アマ石(石アマ)注意
Q.石榴の好きなところは?「え?…ん、そーだなぁ…一つに絞らないとダメ?」
小首を傾げた時、藍玉の一つにまとめた長い水色の髪が揺れる。
彼は顎に指を当てて少し考えたあと、
口元に笑みを浮かべる。
「まぁ、石榴の努力家なとこも容姿も全部好きってのは大前提なんだけど…」
馬鹿げたことを言いながら傾げていた小首を元に戻し、
青色の瞳を向けてこちらをとらえる
海の水面のような、深く優しい色
「僕が「好きだよ」って言った時の…そんな石榴が一番好きかな」
Q.どうしてですか?
「欲張りだね」と言って微笑んだ後、彼は机に少し突っ伏して話す
「確かにいつもと変わらず素っ気ないんだけど、普段の洗礼されて気品のある石榴と違うんだよね、あー…なんて言ったら良いんだろ…」
彼は指で机にくるくると円をかきながら、
少し悩み気味に口を開く
「…可愛いんだよね…すっごく」
顔を少しだけあげて
こちらの瞳に自身が映っていることを確認すると、
彼は少し満足げな気持ちが見える微笑みを浮かべる
「それに、クオーツちゃんやペリドットくんの前では絶対見せないような…“僕の前だけの表情”って感じがしてちょっとだけ独占欲が湧いちゃうからってのもあるかも」
Q.変態か何かですか?
「辛辣〜」ケラケラ笑うと、彼は机から顔を上げ、
机を挟んだ体制で私の手を取ると、くすりと微笑む
「これで満足してくれた?石榴」
今までの微笑みとは少しだけ違う、
こちらを愛おしそうに見つめる甘い笑み。
そんな瞳と質問から逃げるように握られた手に目をやる。
私の手はそこそこ大きい方なのですが、
彼には負けるようで、包み込まれるような状態になっていて
不満げに少しだけ目線を逸らしたまま「まぁ、はい」と、冷たく私が答えると
彼は少し呆れを感じさせる、優しい笑みを見せて
私の頬に手を這わせて目を合わせて、私の髪を耳にかけると
「好きだよ、石榴」
なんて、ほんのりと海のように瞳を潤ませ、
頬を赤らめて言うのですよ?おかしいですよね?そうでしょう?
…ですが、私の方が余っ程おかすいです
「…」
彼の青色の瞳に全身紅色の私が映っている。
そう考えただけでどうしても思考が乱れるのです。
この人のことなど好きではありません。そんなに愚かではありません。
クオーツやペリドットの方が大切ですし、
この人のことなど全く好きではありません。
ただ、ただ少し一緒にいる時間が気に入っているだけですし、
特別な感情など、微塵も無い。
そうな筈なのに…そんな筈…
嗚呼、どうしましょう。
あんな瞳で見られるなど、慣れているはずなのに…
なのに、どうして?
鏡が欲しいです…だって……
私…私は、今
「…どんな顔をしていますか?」
コメント
4件
お久しぶりです!とても面白かったです! 後謝らないと秘密マフィアって覚えてますか?参加自分から頼んだのに、すっかり忘れてました!本当にすみません!次のストーリーに絶対出すので、見てください!
うっっっほ…良……🫶
好きなのを自覚してもプライドや子供たち()にバレたくない感情や困惑でどうしても素直になれない石榴とそれを全部知ってて猛アプローチを仕掛けまくるようになったアマリア、良いですね()