「警察の人に対しても高圧的な態度とか取られたら困るでしょ?」

大「あぁー、、w」

丈「さすがに警察にはせんよ!」

「兄組は殴りそう発言したんでしょ?」

丈「…まぁ、、」

「恭平は手上げようとしたんでしょ?」

『、、』

「だからマネと行きますー」

和「帰る時言ってな。ご飯用意する。」

「ありがと」

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