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4 - 第2話 ラーメン

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2024年12月20日

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夜の商店街、ネオンがちらちらと灯り、通りにはラーメン屋の暖簾が揺れている。その暖簾をくぐると、ラーメンの香ばしい匂いが鼻をくすぐった。

カウンター席には、いさなが頬杖をつきながらメニューを見ている。その隣には萌香が座っていた。二人の目の前には湯気が立つ激辛ラーメンが置かれている。

「なんで激辛頼んだの?」

萌香が首をかしげながら尋ねると、いさなは余裕の表情を浮かべる。

「俺、辛いの得意だからさ〜。全然余裕。」

そう言いながら箸を持つ手は、少しだけ震えているのを萌香は見逃さなかった。

「ほんとかな〜?」

萌香はくすっと笑いながら、自分のラーメンを一口すする。

「ほら、見てなって。」

いさなが勢いよくラーメンをすすった瞬間、顔が一気に真っ赤になった。

「っつっ……!」

額に汗がにじみ出る。口元を押さえながら「全然辛くないし〜」と言い張る彼に、萌香は呆れたように笑った。

「嘘つかなくてもいいのに。」

「嘘じゃないし。」

いさなは無理やり平静を装うが、額の汗は隠しきれない。

萌香は少し考えると、いきなり自分のレンゲでスープをすくい、いさなの前に差し出した。

「ほら、水飲んでないでこれ飲んでみなよ。」

「え、何それ。俺が飲んだら辛さが消える魔法のスープ?」

「違うけど。」

萌香はきっぱりと言い放ち、レンゲを押しつけるように渡した。

渋々スープをすすったいさなは、何か言いかけて、ふと黙った。そして、不意に笑った。

「……なんか、お前、意外と優しいんだな。」

「どういう意味?」

萌香はムッとした顔をしながらも、少しだけ照れたように目をそらした。

その後、いさなは激辛ラーメンを食べきることができず、結局萌香が少し手伝った。二人でラーメンをすすりながら、くだらない話で笑い合うその時間は、何でもない夜の一コマのようでいて、少しだけ特別だった。

帰り道、いさなはふとつぶやいた。

「なぁ、萌香。」

「なに?」

「次は俺が、お前に本気で勝てるラーメンを探してやるよ。」

その言葉に、萌香は思わず吹き出した。

「楽しみにしてる。」

街の灯りが二人を照らす中、二人の影は少しずつ重なり始めていた。

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