コメント
3件
めっちゃ面白いです❣❣続き楽しみにしてます(⸝⸝⸝´꒳`⸝⸝⸝)
※この物語はフィクションです。
実在の人物及び団体等とは一切関係ありません。
〈4話〉
ウサギの手に、ナイフが握られていた。
鈍く光る、その刃の先は――。
「ちょ、ちょっと……!?」
ウサギ自身に向けられていた。
なのにウサギの目は私を見据えていて、 佇(たたず)まいから焦りや恐怖を感じ取れない。
動きひとつひとつがあまりに自然体で、私は左手を掴まれたことに、しばらく気づけなかった。
ウサギは私の強張った指をほどくと、ナイフの持ち手を滑り込ませた。
私の手の震えが伝わって、ぶるぶると刃の先が乱れる。
「や、やだ……っ」
放さない、というように、ウサギはナイフを持つ私の手を上から覆うように握った。
刃の先はしっかりとウサギのお腹の辺りに向けられる。
「アリスが自由になる方法はひとつ。アリスが僕を殺せばいい」
――私が、ウサギを殺す?
言葉を呑み込んだ途端、********
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