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続き待ってます😊
(着信音
目黒)んえっ、なんだ…、?
目を開けると時刻は夕方の6時半。少し昼寝をするつもりが寝過ぎてしまった。
携帯電話の電源を入れるとそこには阿部ちゃんという文字と共に可愛い彼の笑顔。
この前みんなでロケに行った時に撮ったものだ。
目黒)うそっ、阿部ちゃんっ??
滅多に電話が来ない彼から電話が来たという喜びで手が震える。
ドキドキしながら通話ボタンを押すと嬉しそうな彼の声が跳ね返ってきた。
阿部)ね、めめ、めめ!あのさ、この前助けてくれた人がいるって言ってたじゃん!
でさ!今日その人と喋れたの!
阿部)この前ありがとうございました、って言ったら、それはよかったです、って!!
阿部ちゃんの捲し立てる声でだんだん朝の記憶がはっきりし出した。
目黒)あぁ…、良かったね。
阿部)声もすごいかっこよかった!低めで、男、って感じ!
阿部)でね、これは俺の主観なんだけど顔もちょっと赤くなってた気がする、!
目黒)えっ、!うそぉっ、
阿部)ほんとほんと、!可愛いよね。褒められて嬉しかったのかなぁ、、
どうしよ。無意識で顔赤くなっちゃったのか、恥ずかし。
幸い電話の向こうの阿部ちゃんは話に夢中でこちらが動揺しているのに気づいていない。
阿部)ん、じゃ、それだけ!次は舘様に言わなきゃいけないからね、!ばいばい!
目黒)え、切れちゃった…、
なんだそれだけか、
がっかりしてソファにスマホを放り出す。
目黒)(わざわざ俺のために電話してくるわけないよね…笑)
クッションに顔を埋めれば涙が溢れてくる。
彼の目が1ミリでも俺に向いて欲しい、そう願うばかりだった。
次の日
楽屋に向かうといつも通りメンバーの大半は到着していて、各々でスマホをいじったりお互いに話したりしていた。
阿部)でね、でね!…
深澤)もぉ、うるさいよあべちゃーん笑
そろそろ阿部ちゃんの話も鬱陶しくなってきたらしい。
だけど何故か佐久間くんだけ阿部ちゃんの話に目をキラキラさせながら聞き入っている。
佐久間)うん、うん。それで?
阿部)あ、めめおはよ、
目黒)おはよう、阿部ちゃん。
定位置に荷物を置き化粧鏡の前に腰掛ける。
今日も雑誌の撮影。
七夕が近いからということで七夕テイストの撮影をするらしい。
スタッフ)1番最初の撮影のひとー、スタジオに入ってくださーい、
佐久間)はーい、俺です!
しばらくして撮影が始まった。
目黒)(えーっと、俺の番は…、)
要項が書いてある紙を見ると1番下に俺の名前が書いてあった。
目黒)(1番最後じゃん。しばらくゆっくりしとこ、)
10分ほどスマホを触っているとスタッフさんが俺の名前を呼んだ。
スタッフ)前の人がちょっと押してるみたいなんで、先スタジオ入っといてください。
誰が押してるんだろ、と思って入るとそこにいたのは阿部ちゃんだった。
どうやら機械トラブルで少々手こずっているようだ。
阿部)あ、めめ!
阿部ちゃんは俺のことを見つけると慌ててこちらに走ってきた。
目黒)壊れちゃったみたいで大変だね。
阿部)そう、なんかカメラの調子が悪いみたい。
目黒)参ったなー、俺このあと仕事あるのに。
阿部)俺もー、押しちゃったらプロデューサーになんて言われるか、
目黒)ワンチャン、この衣装で行けないかな、?収録、
阿部)無理でしょ笑、怒られるよー?笑
その瞬間ー
ガシャッ、
スタッフ)危ない!
見ると先の長いライトがこちらに向かって倒れてきていた。
どうしよう、このままだと当たってしまう、
隣を見ると阿部ちゃんが大きく目を見開いているのが見えた。
ガッシャンッ、!
恐る恐る目を開けると、床に機材が粉々になって倒れているのが見えた。どうやら助かったようだ。
阿部ちゃんはというと俺の腕の中でガタガタ震えていた。
どうやら俺は咄嗟に阿部ちゃんを引き寄せて機材から守ったようだ。
阿部)ぅ、?めめ、、?
目黒)大丈夫だった?阿部ちゃん。
阿部)ぁ、大丈夫だったけど、どういう状況、?
スタッフ)すみませんっ、!体が当たってしまったみたいで…、!
目黒)いえいえ、無事だったので。
スタッフさん達は機材を片付けるのにドタバタしている。
ぎゅうっ…、
阿部)⁉︎
なんだか涙目で目をぱちくりさせているのが愛おしくて阿部ちゃんを精一杯抱きしめた。
阿部ちゃんの目がさらに真ん丸になる。
阿部)ちょ、めめ⁉︎何してるの⁉︎
体を離すとなぜか顔を真っ赤にして捲し立てる阿部ちゃん。
阿部)っ…!トイレ行ってくるから!スタッフさんに言っといて、!
そういうと阿部ちゃんは早足でスタジオを出て行ってしまった。
阿部)めめの馬鹿っ、!
最後に阿部ちゃんがそう呟くのが聞こえた気がした。
目黒)…?俺嫌われちゃったの…、?
つづく…
今回長い。
テスト終わったー!
毎日ゴロゴロしてる笑笑
明日部活だー、、