TellerNovel

テラーノベル

アプリでサクサク楽しめる

テラーノベル(Teller Novel)

タイトル、作家名、タグで検索

ストーリーを書く

どうして流れ星が落ちたのか。

一覧ページ

「どうして流れ星が落ちたのか。」のメインビジュアル

どうして流れ星が落ちたのか。

38 - 第38話星守

♥

47

2022年10月29日

シェアするシェアする
報告する




私にも似たような経験があるので」

「あぁ、やはりそうなりますよね。でも私は後悔していないんですよ。おかげでたくさんの友人ができましたし、こうして後世に語り継がれるような伝説になれたので」

「伝説って……まあいいか。そういえばこの本のタイトルは何というのですか?」

「”星守”っていうんですよ」

「へー……ん?じゃあ、これ全部実話なんですか!?」

「もちろん!」

「……なんていうか、すごい人だよねぇ……」

「あぁ、本当にそうだな……。あの人は俺達のことを心の底から信じてくれるし、愛してくれる。だから皆あの人に付いていこうと思うんだよな」

「うん、それに優しいよね。この間なんか、怪我をした鳥さんを助けたりしていたもん!」

「へー、そうなのか。お前はよく見てんな」

「えっへん!もっと褒めてもいいんだよ~?」

「はいはい、偉いな」

「ちょっ、適当すぎない!?」

「悪い悪い、冗談だ。それより……おい、アレを見ろよ」

「ん?あっ、噂をすればだね!おぉ~い、お二人さ〜ん!!」

「……あ、あの2人だ。こんにちは」

「おう、こんにちは」

「こんにちは。今日はまた一段と仲が良いようですね」

「あら、ごきげんよう。いつも通りだと思うけれど……」

「そうだよね~いつもこんな感じだよー!」

「いえ、今日は特に近い気がしますよ」

「確かに近いわね……。何かあったのかしら」

「あぁ、そういえばさっき花壇に行ったんだけどさ~……」

「ねぇ、聞いてください。今日はすごいことがあったんです!」

「何々!?聞かせて!!」

「実は先程、花畑の花を摘んでしまった生徒がいたのですが……」

「へぇ~そんなことする人がいるんだ。どんな子なの?」

「それがその子は女の子だったんです。それで私はつい『なんてことを!』と言ってしまいまして」

「うんうん」


「そうしたら何故かその子が謝ってきたんです。しかも土下座をして。もちろん許すわけにはいきませんよね。私は怒っていたし、何より恥ずかしくて仕方がなかった。でもその子は頑として頭を上げようとしなかったんです。それでつい言ってしまったんです。じゃあ私が死ぬまで一緒にいて下さいって」

「それプロポーズじゃないですか!」

「まぁそうなりますかね」

「……あの子、なんて答えたんですか?」

「はい、喜んでと言ってくれまして」

「やっぱり……」

「その後は二人で色々なところへ行きました。時には喧嘩をしたりもしましたが、それでも私は幸せでした。あの子がいなくなった後も、何十年何百年経とうとも私は星を見つめ続けるつもりです。それが私があの子にしてあげられることだと思うから……

これで私の話は終わりです。ご清聴感謝しますよ」

「素晴らしい話でした。ぜひこの本にも残したいくらいです!」

「あぁ、それなら大丈夫ですよ。この本を書いた人はもう亡くなっていますし、作者の名前は伏せられていて、誰も知らないはずなのです。だから安心して残せますよ」

「そうなのですか。……でもやはり、私は残さない方が良いと思います」

「なぜです?」

「”星守”の物語は人間のものだけで十分だと思っておりますので」

私は今日という日に感謝したいと思う。

何故なら、こうして今年もまたあの人の誕生日を祝うことが出来るからだ。

去年の今日、私は彼の誕生日を知った。

でも、何も出来なかった。ただ遠くから見ていることだけしか……

だけど今年こそは―――

そう思いながら、昨夜作った料理の数々をお弁当箱へと詰めていく。

彼に喜んで貰えるだろうか? 美味しいっと言って食べてくれるだろうか? 彼は

どうして流れ星が落ちたのか。

作品ページ作品ページ
次の話を読む

この作品はいかがでしたか?

47

コメント

0

👏 最初のコメントを書いて作者に喜んでもらおう!

チャット小説はテラーノベルアプリをインストール
テラーノベルのスクリーンショット
テラーノベル

電車の中でも寝る前のベッドの中でもサクサク快適に。
もっと読みたい!がどんどんみつかる。
「読んで」「書いて」毎日が楽しくなる小説アプリをダウンロードしよう。

Apple StoreGoogle Play Store
本棚

ホーム

本棚

検索

ストーリーを書く
本棚

通知

本棚

本棚