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「宜しい!皆さん集まりましたね」
今回召集されているのは、フルメンバーだ。
僕、藍原、京子、みこ、アスカ、中島だ。
花魁淵の由来は以下だ。
武田勝頼の死による甲州征伐の折、武田氏の隠し金山と言われたこの黒川金山も閉山となった。この時、金山の秘密が漏れることを危惧した金山奉行・依田の主導で、鉱山労働者の相手をするため遊廓にいた55人の遊女と金山に従事した配下の武士を皆殺しにすることを決め、酒宴の興にと称して柳沢川の上に藤蔓で吊った宴台の上で彼女らを舞わせ、舞っている間に蔓を切って宴台もろとも淵に沈めて殺害した。
という謂れがある。
この地域を開発したいという国からの依頼で作業する前にこの地を鎮めてほしいという。
何年か前に宗教団体が慰霊碑をたて供養したが全く効果がないという。
花魁というだけあって、あるポイント以降は男性への念が強いため女性のみで作戦を決行すると言うのだ。
藍原がNAOTOに連絡して麗華は明日現地合流してくれるようだ。
「みなさん、人は夜眠る、山と市街地いわゆる昔から、古くから人間とそれ以外は住み分けをしていたのです。山は彼等の土地、夜は彼等の時間なのです。今回は彼等の時間に彼等の土地に行くという完全アウェー戦です。心して挑んでください。」
「人柱」とかそういう風習も、彼等の土地にメスを入れる前の貢物という意味があるらしい。今の時代じゃ考えられないが、生贄という風習も日本には存在していた。
ミーティングが終わりドクと2人きりで藍原の姉と昔の仲間の話をした。
「ドク、893と宗教団体が組んでるってざらなのか?」
「多からず少なからずです、政界と宗教、893というのは昔からなんらかの繋がりは避けられないところがあります。」
「私も調べてみますが、今のとこは私と風間さんの中だけにしておきましょう。」
「わかった」
「プルプルプルプル」リョウジから電話が
「もしもし」
「風間さん、あのあとちょっと調べたんですよ」
「なんかわかったか?」
「ツバキさんとリキトくんはやっぱり893と宗教団体の中にいるようです。団体名まではまだ分からないんで、もう少し調べてみます。」
「すまねぇな、でも、無理しなくていいからな、今まともな暮らししてんだろ?」
「そんなとこです。実家の居酒屋ついで頑張ってますよ」
「ならなおさら無理すんなよ」
「そういえばツグミとは、会ってないんですか?」
「。。。」
「すみません、余計な事聞いて」
「じゃあまたな」
ツグミかぁ。。。昔の女だ。会えるわけねぇよ。
リョウジのやつ懐かしい名前出しやがって。
💫アスカの家系💫
アスカの家族は以前にも紹介したとおり
父親は刑事で母親は中華街で占いの仕事している。
アスカは生まれながら霊力が強かった。
母親は在日台湾人で道士(どうし)の家系であり女性の道士の坤道(こんどう)であった。
幼い頃から霊をみたり、対話をしてしまうアスカに母親は道教を教え道士として生きること進めた。それが霊感の強いアスカが自分を守るための術であると思ったのだ。
アスカは攻撃的な術や封じ込め、結界などは現在修行中。
道士という言葉にピンと来ない方もいると思うが中国古来の宗教で1980年代に流行ったキョンシー映画にでてくるのが道士である。
前回、鎌倉編にアスカがいなかったのは中国へ行き道士としての試験みたいなものに挑戦していたからである。
今回の花魁淵では道士として成長したアスカは参加することになり、研究部にとっては今まで、霊視、感知だけでサポート役であったアスカが現場に出向く初戦のミッションとなる。
術を全てマスターはしてはいないが、実践あるのみ。ちなにこのことはまだドクしか知らないので乞うご期待である。☝️
前日の夜、アスカは母親から道士の木刀とお札など貸してもらい、明日へと備えていた。
ー前日ミーティングの後ー
「アスカそういえば久しぶりだな」中島
「あの中島くん君はね言葉にデリカシーがないんだよ、そういえばとかいらないから」僕
「風間さん、大丈夫ですよ💦」アスカ
(こんな気の利かない男のどこがいいのか🥺)
「アスカ、今回前線にいくみただけど男連中は今回サッポートで守れないから、自分でどうにかしろ👍」中島
「中島、普通に言えよ、お前の言葉には棘がある!」
「京子さんたちの足引っ張らないように頑張るから😅」アスカ
(この2人がうまく行くとは思えない😰)
「俺これからバイトだからじゃあな」中島中島はバイトに行ってしまった。
「アスカちゃんあんな奴辞めときな、アスカちゃんが苦しむだけだよ」
「中島くんはあんな感じだけど、本当はすごく優しいの、言葉が少し雑だけど風間さん達と出会う前は、ミコちゃんと私と中島くんでミッションしてていつも助けてくれた。」
「最近はメンバーも増えてきて、私が部長のサポートに回って中島くんと行動をともにしないから。風間さんはそんな中島くんをみたことがないかもしれないです。」
(僕のせい。。。?僕がいると中島と一緒にれない、そう聞こえるよ😅😱)
そんなアスカのお惚気話もあり、少し緊張感がほぐれるのであった。
💫白真会 一条あやめ💫
ー12:00ー
ドクに研究所に集合
「宜しい!みなさんここにある荷物をこの車に積み込んでください。」
姉御とドクで積み込んでおけよ。。
「ネギ今日も楽しい遠足だな」
「姉御も手伝ってくださいよ」姉御って呼んでるけど年下なんだけどな勢いに飲み込まれるアラサーの僕であった。
「じゃあ行きますよ」
(ブルンッ)
エンジンをかけ車を走らせる。
圏央道で山梨方面に向かう。
高速を降りて一般道で北上していく。
「腹減ったから何か食べようよ」僕
「ネギはそればっかだな」京子
「先輩もうすぐ現地なので我慢してください」藍原
山道をひたすら走り、現地に到着した。
道は閉鎖されていてその前に一台の黒いセダンが止まっている。
「お待ちしておりました、藤波さんの研究部のかたですか?」
「そうですが、どちら様ですか?」
「財務省の緒方と申します」
「えぇえっそんなお方がなぜここに?」
「今回、帯同をさせたい方がおりまして連れてきました。」
「白真会の一条あやめ様です」
■身長160cm■年齢推定 28歳■バストCカップ■黒髪ロングヘヤー日本風の綺麗な女性
「一条あやめと申します、こちらが側近の松本です。」
■松本■いかにもボディーガードって感じの男以上!男に興味なし。
「以前私どもの先代がこの地に慰霊碑を建てたのですが、効力がなく汚名返上ではないですが私が帯同してお力になればと思い緒方様に切望して来た次第でござます。」
「かなり危険のようなので、設営ポイントでモニタリングなら良いですが。。。」僕
「構いません、どうぞ宜しくお願いします」あやめ
「いいのかネギ?何があってもしらねぇからな」京子
「美人だからいんじゃないですか?」
「ドス🤛ドス🤛」
「ウッ😰」
姉御と藍原から腹パンが、、、
「では私はこれで失礼します、明日また迎えにきます」緒方さんは帰っていった。
「ミコちゃん、どこにキャンプ設営するの?」僕
「花魁淵ですよ」ミコ
「え?」
「敵の本陣は上流のほうなので花魁淵は大丈夫だと思います!」ミコ
というわけで、機材などを台車に乗せてゴロゴロひっぱっていった。
「なんか霧がでてきたな」中島
「夜になるともっと濃くなりますね」アスカ
僕も霊力が増幅されたせいか、日中のこの場所でさえ、ピリピリと感じている。
みんなでキャンプを設営して終わったのが18:00 だ。
「何時結構?」僕
「21:00に部長とオンラインで繋げる予定です。」
「電波弱いので、風間さんあの木に登ってこの装置装着してきてください。」ミコ
「猿じゃなきゃ上れね~」僕
「このワイヤーを使えばできますよ」ミコ
「はいはい」僕
「では女性陣で夕食つくりましょう!」アスカ
「猪鍋つくるぞ!」京子
「すみませんね、さわがしい連中で」僕
「いえいえ楽しそうで緊張がほぐれます。」
「白真会って、国と何か関わりあるですか」
「天皇家へ古くから使えておりまして、こういう国の仕事の時に土地を清めたり色々と関わりはあります、藤波さんの神道とのゆかりがあるので、今回はぜひと思いまして」あやめ
「そうなんですが、僕たちはドクも中々の人脈があるんだな」僕
「猪鍋できたみたいなので一条さんと松本さんもご一緒にどうぞ。」僕
「ありがとうございます、松本ご一緒しましょう」あやめ
「それではお言葉に甘えて」松本
いつものように戦いの前の団欒。
楽しい時間もここまでと知らず。。。
💫麗華到着💫
僕らは猪鍋をほうばっていた。
「ガツガツ フガフガ うめぇ、熱い、」
コツコツコツコツ
霧の中に二つの影がこちらに迫ってくる。
「何奴?」松本
「松本さん、仲間です。」僕
霧の中から現れたのは、麗華とNAOTOだった。
「よっ!」NAOTO
「NAOTOさんまでどうして」藍原
「今日は店閉めて、麗華に付き合ってみた」
「NAOTOさんも、猪鍋どうぞ☺️」藍原
「ネギやっぱ勝ち目ないな」京子
「どうでもいいっす」僕
「私が慰めてやるょ」京子
まずい京子の色仕掛けに引き寄せられる。
「宜しい!やっと接続できました。」
ドクと通信が繋がった。
「ちまたでいう最強スポットというのは、稲川先生や宜保先生が現地に行って感想を述べるといつしか最強スポットと言われるようになります。そう言った場所は、浮遊霊、地縛霊が大量にいるので、霊感が強い人には苦痛に感じます。しかし、私のような霊感がない者には、何ら怖くないし、何も起こらないのが現状です。」
「最強なら、行政が取り締まり、立ち入り禁止にするでしょう、動画に上がってるようなところは所詮、肝試しスポット」
「ここは違います、格が違うから、閉鎖して入れなくしています、地縛霊、浮遊霊も無数にいて、なおかつ、怨霊もいます。確認は取れていませんが、おそらく妖もいる可能性があります。」
「皆さん気をつけて行動してください、殿方はここで待機、姫君達が出陣してください。」
2チームに分かれてもらいます。アスカくん、藍原さん、麗華さん
ミコくん、姉上、そしてあやめさん。
男性陣もいつでも行ける準備してください。
アスカチームのサポートは中島
ミコチームのサポートは風間さんお願いします。
NAOTOさんと松本さんは、このキャンプの守備をお願いします。
目的地はこの閉鎖された地区と川の上流地域です。
ドクのドク舌も終わり、皆準備にはいる。
「アスカちゃんどうしたのそのかっこ」僕
アスカは道士の衣服に着替えて木刀を手にした。
「アスカくんは紛れもない道士の家系です、今日はその道士として初陣になります。」ドク
「。。。」中島
「アスカこれ持ってけ」中島
「ありがと。。」アスカ
中島は数珠のブレスレットをアスカに渡した。
「姉御もなんだそれ」僕
京子は金ピカの大型の十字架を背中に背負っていた。「これが新兵器だ、使うまでもないかもしれないが、試してみたいな、学?」
「姉上からの特注品です。。。」ドク
「藍原、靴紐」僕はほどけていた藍原の靴紐を結び直した。
「ありがとうございます。」藍原
「あやめ様も気をつけて」松本
「大丈夫です。」あやめ
ミコちゃんはいつものようにあーまースーツを見にまとう。
「それでは、ミコチーム行ってきます」ミコ
「アスカチームも出発します」アスカ
両チーム6人は暗闇の中に消えていった。
💫罠💫
ミコグループミコ、姉御、あやめは川の上流目指して歩いていた。
濃いきりでライトもあまり役に立たない。「花魁なんているのか?本当に」
「実際に口封じのために殺害されたというのはあるそうです。男性に強い恨みがあるので男性の方が呪われるとか聞きました。」ミコ
「あんたはこういうところ怖くないのか?」京子
「供養のためこういった禁足地にはよく出向いてます」あやめ
「ちょっとまってクリボー(ミコ)霊感ないんだよな?」京子
「全くないです!」ミコ
「まじか、あんたは?」京子
「多少はあると自覚してます」あやめ
「少しでも違和感あれば教えろ」京子
「はい」あやめ
鈴の音が「チリーン」
川の流れの音が大きくて聞こえずらいが一定間隔で聞こえる。
今歩いている道は舗装されてるアスファルトの道、右には数メートル下に渓流があり、左は機器の生い茂る森になっている。
鈴の音は渓流の方だ。
「聞こえますか?」ミコ
「ん?」京子 「はい、鈴ですかね?」あやめ
霊感が一番強い京子は音に気づかなかった。。。
「京子さんが察知しないと言うことは、物理的になっているのかもしれないです。」ミコ
「クリボー、音が聞こえる方に案内しろ」
ミコ膨大な生命力と身体能力がありそのおかげで、守護霊を必要としないのである!
「ここから下の渓流に降りれそうです」ミコ
「先にいってみて安全確認すので、2人はそこでおまちください」ミコ
ミコは道路沿いの木に縄をしばり、なだらかな傾斜を降っていく、霧が濃いため3mほど進むとミコの姿は見えなくなった。
縛り付けたロープだけが振動している。
5分くらい経つとロープがピンとはった。
「クリボーOkか?」川の音で全く返事が聞こえない。
「ロープも張っているしいきましょうか。ミコさんを1人にしておくのも心配ですし」
京子とあやめもロープを伝い霧の中へと消えていった。
その頃アスカチーム
アスカ、藍原、麗華たちは、キャンプ地から少し上流にいったところにいた。
「この先に複数の霊体を感じます、今ここが境界線となっているので、この周辺に罠を仕掛けていこうと思います」アスカ
アスカは術具を広げ出した。餅米、墨、鏡、酒、札、墨壺、赤い液体
ロープこれらを組み合わせ得て、結界式の罠を作成するとう、アスカは手際よく術具を苦合わせだした。
「アスカさんすごい、なんかいつもと全然雰囲気も違うし、かっこいい!」藍原
「小さい時からお母さんに教えてもらっていたけど実践するのは初めてなんです。」アスカ
「私もなんか手伝うか?」麗華
「麗華さん、このロープを印つけた木に巻き付けてきてください。」アスカ
これてここの守備はオッケーなので相手のテリトリーにはいって、ここまでお引き出しましょう。
両チームとも独断のやり方で先頭の準備をするのであった。
💫狐火💫
「おーいクリボー❗️」
「ここです!」
「縄を固定する大岩を探すのに手こずってました。」ミコ
「チリーン」「チリーン」鈴の音がなる。
「音はあそこからです」ミコは音のほうを指差す。
川の真ん中に、直径3センチ高さ2メートルくらいの杭が打ち込まれ、そこに鈴が撒かれていた。
「まずいなぁ」京子
「そのようですね」あやめ
「何がですか?」ミコ
「風がないだろ、なのにあの鈴の鳴り具合は妖気出来なものだ」京子
川の向こう岸に灯りが灯る、森の中にもひとつ、青白い火の玉のようなものが、ひとつ、ふたつ、またひとつ。
3人の周囲を囲むように青白い火の玉🔥が現れた。
「狐火」あやか
「狐火か、厄介だな」京子
「どうしましょう💦」ミコ
「敵意があるのか、ないのかわかりませんね」あやか
京子は十字の杭を両手に持ち構える。
あやかは懐から連結式の棒を取り出し地面に突き刺し弓形にすると髪を結いていた紐をほどき、即席の弓を作り出した。
「なんだそりゃ、矢がないし」京子
腰につけていた、瓢箪から赤い液体を掌に乗せて、紐に塗りつけた。
川の向こう岸に明らかに狐と思わせる、青白い炎が。
「あれが親玉っぽいな」京子
「クリボーなんか問いかけてみろ」
「えぇ⁉️やってみます。」
「私たちは、この花魁淵を供養し沈めにきました。」ミコ
ミコの声に被せるように、親玉が合図をだす。
「キィ~キィーっ」
「くるぞ」
あやめは弓をいると、実際の火なのか霊波なのかは不明だが、ものすごいスピードで狐火めがけて飛んでいく。
「ピューっ🔥💨」「ピューっ🔥💨」
霊波があった狐火は蒸発していく
「ジュアァ😱」「ジュアァ😱」
「お前すげーな」京子
それでも消えては湧き、消えては湧き狐火も3人に攻撃して来た。
「ピュー🔥💨」「ピュー🔥💨」
あまりの多さで、避けるのも間一髪。
「キリないなあ」京子。
「ドボンっ💧🌊」
ミコが足を取られ渓流に飲まれそうになる。
間一髪、あやめが弓を伸ばしミコがしがみつく。
「うぉおぉぉー」2人が何も出来ない分。
京子が迫りくり狐火を次々に切り裂く⚔
「がんばってミコさん、逆の手を伸ばして」あやめ
渓流付近ともあり、流れが強い。
「ミコこれ以上数が多くて食い止められない、流れに身を任せろ。私らもいく。」
「わかりました」
「いくぞ」
「ドボンっ🌊」「ドボンっ🌊」
「わぁ~ぁあぁー」
3人は下流に流されていった。
💫麗華が宿すもの💫
ミコチームは渓流に流れされた。
「NAOTOさん、姉御たちが流された、これゴープロの映像みて」僕
「この下流に流れ着くはず」NAOTO
「中島、3人を救出するから、焚き火たいといて、松本さんもお願いします。」
3人は中島を残して、3人の救助に向かう。
その頃、アスカチームは。。。
「この先に100体以上の霊体を感知してるので、ここまでおびだします。発見したらその場で対処しないで、ここまで下がりましょう」アスカ
「オッケー」藍原
霧が濃く視界は最悪、各々の霊感だけだたよりだ。
少しねかるんだ、ゆるい坂道を登っていく。
「なんか聞こえない?」アスカ
3人は足を止め、耳を澄ます。
「音楽かな?」アスカ
ぬかるみを歩き音のする方に進むと
「うぁあぁあー」藍原
藍原の姿が消えた。
一瞬の出来事のため、アスカも麗華も崖から落ちたのか、さらわれたのかわからない。
「藍原さーん?」
返答はない、明かりを照らすが、崖というより、斜面になっていて、木々も生えている。
「藍原さんもカメラつけてるから、キャンプに連絡してみる」
アスカは無線機を取り出した。
「まって!」麗華
「木々を見て」麗華
木々の傍から花魁たちがこちらを見てる。
気付けばそこらじゅうに花魁たちが覗き込んでいる。その顔は憎悪に満ちていて鬼の形相化としている。
「雰囲気からして、対話とかはむりそうだな」麗華
「アスカ、楓さんを感知して探しにいって、罠のところで合流しよう、ここは任せろ」
この荒々しい雰囲気の麗華。
彼女は呪伝し器に何かを宿している状態だった。
「早くいけ!」麗華
「ここはお願いします」アスカ
アスカは足元を確認しながら斜面を下っていく。
「オーナー、やっぱり呪伝しといて正解だったよ」麗華
麗華は右腕の封印されている包帯を外していく。(メラメラ🔥 メラメラ🔥)
麗華の右腕から、黒い炎が燃え盛る。
「花魁どもを食い漁れ!」
麗華の腕からせん光が走り、フラッシュをたいた様な強い光。✨
(ドドドドどうっ)合わせて地響きがなる。
「わざわざ島根までいって捕獲したんだから役に立てよ」麗華
麗華の背後から出て来たのは、大蛇。次々に大蛇が現れる。
総勢、八首の大蛇。黒々した、艶のある鱗。一体数十メートルある巨体。
「八岐大蛇🐍」麗華
花魁たちも怯むことなく睨み合いが始まる。
💫救出💫
-キャンプ地下の下流-
下流では流された3人の捜索が続いていた。闇と霧で視界は不良。
僕とNAOTO、松本の3人が呼びかけをするが川の音にかき消される。
川上の方から大きな桃が流れてくる。。目を拭い再確認するがやはり桃が。
「桃がくる!」僕は桃を指差して川の中へ。
桃をがっちり、掴むと、大きな十字架☦️が。
「姉御!」
ももではなく、衣類がはだけた京子の尻だった。京子の上半身は水中に沈んでいる。ミコとあやめもほかの2人に救助され川岸へ。
「姉御!おい」
京子は重い十字架のせいで天地が逆の状態で流されて息をしていない。
僕は京子を川から引き出し川岸に運ぶ。
「ゴホッ ゴホッ😵💫」ミコとあやめは咳き込んでいた。
「やばい、息してない」僕
僕は咄嗟に人工呼吸と心臓マッサージを行う。
「姉御、起きろ!こんなとこでくたばるな」
それでも京子は息を吹き返さない。皆が2人の元へ近寄ってくる。
「風間くん、、、」NAOTOが僕の方に手をあてる。
「うぁあぁあ、私が流れされたから、私のせいだ」ミコ
あやめはミコを抱きしめ介抱する。
「諦めない!姉御起きろ、このやろう!」
京子を縁取るように光が。。。✨✨
京子の魂の光だ。
僕はグローブを外し、前に渋谷でやったように魂を掴む。
渋谷の時よりも反発が強い。
「うぁあぁあ」
(ボワっ 🔥 )僕の両手から緑色の炎がわいてくる。
ブァンブァンブァンブァン🔥
「なんだこれ?」
木々や岩、川から緑色の蛍火のようなものが湧いてフワフワ中に浮き出した。
✨✨✨✨✨✨✨✨✨✨🌲🌲🌲🌲🌲🌲🌲🌲🌲🌲
「なんだ、、、これ」
「マナだ。。。。」NAOTO
「NAOTOこれは自然の精霊エネルギーじゃ」爺さん
「小僧、マナをかき集めろ❗️」爺さん
「誰ですかこの爺さん、いつからここに?」僕
「俺の守護霊になってくれてる爺さん💦」NAOTO
「かき集めろったて、どうしたら😰」
取り敢えず、手で光に触れみると掴めそうな感覚が。。。
✨✨✨✨僕は必死に光を集めて京子に注ぐ
京子の体が神々しく輝く。
「ゴホッ、ゴホッ、ゴホッ😵💫」
「姉御!」
京子はゆっくり起き上がり放心状態。
こちらを向き手招きする。
「ん?」僕は恐る恐る京子に近寄る。
京子の前にひざまづき様子を伺う。
(ガシっ ガシっ) 京子がベアーハックしてきた。
「うあーっNAOTOさん、助けて」僕
京子の頭を両手で引き離そうとするが力が強い。
(ぐぐぐぐぐっ) さらに脇腹が締められる。
「姉御!しっかりしろ!目を覚ませ!」僕
💫京子の変貌💫
京子のベアハッグが僕を締め付ける。
「離せこのやろう!」
京子の力がスッと緩む。
「ごしゅじんさまあああああぁ🥺」
泣きじゃくる京子
「お許しください、どうかお許しください」
なんだこれ?本当に京子か
「わっかった許すから聖職者のワンピースがめくれて尻がまるみえだから直せ」
京子は背負っている十字架の上部にスカートの裾が引っかかっていてそれをNAOTOが外してくれた。
「。。。。。」NAOTO😅
「京子キャンプに戻るぞ」僕
「はい、ご主人さま」京子
こりゃあいいや、あの姉御が僕の召使いに変貌した。
6人はキャンプに向かった。
「ミコちゃん何があった、カメラだとチームが川に落ちたことしか確認できなかった。」NAOTO
ミコは狐火の話をした、きっと妖だから映像に映ってなかったと推測される。
キャンプに戻ると中島が焚き火を焚いていた。🔥🔥
「3人とも無事だったか」中島
「こいつの頭がちょっとおかしくなってるけどみんな無事だ、中島こいつに命令してみろよ」僕
「おっさん何言ってるんだよ。殺されるぞ😅」中島
「私たちのいった上流部はおそらく妖狐のテリトリーになっています。」あやめ
「おそらく親を鎮魂させなければ、狐火の大群は消えないかと思われます。」あやめ
7人は暖をとり、アスカチームの状況を確認する。カメラを受信してるのは麗華のカメラのみだった。麗華のカメラアングルには薙ぎ倒される木々のみ、起っているかはわからない。そして麗華のカメラにも藍原とアスカの姿は確認とれず。
「ドク、アスカチームどうなってるんだ?」
「ナイトモードのドローンで追跡中ですが、無線電波が霧と霊力でうまく拾えてないです、おそらく麗華さんの近くだと思います」ドク
最新鋭の機材をつかっても限界があり、アスカチームの状況が気がかりであった。
ーアスカチームー
「藍原さーん!いたら返事してください。」アスカ
「ここです。。🥺」
アスカは藍原を発見した、藍原は足に怪我をおっていて、平らな道は歩ける程度だが、この斜面を歩くのは厳しそうな状況だ。
「麗華さんは?」藍原
「上でひとりで花魁の怨霊と戦ってる」アスカ
「私は大丈夫だから、キャンプと繋がる位置移動して。」藍原
「ここに結界をはってからいくね」
墨壺の糸を使い、藍原を囲む四方陣形の結界を張る。一編ごとにお札がある。
「藍原さん、この札もし燃え尽きたら結界から出て、それなりの耐久性はあるけど、万が一はそうして。」
「わかった」藍原
アスカは罠を仕掛けたポイントに向かい走り出す。
💫八岐大蛇💫
藍原はアスカの結界に中
アスカは罠のポイントに向かう。
麗華は八岐の大蛇を操り、花魁の怨霊とバトルしていた。
55体の花魁の他にも数十もの怨霊が森中に。とはいえ、大蛇たちのスケールパワーは別格だ。
「があぁあああぁ🐍」
8体の大蛇は次々に花魁を一飲みし自分の力に変えていく。
「お前も男に恨みはないのか!」1人の花魁が問いかけてくる。
「私は男を知らない、知らないものに恨みなどない」麗華
「私たちは1000人もの男たちを毎日毎日大切にしたのに。。。裏切られた」
「騙す方も悪いが、騙される方にも非はある、ほざけ!」麗華
確か今回の大蛇のターゲットは女性従業員や関係者へのレイプ疑惑を回避した国会議員。
「男に復讐したいか?」
花魁はゆっくりうなづく。
「強姦罪を逃れた国会のお偉いさんがいる、そいつを地獄に落とす予定だ、もしその男を呪殺せば成仏を約束する」麗華
「お前を信じていいんのか?」花魁
麗華はゆっくりうなづいた。
その頃アスカは罠をしかけたポイントになんとか到着し無線の電源を入れた。
パン✨ パン✨ 閃光が周囲に走る。
罠が反応している。
「アスカです、聞こえますか?」
バン🔥 バン🔥
「中島だ、どうした?」
「藍原さんが怪我して移動できなて私が張った結界の中で待機してます」
「藍原さんを運ぶのに人でが必要です」
「わかったすぐ向かわす、麗華はどうした」中島
「麗華さんは1人で鎮魂しようと最前線にいます」
「つまり、3人バラバラってことか」
中島、僕、姉御、ミコでいく事になった。
アスカの周囲は結界を破ろうと、狐火が波状攻撃を繰り返す。
アスカ指先をナイフで切り木刀に自らの血を塗りつける。鏡で月明かりを反射させ、餅米に当てた。餅米は月の光を吸収しきらびやかに輝く✨
大群の狐火が結界を破ってアスカに襲い掛かる。
アスカの木刀が狐火を次々ときりさく
バサ⚔️ バサ⚔️バサバサ⚔️
餅米も効果は抜群散弾銃のように狐火にあたると次々に蒸発していく。
「はぁ はぁ 💦」アスカ
数の多さでアスカも息が上がってきた。
感知能力の鋭いアスカはこのただならぬ妖気をすぐに察知した。あまりの強い妖気に尻込みをするくらいだ。
闇の中から現れたのは大きな妖狐。。。いや違う、九尾だった。。。🦊体調5mくらい、青い炎を身にまとった九尾だ現れた。
「なんでここに九尾が。。。まさか花魁を成仏させず留まらせていたのは九尾の仕業」
九尾は威嚇しながらゆっくりアスカの元に近づく。アスカは余りの妖気の強さに圧倒されなにもできず。
「グアぁああああ🦊」九尾が鋭い爪をたて襲い掛かる。
「ささっ💨💨」 「バン」⚔️
大きな獣は九尾の横っ面に体当たり。
「ガルルルルるっ😡」
大きな獣の正体は中島の獣神 犬神だった。
中島から借りたブレスレットと犬神が共鳴している。
九尾🦊 vs 犬神🐕の戦いが始まった。
💫鎮圧💫
麗華の放った八岐大蛇🐍と花魁などの悪霊は麗華の説得に花魁が応じようとしていた。
「もう一度いう、花魁ども悪いようにしない、多くの人を苦しめた男へその怒りぶつけさせてやる。」
花魁達は了承したのか八岐大蛇に吸収されていく。55人の全ての花魁この淵にいた悪霊全てが吸収され、定価の腕に八岐大蛇も吸収された。
麗華の腕はどす黒い炎が包み込み。🔥封じるために包帯を巻き直した。
「これは、結構堪えるな。。。器から溢れそうだ」
あまりの多くの霊気と妖気を吸収したため麗華はその場に倒れこんだ。
一方、アスカの方は応援をまってる間に
九尾🦊が出現し、中島の犬神🐕に救われた。
九尾と犬神は周りの木々を薙ぎ倒しなら大乱闘を始めていた。
九尾は安倍泰成に平安時代、那須で退治されたという言い伝えはあったが恐らく長い年月をかけて復活を遂げていたのであろう。
「ガルるるっ」🦊
「がぁああああ」🐕
九尾の自由自在に操る尻尾が犬神に絡みつく口からは毒気を吐き出し、犬神はさらに苦しむ。⚔️
「アスカあぁあぁ」中島
僕と中島、京子、ミコが現場に到着した。僕たちは九尾と犬神の戦いに圧倒された。
九尾の尻尾がアスカにヒットする。⚔️
ブンッ💨 ドンっ❌
「あぁああ😵」アスカ。
アスカの体は中に舞、地面に叩きつけられた。
「アスカっ❗️」中島
中島がアスカの元へ走る。九尾は犬神を締め上げた状態で中島の行手を塞ぐ。
「ガルるるっ」🦊
「ミコ❗️アスカを頼む」中島
中島が地に両手をつき、なにやら唱えだした。九尾は容赦なく中島に飛びかかる。
「がぁああああ」🦊
「限界をこえろぉ、浄化するんんだぁああ」中島
中島を中心に10mであろう、光の領域が展開され、キノコカットの中島の髪が逆撫でる。あのクールな中島が豹変した。
「ごおおおおおお、💫💫💫💫💫💫💫💫ぶああああああ🌪🌪🌪🌪🌪🌪」
光の領域の中に突風が起き、そこに九尾が突進してくる。中島の浄化領域は、霊体に効果はあるが妖に効くかどうかは未開拓だった。
九尾は中島の1m手前で動けなくなる。
「ぐぐぐぐぐ🦊」犬神を縛り上げていた九尾の尻尾が緩んだ。
犬神はそのまま、中島の元へ突っ込んでいく。🐕
「シュアーっ」犬神が中島に吸収されると中島の光の領域がさらに広がる。15m20m 九尾の体がすっぽり入った。
「何をチンタラやってるんだ😤」京子
京子は背負っていた、大型の十字架☦️の下部分を外すと、鋭い刃🗡が現れた。
「ご主人さま、これで九尾に止めを!」京子
「。。。。自分でさしてくださいよ」僕
「それではいっしょにいきましょう」京子
「京子と十字を水平にし九尾に突進する⬅️💨💨💨💨💨」
「うぉおおおおおおおお」
「姉御、どこに刺しますか?」
「ケツでいいんじゃね?」
「うぉおおおおおおお⬅️💨💨💨💨💨💨」
九尾の血に十字架を突き刺した。
「ぐさっ」
動けない九尾は悲鳴をあげる。
「きゅいいいいいいいい❌」
「ご主人様、あとはその腕でお願いします!」京子
「ぇえ」僕
京子はミコの元へ走り去っていった。💨
なんだ、中島の領域の中は自分にとってはとても居心地がいい。
僕は腕に霊気を集中させると、中島の霊力と共鳴しているか、金色の炎が現れた。🔥🔥🔥🔥
「なんじゃこれ?」僕
「ご主人さま、早くぶん殴ってください」
僕は炎燃え盛る右腕を九尾の頭に一発ぶん殴る。
「うぉりあ」
「🤛ゴォーンっメキメキ」
うでが九尾の頭蓋骨を陥没させ、瞬く間に金色の炎が九尾を包み込む。🔥🔥🔥
九尾はもがき苦しむ。「なんか爆発しそうな雰囲気。。。」僕
「中島九尾からはなれろぉおおお」💦💦
中島と僕はひたすら九尾から距離を取るために走る。💨💨💨💨
九尾の体が倍くらい膨れ上がり、大爆発!
「ぼぉああああああああんんん」🔥🔥🔥🔥🔥
深夜の闇深い森が昼間のように明るくなった。
🌟次回予告🌟戦いは征することができたが麗華や僕たちの安否はどうなのか。長い夜が明ける。
九尾の爆発から逃げながら皆吹き飛ばされたが無事に生き延びることができた。
「みんな無事か?」
お互いがお互いを確認した。
「アスカちゃん藍原のところに案内して」僕
「はい」アスカ
僕はアスカと京子と中島と藍原のものとへ向かった。💨
木々が生い茂る斜面を降り、200mくらい進むと藍原の姿が見えてきた。
「大丈夫か?」僕
藍原は衰弱していただが、アスカの結界のおかげで無事に救出できた。
中島と京子お手を借りながら、藍原たちはキャンプへ引き返していった。
「麗華はどこ?」僕
「ここの先をいった斜面の上です」アスカ
斜面を進んでいくと、木々がなぎ倒された形跡がところどころ見える。
「ここの上です」アスカ
暗闇の中ライトの明かりだけが頼りに足元の悪い斜面を上がっていく。
倒れている麗華を発見、腕からは妖気と霊気がメラメラ炎のように湧き出ている。🔥🔥
術布か容量オーバーをしている状態だった。「NAOTOさん聞こえますか?」
僕はNAOTOさんに無線で麗華の状態の報告と救助を要請した。
夜が開け始めあたりがうっすら明るくなる。🌅麗華は以前気を失っていている。
アスカが酒を布に染み込ませ、もち米を挟み麗華の腕に巻き付け応急処置をすると、溢れていた、霊気が静まってきた。
「アスカちゃんすげ~」
「母に教わった封印術が効いたみたいすです💦」
中島とNAOTOが現地に到着し、簡易タンカにのせキャンプに戻ることにした。
「麗華のやつ何を宿したんだ。。。😅」NAOTO
「この前、八岐大蛇を宿したのに、妖気の他に霊気まで宿してみたいだ」NAOTO
「もしかすると花魁の怨霊も吸収したのかもれしれないです」アスカ
「まったく無理するやつだ」
僕たちがキャンプに戻ると完全に夜が開け朝ひが登っていた。
キャンプには財務省の緒方さんも一条達の迎えにきていた。
オンラインでドクと繋いだ
「宜しい!みなさんお疲れ様でした、誰1人かけることなく、この地を沈めることに成功しました、素晴らしい!👍」ドク
「これは非公式ですが、官僚たちも喜ぶとおもいます、皆様のおかげで日本国は救われます」緒方
「白真会の汚名返上もでき、私も感謝しております、今後何かの形で恩返しできれば幸いです。」あやめ
「いやぁ長い夜だった」
僕たちは一条達に別れをつげドクの家に帰るのであった。
「藍原、足大丈夫か?」僕
「NAOTOさんが固定してくれたから無理に動かさなければ大丈夫。」藍原
またNAOTOのいいとこ取りか?
「姉御はどう?」
「何ですか?ご主人様」
まだ戻ってないようだ。。。
「京子さんどうしたんですか?」藍原
「川下りして、蘇生したら、今の人格になっちゃった」僕
「ええええつ」皆
「帰ったらドクに相談してみる」
長い、花魁淵での妖魔、怨霊退治は鎮圧という結果で幕を閉じていった。
🌟次回予告🌟藍原の姉ユリの事件を追うために若き日の彼女「つぐみ」と会うことに
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